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ノートルダム大聖堂
パリのノートルダム大聖堂が火災で炎上しているというニュースが昨日入ってきました。
ゴシックの聖堂建築は本体は石でできていますが、その上に掛かる屋根は木造なので、屋根が燃え、身廊と翼廊の交差部の上に乗る棟が崩壊したようです。

ノートルダム寺院は、エッフェル塔と並んで、パリの象徴ともいえる建物なのでとても残念です。
ノートルダム寺院は13世紀に出来上がって以来何度か破壊と修復が繰り返されるという歴史がありますから、今回も必ず元の姿に戻るものと思います。ただ今回はかなりのダメージのようなので、修復にはだいぶ時間が掛かることでしょう。

僕は45年前にパリを訪れたときに見ていて、近いうちにもう一度訪れたいと思っていたのですが、当分内部を見ることは難しそうです。

その45年前の写真ですが、ここで見ていただければと思います。

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前面広場から見た、正面ファサード

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正面入り口の上、タンパンと呼ばれる尖りアーチの上に、聖人像が並んでいます。

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2本並ぶ塔を側面から眺めたところ

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半円形のアプス(後陣)部分とそれを支えるフライングバットレス

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右上、身廊と翼廊の交差部に今回崩壊したと言われる尖塔が見えます

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アプス部分を真後ろから見たところ

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正面にあるバラ窓を内側から見たところ

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屋上のテラスには、ガーゴイルと呼ばれる怪獣たちが。その向こうにはセーヌ左岸の街並みが広がっています。
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category:建築
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34年前設計の住宅の改修工事
今月初めから、34年前に設計した住宅の改修工事が始まっています。

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鉄筋コンクリートの2世帯住宅と賃貸部分のある建物ですが、主な工事は外装の改修と、3階にある住宅の浴室の改修です。
外装は足場を組んで、外壁、鉄骨の手すりなどの塗装工事と目地のコーキング打ち直しで、これは難しい工事ではないのですが、浴室の改修が手間のかかる工事です。

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浴室を改修する目的は、痛んできた人造大理石のバスタブを取り換えることと、冬の寒さ対策で床暖房を入れることです。
バスタブを取り換えるためにはその周りを解体しなくてはならず、床暖房のために床のタイルをはがす必要があるので、この際防水もやり直すことにしました。
34年経って、今のところ防水に問題は無いのですが、あと何年持つのか分からない為、これを良い機会としてやり直すことにしたのです。

もともとの防水は、アスファルト防水という、昔からある信頼性の高い工法なので、やり直すときも同じアスファルトが良いと、メーカーから助言をいただきました。
只、通常のアスファルト防水はアスファルトを火で加熱した窯で溶かして塗るもので、住みながらの改修には、熱の問題、においの問題などで向いていません。
そこで採用したのが、常温アスファルト防水の水性工法というものです。

まずは、解体業者にタイルとその下地もモルタルをすべて取り除いてもらうのですが、これが狭い室内でやるので大変な工事でした。

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その後、下地をモルタルで補修して、いよいよ防水工事です。

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シーラーという接着剤を塗布した上に、水溶性のアスファルトを全面に塗り、不織布のようなシートを貼り付けます。
その上に、もう一度アスファルトを塗れば、防水工事の完了です。

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写真は、シートを張って、上塗りのアスファルトがまだ塗られていない状態です。
不思議なほど、アスファルト独特のにおいがしませんでした。
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17年前に設計した習志野の住宅へ
先週末は、17年前に習志野市で設計したお施主さんより、一度見ていただいて悪いところがあれば改修工事を行いたいという連絡をいただいて、久しぶりに訪問してきました。

建物は2世帯住宅で、延べ65坪ほどある建物で、1階にご両親、2階に息子さんの御家族が住むということで設計したものです。

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外壁はラムダサイディングという窯業系のサイディングで、無塗装で使えるということで、コンクリートの打ち放しに近い感じが気に入ってよく使っていた材料です。無塗装で良いということは、塗装がはがれて塗り直すということもないわけで、多少の汚れはあっても17年経っている割にはきれいでした。
只、何カ所かクラック(ひび割れ)が見られます。3.11の地震の時に入ったのではないかとお施主さんは言っていました。

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駐車スペースの奥に玄関があるのですが、その面だけ米松の板を張って仕上げています。ここは、雨が当たらず、日当たりもないのでほとんど痛んではいませんが、さすがに塗装が剥げているので、塗り直す必要がありそうでした。

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スチールを加工して作ったバルコニーは、亜鉛溶融メッキを掛けているので、錆が出ているようなところはありません。17年経っても亜鉛メッキは丈夫なものです。経年変化で鈍い鉛色になっているところもなかなか良い感じです。

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家の内部も一通り見せて頂きましたが、問題になるようなところは全くなく、普段からお掃除が行き届いていると見えて、17年経っているとは思えないほどきれいな状態でした。

設計の時に工夫を凝らして作った、四分の一円を描く階段と、その上のトップライトから光が降り注ぐ様子も変わっていませんでした。
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一通り点検が終わった後、最近までオーストリアに転勤していたご主人がお土産に買ってきたワインをいただいて、ウイーンの様子や、滞在中の旅行のお話を楽しく聞かせていただいているうちにすっかり夜が更けるのを忘れて、遅くまでお邪魔してしまいました。

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大竹市木野
先週末に下関への1泊2日の旅は、最初に岩国まで飛行機で行き、そこでレンタカーを借りて迎えに来てくれた、僕と同じ大学出身のNさんとHさん、そして学生のFさんの3人と一緒でした。

下関までレンタカーで行く途中にいくつかの集落を見て歩こうという計画です。そこで見た集落がとても魅力的だったので、ここで何回かに分けて紹介しようと思います。

まず最初は、岩国のお隣、広島県と山口県の県境にある大竹市の小瀬川という川を4kmほど上ったところにある木野という街です。
Nさんが事前に調べたところでは和紙の生産が盛んだったということで、訪れてみました。

川沿いの道を少し入ったところにある小さな集落ですが、どの家も立派なことに驚きました。
たまたま道で出会った人に聞いたところでは、和紙を作っている家もあるそうですが、醤油とお酒の生産が盛んなようです。この小さな街に、大きな造り酒屋が2件、醤油を作っているところも2件ありました。お話を聞いた人のところも、今はやっていないようですが、かっては醤油を作っていたそうです。

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どの家も、手入れが行き届いていてきれいです。今でも経済的に潤っている町のようです。

街の背後の山の上には立派な神社がありました。この後訪れた町でもそうでしたが、どこでも街の大きさに比べて立派な神社があることが印象的でした。
イタリアの街では、小さな街でも、町の中心に立派な教会があることが多いのですが、日本の場合は街のはずれに、小高い丘の上、急な階段を上ったところに神社があることが多いようです。

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その神社のある山の上から見る木野の街は、一面に瓦屋根が広がる美しい景色を見せていました。

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梅光学園見学
この週末は、僕と同じ大学出身の建築家、小堀哲夫さん設計の「梅光学園大学」新校舎の内覧会があり、山口県の下関まで行ってきました。

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ミッション系の小さな大学ですが、幼稚園から小中高校まで同じキャンパスにあります。

その建物は、今までの学校建築の常識とは大きく異なるもので、廊下がなく、個室としての教室もなく、全てがワンルームの空間になっています。
平面的にワンルームなだけでなく、いたるところに吹き抜けがあり、3階建ての建物の1階から3階までも一つの空間として繋がっています。
先生方や、事務の人たちの場所もすべてオープンなので、学生と先生、事務の職員も常にお互いのコミュニケーションをとることが出来る仕掛けになっています。

内覧会でのプレゼンテーションで、設計者の小堀さんは、アクティブラーニングということを話していましたが、学生は先生から教えられるのではなく、自分から積極的に学習を行い、自発的に先生にアプローチできる空間を目指しているということです。

建物の壁は45度に振られていて、複雑な空間は何度も同じところを歩いていても短い時間では空間の全体像を掴むことが難しい迷路のようです。そしてこの迷路性が、アクティブラーニングにつながるという話でした。

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1階の入り口を入ったところはカフェテリアになっていて、コーヒーや食事だけでなく、朝からお酒を飲むこともできるそうです。学生だけでなく、近所の人たちが立ち寄って、ここでくつろいでもらうことを想定しているということですが、イタリアのカフェのような雰囲気でした。
学校だけでなく、地域の活性化にも役立ってもらうことも考えているということです。

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