「写真家、チェ・ゲバラが見た世界」
このお盆休みはどこへも行かず、家でのんびりしていますが、昨日は恵比寿のガーデンプレイスホールで開催されている「写真家、チェ・ゲバラの見た世界」という写真展へ行ってきました。

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土曜日の新聞に、広島の原爆ドームを慰霊塔からの軸線を少し右に外したところからとった、端正な一枚の写真が載っていました。写真は、キューバ革命に勝利した直後の1959年に来日したチェ・ゲバラが撮影したと書かれています。
ゲバラは写真が好きで、どこへ行くときもカメラを持って行ったといいます。その写真を保存していた彼の息子さんが協力して、今回の写真展が開催されていると聞いてさっそく見に行ったわけです。

アルゼンチンで医学部の学生だった時の南米一周のモーターサイクルの旅に始まって、キューバ革命前後、その後の日本を含めた世界各地への親善大使としての旅行、最後に殺されるまでのボリビアでの写真など240点余りが展示されていました。
ゲバラは人一倍好奇心の強い人だったらしく、どの写真にもシャッターを切った瞬間の彼の被写体への気持ちがそのまま映っているような気がします。

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写真はカメラという機械を媒体とするので、絵画のような作家の手の痕跡がないという意見もありますが、彼の写真を何枚も見ていると、画家の手の痕のように、シャッターを押すときのチェ・ゲバラという人が60年という歳月を飛び越えて蘇ってくるように感じられます。
今年は、1967年にゲバラがボリビアで捉えれれて処刑されてから、ちょうど50年めの年に当たります。会場では写真の展示だけではなく、ゲバラの活動の詳しい解説もあり、彼を知るためにも良い機会でした。
8月27日(日)まで開催されています。

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無償医療ネットワーク

先週の土曜日は、友人が主催しているNPO法人「東京発アジアの子どもたちに微笑みの輪を広げる無償医療ネットワーク」の総会にゲストとして参加してきました。

ここでは、東京歯科大の口腔外科の医師たちが中心となって、アジアの開発途上国の子供たちの口蓋の障害を無償で治療する活動を行っています。友人は、歯科大の先生をやっていた時からベトナムの子供たちの支援を続けてきて、退任後にこのNPOを立ちあげて、支援活動を続けているのです。

いわゆる、みつくちなどの口蓋裂・口唇裂は先手的な異常で、約550人に一人の割合で生まれてくると言われているそうです。食事の時の咀嚼、言葉の発声などの問題だけでなく、見た目の顔の異常が精神的に大きな負担になります。

日本では、医療が発達していることと、経済的に豊かなことで、大変ではありますが必ずきれいに治るケースがほとんどだそうです。しかし、発展途上国では医師の技術的な問題に加えて、貧困家庭では手術を受けることが経済的に困難で、そのまま捨てて置かれるケースが多いようです。

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友人のNPOでは毎年ベトナムに2週間ほどチームで滞在して、他の海外のチームと共同して、去年だけでも30名近い子供たちの治療を行ったそうです。
総会では、動画でその活動の様子を見せてもらいましたが、無事手術が終わって、嬉しそうな子供とお母さんたちを見ると、改めて素晴らしい活動をしていると思いました。

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この会の後半は、僕の知人でナポリから一時帰国している中橋恵さんの「イタリアの障害を抱える児童の学校教育事情」という講演でした。

イタリアでは1970年ごろから、インクルーシブ教育(統合教育)が行われていて、障害のある子供もそうでない子供も同じ教室で授業を受けるようにしているそうです。障害のある子供には専門の先生が付くそうですが、それだけではなく、ほかの児童たちも積極的に障害のある子供の手助けを行い、障害があるからと言って差別されることもなく、校外の生活においても、周りの人が障害児を特別視することなく、普通に接しているということです。
日本のような陰湿ないじめはなく、ましてやいじめが原因で子供が自殺するというようなことはイタリアでは考えられないという話でした。

インクルーシブ教育のディメリットとしては、どうしても教育のスピードが遅くなり、イタリアの子供の学力はヨーロッパの中では最下位になるそうです。しかし、北欧のようなインクルーシブ教育がイタリアよりも早くから進んでいる国では、学力が低いという話は聞きませんから、原因はそれだけではないのかもしれません。

この日は、二つの話を聴いて、とても考えさせられることの多い有意義な一日でした。
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ウオークラリー
先日の日曜日は、母校、法政大学建築学科のウオークラリーに参加してきました。

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今年の新入生と、一部の在校生、先生方とOBが東京の街歩きを楽しむ催しで、僕は赤松佳珠子教授のグループで、谷中と上野の散策を楽しみました。

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これは、彫刻家、朝倉文雄の住居とアトリエが美術館になっている「朝倉彫塑館」戦前に立った建物で、黒く塗られたコンクリートのアトリエ部分と中庭を挟んで木造の純和風の住居部分の対比が不思議な建物です。

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屋上は緑化されて庭園になっていますが、竣工当時からのものだとすれば、屋上緑化の最初期のものと言えそうです。大きなオリーブの木が茂っていました。

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これは、国立博物館の中に在る、建築家、谷口吉生の設計による法隆寺宝物館です。シンプルですが、全体のプロポーションと凝ったディテールの美しい建物です。

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中のホールから前庭の池を見るとこんな感じに見えます。モダンなのに日本的な感じがして、大徳寺の孤蓬庵「忘筌」の間を連想させます。学生にその話をしたら、早速スマホで検索して、孤蓬庵の写真を探してくれました。最近の学生は勉強熱心ですね。ぜひ見に行きたいと言っていましたが、残念ながら一般公開されていないのです。

最後に、最近文化遺産に登録が決まったことで有名になった、ル・コルビュジェ設計の国立西洋美術館へ。ここは日本でただ一つのコルビュジェの建築なので、建築学科学生には見どころ満載です。加えて、20年ほど前に耐震改修工事を行った時に免振装置を導入し、その装置の一部が地下室から見ることが出来るので、技術的な勉強にもなります。

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この日は午後から5時間ほど歩き通しだったので、疲れましたが、お天気に恵まれて街歩きを楽しむことができました。
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ゴールデンウイークの過ごし方
長かった今年のゴールデンウイークも終わってしまいましたが、皆さんはいかがお過ごしだったでしょうか?

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僕は家でやることが溜まっていて、結局どこへも行くことが出来ませんでした。
そのうちの2日間は、家のバルコニーのペンキ塗りをしました。我が家のバルコニーは15年ほど前に外装を改修した時に作り直したものです。その時は工事のついでにプロのペンキ屋さんに塗装してもらったのですが、その後は約5年おきに自分で塗装をやるようにしています。

使っている塗料は、ドイツのオスモ社のカントリーカラーという植物オイルを原料とした木材専用の製品です。一般的に木材用塗料は木材に浸透して、表面に膜を作らないので、木目が見えて、木の質感を残すものが多いのですが、その分耐久性が弱くなります。
このカントリーカラーという塗料は内部に浸透すると同時に、表面に膜を形成します。内部に浸透した塗料を膜が保護するので、耐久性が向上するのです。ただし膜を作るということは木目も消してしまうので木の質感が薄くなり、一長一短なのですが、我が家では耐久性を取るようにしました。5年たっても塗料としての性能はしっかり保たれているようです。

色は「ノルディックレッド」という色で、塗りたては少し派手な感じがしますが、時間がたって艶が落ちてくると落ち着いた色になります。デンマークやスエーデンなど北欧の民家ではよく使われている色です。
たまたま昨日は、僕のお気に入りのスエーデン映画「マイライフ・アズア・ドッグ」をDVDで見ていたら、この色に塗られた家が何軒も出てきました。
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日本橋界隈
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土曜日は、友人と会食の約束で日本橋の三越前で待ち合わせだったのですが、せっかくなので少し早めに行き、日本倍界隈を散策しました。

銀座へは行くことがありますが、日本橋はしばらくぶり、特に日本橋の神田よりは10年ぶりぐらいかもしれません。
三越の前に、コレド室町の高層ビルが3棟も建っていてずいぶんにぎわっているのに驚きました。
このコレドの裏のほうは老舗のお店があったり、ちょっと下町風で中々良い雰囲気です。その一角に福徳神社が再建されたということを最近読んだ本に書いてあったので行ってみました。

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福徳神社は創建が9世紀にさかのぼる歴史があり、徳川家康が入府したころは森や田畑に囲まれた、のどかなところだったようです。(今ではちょっと信じられませんが)家康が何度も参拝をして、徳川期を通じて繫栄していたようですが、明治に入るとだんだんとすたれて、戦後はビルの屋上にかろうじて残されているような状態だったそうですが、室町の再開発で立派に再建されたようです。
高層ビルの合間に小さな広場があってそこに神社がある風景はちょっとホットさせるものがあります。再開発の手法として、歴史的な価値のある神社を取り込むのは、中々上手なやり方だと感心しました。

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三越の隣には新古典様式の三井本館ビルがあります。これは昭和4年にアメリカの設計事務所の設計で竣工した建物ですが、ギリシャオーダーの円柱とその間の窓の取り扱い、軒蛇腹の意匠など見どころの多い建物です。

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さらに三井本館の裏には日銀の建物があります。これは、東京駅を設計した、辰野金吾の作品です。

短い時間の散策でしたが、この狭いエリアだけでも東京のいろいろな顔が見えて、楽しむことが出来ました。
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