フェリーニのアマルコルド
フェリーニのアマルコルド


フェリーニのアマルコルドをビデオで借りて来て見ました。

なぜ古い映画を見直す気になったのかと言うと、少し前からジョン・アーヴィングの新作(と言っても出版されてから1年経っている)「又会う日まで」を読んでいます。その中で主人公がハリウッドの映画スターになるので、度々映画の話が出てきます。フェリーニは「81/2」は好きになれないけれど「アマルコルド」が良いというせりふが出てくるので、見てみようと思ったわけです。

「アマルコルド」は昔、飯田橋の名画座、ギンレイホールで「サテリコン」との二本立てで見て、そのとき以来フェリーニの映画のファンになったと言う記憶があります。
そういえば、「81/2」も高校生の頃に新宿のアートシアターで見たけれど、その頃は良く理解できなかったということも思い出しました。

この映画には、一貫したストーリーがあるわけではなく、イタリアの小さな町に、綿毛が舞い、春の到来を告げるところから始まって、その一年の間のエピソードを積み重ねてゆくと言う形式をとっています。
そのひとつひとつの映像が素晴らしく、映画以外の方法では表現できないものがここにあるのだと思います。
映画によっては、脚本が素晴らしかったり、原作の小説の方がよいと言う例も多いけれど、フェリーニの映画と言うのは、多分脚本を読んでも面白くはなく、映像になって始めて輝き始めるのではないかと思います。

雪の降る街角に孔雀が舞い降りて羽を広げるシーンや、霧で周りが全く見えない中を手探りで歩く少年の前に、突然牛が現れるシーン、そして、航海中の大型客船を見るために、町中の人が小船に乗って、夜の海へ繰り出してゆくと、突然目の前に見上げるような巨大な船が現れるシーン。夜空に光り輝く客船の美しいこと。
この船を写しているカメラが、下の方に移動していって、一瞬、海が見えて、次のシーンに変わるところで、この海がビニールで出来ているのに気が付いたりするのも、フェリーニの映画を見る楽しみですね。

思い出しては、時々見直してみたい映画のひとつだと思います。

話は違いますが、今朝の新聞にポール・ニューマンが亡くなったと出ていました。
大好きな俳優だったので、残念ですが、ご冥福をお祈りします。
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ショートカッツ
土日は仕事をしていたので、せめて夜ぐらいは休日らしくしようと思い、早めに仕事を終らせて、ツタヤでDVDを借りて帰りました。

ロバート・アルトマンの作品を二本もって、受付へ行くと、お客様はシニア割引の対象になるので半額です、といわれる。
喜んでいいのやら、悲しんでいいのやら。

ショートカッツ

借りたのは、「ウエディング」と言うまだ見ていなかった作品と、昔見た「ショートカッツ」。
なぜ「ショートカッツ」をもう一度見たかと言うと、この間レイモンド・カバーの短編を読んだせい。
「ショートカッツ」と言う作品は、ご存知の方も多いと思いますが、レイモンド・カヴァーの短編をいくつか(多分6つかな)つなげて、脚本が出来ている。
その中には、この間読んだ、釣りに行った男達が女の水死体を見つける話や、僕の好きな「ささやかだけれど大切なこと」、誕生日に車にはねられて、眠り続ける少年の話なども出てくる。

原作をかなり大胆に分解したり、つなぎ合わせたりして、3時間を超える大作になっています。
解りにくいところもあるけれど、話の構成が巧みで、3時間がけして長くは感じない。
原作の短編の間には何の共通点もないはずなのに、不自然さは感じない。

こんな映画を作れる人は、アルトマンしかいないと思うと、去年亡くなってしまったのが、本当に残念です。

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ONECE−ダブリンの街角で
昨日からやっと夏休みに入る。
と言っても、土日を入れて三日間。しかも明日は、デザインサーヴェイ図面展の準備で一日会場で作業なので、まともな休みは今日だけ。

onece

ツタヤが誕生日半額サービスというメールが来たので、早速ビデオを借りてくる。
「ONECE−ダブリンの街角で」と言う、アイルランド映画を見ました。
これが中々いい映画だった。ダブリンの街角でギターを弾いて、歌を歌っている男。彼は恋人と別れたばかり。そして、夫をチェコに残して、子供と母親と移住してきた女性。ふとしたきっかけで二人は知り合い、一緒に音楽を作り始める。
お互いに少しずつ惹かれあって行くけれど、結局彼は、自分の音楽の可能性を信じて、デモテープをもってロンドンへ。彼女の元にはチェコから夫がやってくることになる。
お互いを思いやって、深い関係にはならずに分かれてゆく二人の話が、すごく共感が持てていい。
二人ともプロのシンガーソングライターで、アイルランドとチェコでは有名らしいけれど、映画の中で歌われる歌もとてもよかった。

映画の内容とは関係のないことで、面白いと思ったことがふたつ。
ひとつは、デモテープを作る為に二人がまともな音楽スタジオを借りようとするところ。
一日3000ポンド掛かるところを2000ポンドに値切るところまではいいのだが、貧乏な二人はとてもそんな大金は持っていない。どうするのかと思ったら、銀行へ行くんですね。自分たちの歌を吹き込んだテープ(デモテープ以前のデモテープですね)を銀行の融資係の男に聞かせて、少し音が悪いけれど、ちゃんとした録音をすれば、いい音楽なんですよ、と一生懸命に売り込む。その融資係の男が、たまたま音楽好きで、OK!2000ポンド融資しましょうと言うわけです。ちょっと話がうますぎるけれど、日本の銀行だったら考えられないこと。向こうの銀行では、投資しても可能性があれば、売れないミュージッシャンにでも融資してくれると言うところが面白かった。

もうひとつは、最期のシーン。彼から贈られたピアノを弾きながら微笑んでいる彼女の姿を、カメラが引いてゆくと、そのまま窓の外に出て行き、窓が額縁のようになって、彼女の姿を映してゆく。カメラはさらに引いてゆき、窓がだんだん小さくなってゆく。とても洒落たラストシーンです。
僕はここの所、来月開かれる「きもちいい窓展」のことをよく考えているのですが、いつも部屋の中から見る窓についてばかり考えていたように思う。実は外から見て、「きもちいい窓」と言うのもあるんだと気が付きました。
ふと、家の中の様子が見える窓が、道行く人の心を和ませると言うこともあるはずですね。
それが、ピアノを弾いている美しい女性ならなおさらですが。
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ポロック
ポロック


昨日の夜は家へ帰ると、ジャクソン・ポロックの伝記映画をやっていました。

エド・ハリスがポロックの役をやっています。
初めての大作の壁画を依頼され、大きな筆で自在に書きまくってゆく様子や、床に置かれた大きなキャンバスに、ポロック独特の筆や缶から直に絵の具を垂らしながら製作してゆく様子が、実にリアルに描かれています。画家でもないのに、役者と言うものはたいしたものだと思ってみていました。
後でタイトルバックを見ていると、ドローイング・コーチと言う言葉が出てきたので、絵の画き方を専門にコーチするスタッフも付いているのが解りました。

丁度、一昨日から読み始めたカート・ボネガットの「青ひげ」にも度々ポロックのことが出てきます。たいしたことではないけれど、こういう偶然もあるものですね。

僕が始めてポロックに興味を持ったのは、学生時代に雑誌の「美術手帳」で「ポロック以降」と言う特集をやっていたときですから、60年代終わりごろでしょうか。「以降」と言うことですから、すでに長い間ポロックの芸術はアメリカに君臨して、このころからリキテンシュタインやアンディー・ウオホールなどのポップアートが台頭してきた時期だったような気がします。

映画を見ながら、そんなことを思い出して、ずい分懐かしい思いがしました。

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アクターズ・スタジオ・インタヴュー
アクターズ・スタジオ・インタヴューと言うTV番組を知っていますか。

ニューヨークのアクターズ・スタジオでジェームズ・リプトン(ここの先生だと思うのだけど)がインタヴュアーを務めて、有名俳優をゲストに迎え、演劇を学ぶ学生達の前で、公開インタヴューを行なうと言う番組です。
ゲストのキャリアの話から始まって、出演作品の一部を見せながら話を進めてゆきます。
インタヴュアーの突っ込み方も面白いし、それを受けてたつ俳優達の反応がこれまた機知に富んでいて、結構長い番組ですが、時間のたつのを忘れるほどです。

結構昔からやっていた覚えがあるのですが、定期的に放送するわけではなく、時々まとめてシリーズで放送しているので、気がついたときしか見ていないのですが。
それでも、記憶に残っているだけで、ロバート・デ・ニーロ、ロビン・ウイリアムズ、アル・パッチーノ、ダスティン・ホフマン、スーザン・サランドン、シシー・スペイク、メリル・ストリープ、メグ・ライアン、キャメロン・ディアスなど、そうそうたるゲストです。

先日は、ジョディー・フォスターがゲストになっていたので、かみさんに録画しておいてもらって、昨日見ました。(NHKBS)
ジョディー・フォスターは僕の大好きな女優ですが、素顔も、話す時の表情も素敵でした。
子供のころから子役で出ていて、「タクシードライバー」の時は12歳でデ・ニーロと共演、
「告発の行方」「羊たちの沈黙」で二度アカデミーを獲得、と大変なキャリアです。

「羊たちの沈黙」で、事件のヒントを得るために、刑務所に居るアンソニー・ホプキン演ずるレクター博士に話を聞くシーンがあります。それを番組の中で見たのですが、ジョディー・フォスターの演技は本当にすごいと思いました。

週末は、ビデオを借りて、「タクシードライバー」と「羊たちの沈黙」をもう一度見てみようと思っています。
Posted by kozyken
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