「宮脇檀 手が考える」展
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昨日は、神宮前の建築家会館で開催されている、僕の恩師の宮脇檀先生の「宮脇檀 手が考える」展を見に行ってきました。
宮脇さんは、美しく住みやすい住宅を数多く設計し、住宅作家として有名ですが、ずば抜けて絵が上手なことでも知られています。
今回はその宮脇さんの手書きのドローイングばかりを集めた展覧会です。

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そして、改めてその絵のうまさには驚きを感じました。絵のうまい建築家は大勢いますが、これだけ達者な人はあまりいないのではないかと思います。自分の考えているデザインがそのまま手を通して紙の上に出てくる感じで、「手が考える」という展覧会のテーマそのままの感じです。

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僕は、学生時代この宮脇さんの研究室で、デザインサーベイということをやっていました。デザインサーベイとは伝統的で美しい街並みを調査、図面化してその町の魅力を探るというフィールドワークなのですが、今回の展示でもパネル3枚分だけ、このサーベイの図面を展示させてもらいました。
1969年に香川県の金刀比羅宮とその参道を調査した時のものですが、この図面の一部は僕が書いているものです。

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もう一つ懐かしかったのは、会場に置いてあった自転車。これは79年に宮脇さんが、日本建築学会作品賞を受賞した時に、我々教え子がお金を出し合ってプレゼントしたものです。当時僕の勤め先が三田にあったので近くの「山王スポーツ」という自転車屋さんにオーダーしたもので、予算が限られている中で、ギアだけはイタリアのカンパニヨーロを使ってもらうように注文したのをよく覚えています。現在は、ちょうど会場にいた、元宮脇事務所の方がレストアして乗られているということでした。
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川崎の複合ビル―医院部分
前回は川崎の現場の3階にある住宅部分の写真を載せましたが、このビルの1階の医院部分も出来上がったので、写真を撮ってきました。

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受付と待合室の部分で、左側に入り口があります。

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事務室

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検査室

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診察室、検査室のバックヤード部分

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川崎の複合ビル―引き渡し
川崎の現場は、1期工事部分が竣工して、先週引き渡しを完了しました。

今週には住宅部分、医院部分の引っ越しが始まりますが、その前に写真を撮ってきたので、ここに掲載します。

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リビングからキッチン方向を見たところ

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リビングから個室へつながる廊下方向を見たところ

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玄関

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来客用の洗面室です。

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廊下の途中にあるホール。中廊下が長いので途中で採光と通風のために設けたスペースです。

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主寝室

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ロフトのある子供室

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和室。以前の家にあった和室の萩戸を利用しています。

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3階にある住宅玄関までの階段。


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川崎の複合ビル―照明の確認
川崎の現場は前回お話ししたように、消防の検査と確認機関の仮使用検査も無事終了して、先週はお施主さんと設計事務所による検査も終わりました。

今週は、その施主検査での指摘事項を修正して、週末にはいよいよ1期工事部分の引き渡しとなります。

ここのところだいぶ日が長くなり、午後から現場に行っても暗くなるまでいることがありませんでした。そこで、住宅部分の照明の雰囲気が暗くなってからどんな具合か気になって、昨日は暗くなる時間帯に現場へ行ってみました。

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特に居間の部分は、工事中に大幅に照明の方法を変えているのでちょっと気になっていました。

居間は、南側に向かって、居間の幅いっぱいの開口部があり、ここのカーテンボックスの上に端から端までライン上のLED照明が仕込んであります。この照明は勾配を持った天井を照らして、その反射で居間全体を明るくするように、いわゆる間接照明となっています。
この照明器具は1本でも相当明るいので、本数はもっと減らしてもよかったのですが、ラインがつながっていないと影ができてきれいに見えないので、調光器を付けて、明るさの調整ができるようにしておきました。そして、間接照明なので、頭の中では光の分布をイメージしているのですが、実際の光の届き具合、明るさの感覚が想像通りかどうか確認しておきたかったのです。

実際に暗くなってから照明を点灯してみると、ほぼイメージ通りになっていました。
間接照明とはいえかなり明るいので、調光器で半分ほどに絞って丁度良い感じでした。

もう一つこの照明器具の優れているところは、スイッチで光の色を変えることができるのです。夜は電球のような少し赤みのかかった色に、日中明るさがほしい時は外の光に近い白っぽい色に変えることができます。
最も、この部屋は窓が大きく曇りの日でも十分自然光で明るさが取れるので日中に照明をつける必要はあまりないのかもしれませんが。

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ニューマイヤー/104歳の最終講義
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5年前に104歳で亡くなったブラジルの建築家、オスカー・ニューマイヤーの死の直前に書いた本「ニューマイヤー 104歳の最終講義」を読みました。

ニューマイヤーは、日本ではブラジルの首都、ブラジリアの設計や、ニューヨークの国連ビルの設計で良く知られた建築家です。
ニューマイヤーが100歳の時に日本の建築雑誌がインタビューをした記事を読んだことがあり、100歳を超えても現役で活躍していることに驚いたのですが、そのまま104歳の死の直前まで、毎日奥さんに付き添われて事務所へ通って、所員たちに指示を出したり、あたらしい設計のスケッチをしていたそうです。

ニューマイヤーは、若いときから人間は等しく平等であり、建築はそのためにあるのだと考えていたようで、終生その考えは変わらず、100歳を超えても世の中の富の偏在、格差社会を憂いています。自分の後に続く若者たちが、この困難な社会の中でも希望をもって前に進んでほしいという願いがこの本には込められています。
ここでは、自分の今までに設計した建築について書いていますが、過去を懐かしむというよりは自分の通ってきた道を示すことによって、あとに続く若者たちを鼓舞しているようにも思えます。

100歳を超えた巨匠が、死を恐れるよりも、いかに生きるかということの方が大事だと言っていることには感動を覚えます。
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