建築東京8月号
僕の所属している、東京建築士会というところで、会員向けに毎月発行している、「建築東京」という情報誌の8月号に、「イタリアの新しい宿泊スタイル―アルベルゴ・ディフーゾ体験記」という記事を掲載させてもらいました。
昨年のイタリア旅行で泊まり歩いてきた、アルベルゴ・ディフーゾ、3か所について写真入りで詳しく書いています。

ぜひ、手に取って読んでくださいと、言いたいところなのですが、会員でないと手に入れにくい冊子のため、ここにコピーを乗せることにしました。
ちょっと読みにくいかもしれませんが、読んでいただけたら幸いです。

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南イタリアの魅力的な街(2)―アマルフィー
ナポリ湾の南側にはソレント半島が伸びていて、その半島を超えた南側にティレニア海に面した美しい街アマルフィーがあります。

アマルフィーは中世、ジェノバやピサ、ヴェネツィアに先駆けて、海洋国家として栄えたところで、今は夏にはヨーロッパ中から多くの人が集まる人気のリゾート地です。

街は東と西を急峻な山に挟まれた谷にあり、南側が海に向って開かれた港になっています。

アマルフィーの街はちょうど、前回書いたサガローロと逆の構成になっているのが興味深いところです。
サガローロのメインストリートが尾根筋にあったのに対して、アマルフィーでは谷筋にあります。もともとここには川が流れていて、そこに蓋をしてこの道ができているということです。メインストリート自体が6mほどの幅しかないのですが、ここから直行する道は全て階段になっていて、道幅も人がすれ違うのがやっとなので、車はもちろん自転車も入れません。メインストリートに並行する道が左右に一部あるのですが、これも狭く、ほとんどトンネル状になっていて、一歩わき道に入ると迷路のような路地がつながって、突然上から光の落ちてくるところがあったり、魅力的な空間になっています。

街の平面図
平面で見るとこのように両側から山に挟まれた細い谷に建物が密集しています。

街の断面図
断面で見るとこのような谷になっていて、住宅があるところでも30度ぐらいの勾配があり、その先には垂直に近い岩山がそびえています。

港からの街の様子
港から見ると、このように谷間に建物が密集している様子がよくわかります。

ドウモウ

ドウモウ前の広場
海側から建物の下にある、海の門をくぐると、華やかなモザイクタイルで飾られたドウモウ(大聖堂)がありその前に広場が広がっています。この広場にはいくつかのカフェがイスとテーブルを並べて、お茶を飲んだり食事をする人たちで終日にぎわっています。

メインストリート
これがメインストリートのピエトロ・カプアーノ通り。

メインストリートから脇に入るとすぐに階段状の道になる
そのメインストリートに直行する道は全てこのように階段になっています。

奥に行くに従て道は狭く迷路のように

トンネル状の道のところどころに上から光が落ちてくる

道路に面して二階へ上がる階段
さらに奥に入ってゆくと道はさらに狭くなり、いたるところトンネル状の迷路のような空間が続きます。

上の方から眺める街の様子
路地を上へ上へと昇ってゆくと、ところどころで視界が開けて、街の様子が見えるところに出ます。

泊まっていたB&B
僕が泊まっていたB&Bもこのような迷路の奥にありましたが、中に入ると素晴らしい部屋が用意されていました。きれいなインテリアですが建物自体はかなり古い時代のものらしく、真ん中の柱は12世紀のものだそうです。
イタリアでは、いたるところでこのような古い時代の建物が大事に使われているのを目にしました。
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南イタリアの魅力的な街(1)―サガローロ
今回のイタリア旅行で訪れた魅力的な街を少し紹介しようと思います。
まず最初は、前回のアルベルゴ・ディフーゾでも紹介した「サガローロ」

崖の下から街を見上げる

街の外に谷を挟んで広がる森の緑

ここはローマから東へ電車で30分ほどのところで、駅から迎えの車で10分もゆくと、そこだけポッコリと持ち上がったような小高い丘の上の旧市街に着きます。
街の周りは緑の森に囲まれた美しい街で、ローマから30分のところとは思えない環境です。

街の平面図
街の中心を平面図で見るとこんな感じです。

街の断面図
街を横断面で切るとこんな感じになります。正確な断面図がないので、街を歩いた感覚で書いたもので、あくまでもイメージ的なものですが。

街のメインストリート

教会前の広場

町の中心部は南の宮殿前の広場と、北の教会前の広場を結ぶ、長さがほんの150mほどのメインストリートで、ここを尾根として西と東に傾斜した土地にびっしりと建物が並んでいます。メインストリート沿いにカフェやレストラン、バルなどがありますがそんなに人通りが多いわけではなく、一日老人たちがカフェでおしゃべりをしている姿が印象的でした。

メインストリートとほぼ平行に西側と東側に一本ずつ道がありますが、それらと直行して東と西に向かう道はどれも急な斜面のせいで階段状になっています。もちろん車は入ってきません。

レベルの差を上手に利用した魅力的な空間
その階段状の道に沿って魅力的な空間がちりばめられています。

階段を下りると、共用の小さな広場のような空間が
階段を下ってゆくとこのような数件の家が共有する小さな広場があり、どの家もここからアプローチするのですが、さらに各家のレベルがまちまちなので、それぞれに階段が付いていたりして複雑な広がりを見せています。夕方になるとみんなこの広場に出てきておしゃべりに興ずるように、コミュニティーの場にもなって居ます。

いくつかの迷路のような空間を下ってゆくと崖に面した広場へ
一つの広場から曲がりくねった道をさらに下ってゆくと、また同じような広場に出て、最後には崖に行きあたって行きどまりとなります。
このような道と広場が、メインストリートと直行するように何本もあり、すべて形も大きさも違うために複雑で魅力的な空間になっているのです。

トンネル状の道路
また、道路の上に家がかぶさって、道路自体がトンネル状になっているところも多くあり、その空間の変化も魅力を作る一因となっています。道路が先にできたのか、建物が先にできたのか解らない不思議な感覚になります。

パスタパーティーで
街について最初にアルベルゴ・ディフーゾのレセプションで今夜パスタパーティーがあるけれど参加しない、と誘われてわけも解らず、参加しますと答えたのですが、参加者全員で料理を作って食べるという会でした。火曜日がパスタパーティーで、金曜日がピッツアパーティーだそうで、車で10分ほどのところにある会場には立派なピッツア窯もありました。
料理といってもパスタをゆでて、みんなでソースを作るだけの簡単なものですが、出来上がったパスタとワインでわいわい話をしながら食べるのは楽しい体験でした。
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