ほぼ新宿―のれん街
代々木に古い民家を改装した飲食街が出来て、面白そうだから視察に行かないか?と、大学の先輩から先日電話がありました。
視察≒飲みに行く、ということなのですが、一人では行きにくいということでほかの先輩も誘って、4人で行ってきました。

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代々木の駅のすぐそば、明治通りとの間に、こんなところに住宅街があるのかと思う場所に住宅やアパートが残っている地域があります。その一角の何軒かを改修して、全部で7件の飲食店になっていました。
たぶんこの辺は、建て直すと木造では建てられない地域であることと、コストを抑えるのにリノベーションという手法を取ったのだと思いますが、中々良い雰囲気になっています。

まず一件目に入ったところは、スペイン・イタリア・バルでしたが、海産物をメインにワインを飲ませる店でした。ほかにも鶏料理、もつ料理とワイン、シャンパンを飲ませる店など、昔ながらの飲み屋横丁とはちょっと違ったしゃれたお店が多いようです。

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中ではその日のお勧めの魚を並べていました。

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インテリアは、天井をはがして小屋裏が見えるような、いかにも木造を強調したものです。

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外には、テラス席もありますが、周りが住宅街なので、外では静かに飲む人専用で基本的には二人以上はお断りでした。

みんなの感想は、ビルの中の居酒屋で飲むより、ずっと気持ちが良いというものでした。
このあともう一軒ハシゴして、また近いうちに残りの店に挑戦しようということで別れたのでした。
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大江宏賞公開審査会
昨日の日曜日は母校法政大学へ行き、大江宏賞公開審査会に参加してきました。

大江宏賞とは、法政大学の建築学科創立期の教授で建築家の大江宏先生が退任した時の基金をベースに、大学院の卒業設計の中から一番優れた案に賞を与えるもので、卒業生を中心にした委員会が運営しています。
今年で13回目になるのですが、僕も第一回目からのメンバーになっています。

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この日はあらかじめ選ばれた6人がプレゼンテーションを行い、審査員との質疑応答ののち投票で賞が選ばれました。

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プレゼンのあと壇上の6人の学生に審査員から様々な質問が飛び交います。

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今回受賞したのは、東京近郊のもともとは畑であった土地が、住宅メーカーの画一的な住宅に埋め尽くされて、景色が変貌して行くことに危機感を抱いた学生の案でした。土地の高低差によってかろうじて残された斜面の緑地の中に老人向けの介護施設を計画しています。
彼女の住んでいる土地の変貌を何とか食い止めようとする意志が明確に伝わってくるところが評価されて、他の5人を大きく引き離して大江宏賞に輝きました。

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受賞者にはこのような立派な優勝盾と賞金30万円が贈られます。

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授賞式のあと、学内のカフェテリアでビールを飲みながらの懇親会があります。

懇親会の後は近くの居酒屋で2次会でしたが、建築に対する議論が延々と続いて、ついついそのあとの3次会まで付き合い、帰りは夜中になってしまいました。
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「建築の居場所」-堀部安嗣展
建築の居場所

土曜日に早めに仕事を切り上げて、乃木坂の建築専門のギャラリー、「ギャラリー間」へ建築家、堀部安嗣さんの作品展「建築の居場所」を見に行きました。

堀部さんの作品は、派手なところがなく、周りの自然に溶け込むようで、そこにいる人間の尺度にぴったりとはまり込むような心地よさに満ちています。

展示は80余りのたくさんの木でできた、1/100スケールの模型を中心に、一部実施設計の図面もあります。どれもシンプルな建築のようで、図面を見るとディテールが良く練られていることがわかります。

そしてもう一つの展示が、彼の作品を実際に訪れて撮影された30分ほどの映像です。建物だけでなく、施主へのインタビューなども挟まれています。
一番印象に残ったのは、高知県にある竹林寺の納骨堂での住職の話でした。納骨堂の入り口の庇下にあるベンチで本を読んでいる若者をよく見かけるそうです。話を聞くと、ここが気持ちが良いので気が向くと本をもってここへ来るのですという答えです。納骨堂の前など、普通はあまり人が寄り付かない場所だと思うのですが、そのように、人が集まってくる魅力がここにあるのですと、住職は語っていました。

たまに、ほかの人が設計した作品を見るということはとても良い勉強になるのですが、この日僕が感じたのは、建築にとってスケール感がとても大事だということを再認識したことでした。堀部さんの作品には、独特なスケール感があり、それが彼の個性となっていると感じたのです。

会場風景

1/100の模型

堀部安嗣デザインのスタンドライト
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コミュニティスステーション東小金井
昨日は東小金井にある母校のホームカミングデーだったので、出かけたついでに最近高架線路の下にできたコミュニティステーション東小金井を見学してきました。

駅に直結した商業施設というと大型店舗がテナントに入った施設が多いのですが、ここは中央線の高架によってできた空間を利用して地域密着型の小さな店舗の集まりにしたということで、ちょっと興味を持っていたところです。

道路側からの眺め

この日は祭日で、特別イヴェントもあるということで大勢の人たちで賑わっていました。
道路に面して白いフレームで全体の統一感を出しています。

コンテナを利用した店舗

道路から少し引っ込んである店舗はコンテナを利用したもので、建設費を安く抑えて結果家賃も低く抑えることで地元の人たちが借りやすくしているということです。

コンテナの上は空いているので、線路の向こうの空が見えて、全体が明るい雰囲気になっているところも従来の高架下の店舗とは一味違うところですね。

アーケード状の通路

道路際の柱から3mほど引っ込んでいるので、ちょうどそこがアーケードのようになって人々の賑わいを演出していました。雨の日にも便利ですね。

通路に机一つでいろいろなものを売っていました

そのアーケードの部分に地元の人たちが思い思いに手作りのお菓子やジャムなどを並べて売っていました。僕もイチジクのジャムを買いました。

店舗内部

お店の中はこんな感じです。白と黒に塗り分けられて、コンテナを使ったという安っぽい感じは全くなく、とてもしゃれた感じでした。

鉄道の高架下というマイナスイメージを払拭したとても楽しそうな施設で、近くにあったらちょくちょく来たいと思わせるところでした。
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断面が面白い
学生時代、僕は所属していたゼミで集落の調査をやっていました。

魅力的な集落を探して、夏休み、春休みにその村に寝泊まりしてその集落全体の図面を作り、なぜその町が魅力的なのかを研究するというものでした。

その集落によって当然その魅力のもととなるものは違っています。道が迷路のように複雑であったり、ところどころに小さな広場があったり、家々の屋根の形に共通性があったり、壁の材質、瓦の色に統一性があったりといろいろな理由があります。

その中で平面的な広がりだけでなく、断面としてみたときに面白い街並みというものもあります。

この4月から5月にかけてイタリアを旅行した時も、この町の断面の面白さにひかれて、時間があったらちゃんとした調査をしたいと思ったところがいくつもありました。

大体、坂道のある街はどこに行っても面白いところが多いのですが、今回はそれが3つのタイプに分類できることがわかって面白かったのです。

① 街が亀の背中のようにポッコリと持ちあがっているタイプ
  ローマ近郊のサガローロがこんな感じでした。

サガローロの断面図
サガローロの街

② 谷を中心にして、両側が山になって登ってゆくタイプ
  ナポリの南、アマルフィーがそんな感じでした。

アマルフィーの断面図
アマルフィーを海から見る

③ 急な斜面の途中の比較的斜面の緩いところにできた町
  シチリアのタオルミーナがこれに当たります。

タオルミーナの断面図
タオルミーナのまちを丘の上から遠望


断面が面白いことが空間の魅力の一つになっていることは、一軒の建物の場合にも言えます。僕たちは、住まいを考えるときに間取りがどうかと平面で考える習慣がありますが、空間は3次元なので、当然断面も大事になってきます。
そして、優れた建築は必ずと言っていいほど断面に魅力があるものなのです。
断面図が美しいとか、断面のピロポーションが良い、などということをよく言います。
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