コンクリートは暖かい
コンクリート


今年の冬は、久しぶりに寒さの厳しい冬ですね。

僕の事務所は、最寄り駅の高田馬場から15分位歩くので、寒い中を歩いてくると、事務所についてほっとします。
事務所の中は前日の暖かさが残っていて、暖房を切るのを忘れていたのかと思うくらい暖かです。

僕の事務所は、内部の壁、天井がコンクリートの打ち放しなので、暖房をかけているときに、コンクリートが熱を蓄え、その後少しずつ放熱して、部屋の温度が下がらない為です。
これはコンクリートの比熱が高い(蓄熱する能力が高い)為です。
このことは、コンクリートの建物の外断熱が有効なことの理由になっています。暖房冷房を入れているときと、切った後の室温の変化を少なくして、室温を一定に近く保つ働きをするわけです。
僕の事務所は外断熱ではありませんが、外部に面した壁はきちんと断熱をして、隣の部屋に面して断熱の必要のない壁と天井をコンクリート打ち放しにしているために、外断熱に近い効果が出ているものと思います。

良く、木造建築で外断熱の効果をうたっているメーカーがありますが、木造の場合は、コンクリート建築のような蓄熱効果はあまりありませんから、少しオーバーな宣伝をしていると思うことが良くあります。
僕も、木造で外断熱の設計をすることもありますが、メリットとしては、内断熱よりも隙間なく断熱材を貼りこむことが出来、比較的簡単に気密仕様になること、内部結露を起こしにくいことなどがあります。反対にデメリットとしては、壁が厚くなる、複雑な形をしている場合は、断熱材の取り合いガ難しくなる、コストが高め、などでしょうか。

ですから、外断熱が万能なのではなくて、色々な条件考えて、選択してゆくことが大事なのだと思います。
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category:住宅
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基礎の配筋を見に
基礎


今日は、朝からリフォームの現場へ打ち合わせに行きました。

大工さんを交えて、解体の手順と構造の補強の方法を打ち合わせ。内部の間仕切りを大幅に変えるようなところがあるので、柱を取ったり、加えたり、鉄骨を入れて補強したりと、色々あります。こちらで、補強用の鉄骨の工作図を画いて渡し、監督さんと大工さんに、考え方を説明。

増築部分の基礎、鉄筋が配筋されて、アンカーボルトもセットされていたので、これを図面と比べて、間違いがないかチェック。既存の基礎と取り合うところには、ケミカルアンカーと言うものを打ち込んで、鉄筋をつなげて、基礎が一体になるようにしています。
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category:建築現場
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小金井の家を訪問
kato1


昨日は、去年の春まで僕の事務所にいた、元所員のYさんが大阪から遊びに来ました。

彼女が、最後に担当した、小金井の住宅が、完成したところを見たいということで、一緒に行きました。
引き渡してから、4ヶ月、寒さも厳しくなったところで、その後の住み心地なども聞きたいと言うこともありました。

午前中に行って、ついつい長居をしてお昼をご馳走になりました。この家はオール電化住宅なので、IHヒーターの使い勝手なども聞きたいと思っていたのですが、丁度目の前で、お料理をしているところを見せてもらいました。キッチンはアイランドタイプなので、話をしながら、料理の様子も良くわかります。圧力鍋を使って、煮込み料理を作ってくれたのですが、こういう料理にはIHヒーターは向いているようです。普段の使い勝手も、慣れてみると、とても使いやすいということでした。

もうひとつの興味は、エコ給湯を使った床暖房ですが、昨日あたりの寒さの中でも、床暖房の温度設定は低めにしておいても十分暖かく、良く効いていました。断熱が効いていること、日当たりが良いこともあって、僕には少し暑いほどでした。

ご主人の仕事の関係で、生活の中心がまだ、以前の社宅の方にあり、この家は週末だけの利用と言うことで、一ヶ月を通しての電気代などは正確には解りませんが、オール電化のメリットは十分出ているようでした。

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category:住宅
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松谷冬太ライブ
ライブ


昨日は、高円寺ジロキチでの松谷冬太君のライブへ行きました。

ライブは久しぶり。やはり音楽を生で聴くのはいいですね。CDで聞くのとは違うし、大きなコンサートホールで聞くのとも違う。
小さなライブハウスは、音がストレートに入ってくるし、プレイヤーの表情が真近で見えると言うのは、音楽を音だけでなく、全身で聴くような気がします。

新作を交えての冬太君の歌もすごく良かったし、バックのバンドも良かった。ギター、ピアノ、ベース、ドラムにサックスとフルートの管と言う構成で、管楽器が入るとずい分音が華やかになります。はりのある冬太君の声とサックスの音がすごく近いような気がしました。
僕は、リズミカルなフルートもとても気に入りました。

アンコールに、冬太君の弟のレオ君が飛び入りで、兄弟デュオを聞かせてくれたのもとても楽しかった。
ツーステージ聞いて、帰りは少し遅くなり、帰り道は寒かったけれど、心は暖かい夜でした。
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category:音楽
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港南台にて
港南台


今日は午後から、横浜の港南台へ行ってきました。

今工事を進めているお施主さんの娘さんが、港南台に住んでいて、玄関ドアがだいぶ痛んでいて、何とかしたいので見てもらえないだろうかと言う相談を受けて、見に行ってきました。

駅まで、車で迎えに来てくれるということなので、待っている間に写真のような彫刻を見つけました。特に作者の名前とか、作品名も書いていないのですが、存在感があって気になります。いつも見ている人には、目に入らないらしく、誰も気にもかけていないのですが。

下のほうが薄くスライスした石を重ねたもので、その上に大きな石がのっています。
下が二股になっているので、なんとなく人間の足のようで、上の部分が男の後姿のようにも思えます。反対側に廻っても、これも後姿。つまり前がなくて、後姿だけの男の像。

車を待っている間、気になって何回もこの像の周りを廻ってしみました。
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category:景色
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薪ストーブとレンガ
maki1.jpg薪ストーブ



今日は、東京も雪が降ってずい分寒かったですね。
少し暖かい話題と言うことで、薪ストーブの話です。

以前、長野県の原村と言うところに別荘の設計をしたときの話です。原村と言うところは、冬季には氷点下10℃以下になる寒さの厳しいところです。
このお宅では、なるべく自然な生活をしようと言うことで、暖房は薪ストーブ一台だけにしました。まあ、少し実験を兼ねて試してみようという気持ちもあったのですが、実際に使ってみると、これが十分暖かく、他の暖房が要らないことが解りました。しかも、夜寝る前に火を落とした後、外気温が氷点下になるような寒さでも、夜中部屋が暖かく、朝起きてもまだ暖かさが残っています。

その原因は、ストーブの後ろのレンガ壁にあります。
この壁は、その裏のキッチンとの間仕切りの壁なのですが、ストーブがかなり高温になるので防火の意味で、レンガを積み上げて作りました。
レンガと言う材料は、石やコンクリートと同じように、比熱が大きい、つまり熱を蓄える力が大きいという特徴があります。この場合では、厚いレンガの壁の熱容量がかなり大きくなった為に、ストーブを焚いている時に十分な熱を吸収して、夜間にそれを放出していた訳です。

暖房を考えるときに、断熱、気密をしっかりすることばかりに気を向けがちですが、室内に熱容量の大きな部分を作っておくことも大事な要素になります。これにより、一日の室温の差が少なくなり、快適な熱環境が生まれます。
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category:住宅
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リフォームの現場-基礎
今日は午前中リフォーム工事の現場へ。

一部増築部分があるので、新築工事と同じように、基礎工事から始まっています。既存の取り合い部分を一部解体して、基礎の根伐り、割栗石、目潰しの砂利まで工事が進んだところ。
地盤もご覧のようにローム層が出ていてしっかりしています。既存部分も比較的しっかりした工事がされていて一安心。

基礎1


天井を一部はがして、小屋裏も確認。設計のときに何度か点検口のあるところで、床下、天井裏も調査しているのですが、解るのは点検口から見える範囲だけだったので、再チェック。
ほぼ設計どおりで、進められることを確認して、これも一安心。
土台から桁までの寸法が、図面と現況で10mm違うことが解って、現場に指示。これは、全部解体が済んでから、再確認して、大工さんに柱、梁の刻みに入ってもらう予定。
来週は、大工さんも交えて、その辺の詳しい打ち合わせをやる予定です。

小屋1
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category:建築現場
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「国のない男」 カート・ヴォネガット
ヴォネガット


去年の春に僕の好きな作家、カート・ヴォネガットが亡くなりました。

好きな作家がいなくなるということは、悲しいことであるし、ファンとしては新しい作品が読めなくなると言う困ったことにもなります。
しかし最近、今まで書店の本棚から消えていたヴォネガットの作品が再び並ぶようになったということもあって、僕は去年、何冊か続けて彼の作品を読みました。

ヴォネガットは、SF作家と言うことになっていますが、いわゆるサイエンスフィクションとは、少し違っています。彼がいつも考えていること、作品のテーマがSFと言う形を採ると表現しやすかったと言うことではないか、と僕には思えます。
戦争、貧困、人種差別、政治、独裁者、環境破壊、人間を蝕む機械的な労働、などなど、繰り返し彼の作品に出てくるテーマに対して、痛烈な批判とアイロニー、そしてそれを際立たせるユーモアの感覚があふれています。
そのような彼の作品に共通する主題は、人間のおろかさ、と言うこと。ヴォネガットは言っています、「今まで書かれた偉大な小説は全て、人間のおろかさについて書かれたものだ」と。

ヴォネガットの最期の本がここで紹介する「国のない男」です。
これは小説ではなく、エッセイ集です。彼としては、最期に自分の思っていることを小説と言う形ではなく、直接自分の言葉として話しておきたいと思ったのかもしれません。
彼の生い立ちから、アメリカと言う国について、生きているということ、文学、音楽について、やはり小説と同じように痛烈なアイロニーとユーモアで書かれています。
ヴォネガットの本は、どれもテーマの重さを感じさせずに、読むものを優しい気持ちにしてくれるのは、全編にちりばめられているユーモアの感覚のせいでしょう。
この本では、各章ごとに彼の絵が挿まれているのですが、いかにもヴォネガットらしいユーモアにあふれています。

この本は、ヴォネガットのファンにはもちろんですが、彼の本を読んだことのない人にもお勧めの一冊です。
ただし、忠告。読んでいるとついつい、彼独特のユーモアにニヤニヤしてしまうので、電車の中では読まないように。

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住宅のリフォーム
日本では、住宅の寿命は25年程と言われています。これは、諸外国と比べると極端に短いようです。その原因を考えると、必ずしも日本の住宅に耐久性がなくて、寿命が早く来るという訳ではないようです。
家族の生活の変化に住まいの形が合わなくなってきた時、又、住宅の性能が今の生活に合わなくなってきたなどということが主な原因です。
具体的に考えると、子供が大きくなってきて部屋が足りない、子供が独立したので部屋は少なくてよいから広くしたい、又は今の耐震基準にあっていないので不安がある、新しい設備を入れて便利にしたい、家の断熱性能を上げて暖かな家にしたい、等々、色々なことがあるのだと思います。
しかし、25年ほどで家を取り壊すのは、いかにももったいないのではないかと思います。
柱と梁で出来た日本の木造住宅(これを軸組み工法といいます)の大きな特徴は、増築、改築の自由度が高いところにあります。建物を建て直すのではなく、リフォームして使い続けてゆけば、資源の節約にもなりますし、無駄な産業廃棄物を出さずにすみます。

建築家の中にはリフォームは創造的な仕事ではないので面白くないと考える人もいるかもしれませんが、僕はそうではないと思います。建築と言うものは、出来上がったときに全てベストの状態で完成しているわけではありません。長年住みながら、自分の気に入るように手を加えてゆくことによって、より自分らしい空間が出来上がって行くのではないでしょうか。丁度、長年使っている道具が、しっくりと手になじんでくるように。
さらに、親から子へと受け継がれて、なお住みやすく、美しい家であったらと思います。

ルフォーム

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上尾のリフォーム着工
今日は上尾市で設計していた、リフォームのお宅の工事が始まり、朝から現場に行ってきました。

現場は、仮設工事の業者、設備、空調、ガス業者が来ていて、工事の説明、既存配管の取り合い、工程などを打ち合わせ。
このお宅は、ずい分大きな家なので、家の半分をリフォームして、親子2代で住むように二世帯住宅にする工事です。
残りの半分に生活しながらの工事なので、その辺の取り合い、注意事項なども、施主を交えて打ち合わせ。

リフォームといっても、工事部分は、ほとんどスケルトンにして作り直すので、新築工事に近い規模になります。内容もかなり凝った造りになる予定なので、現場は気が抜けませんが、楽しみでもあります。
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category:建築現場
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ボリベール<帰郷>
昨日は、レンタルビデオを借りて、スペイン映画、ボリベール<帰郷>を見ました。

監督は、ペドロ・アルモドバル。最近の僕のお気に入りの監督なので、かなり期待していたのですが、期待以上の作品でした。
前作、「トーク トウ ハー」よりも話しに入りやすく、ストーリーも楽しめる。とは言っても、始めは解かり難い所もあるのだけれど、それも謎解きのようなところがあって、楽しめます。
そして何よりも、主演のペネロペ・クルスが素晴らしい。僕は、最初に彼女の映画を見たときは、可愛いだけの女優と言う印象しかなかったのだけど、ここのところどんどん良くなってきて、この映画では、大女優と言っても良いのではと思う。
ペネロペ・クルスを見ていると、ちょっとソフィア・ローレンを思い出します。ソフィア・ローレンも若いときはきれいで、見事なスタイルをしていたけれど、下町のお上さんや、貧乏だけれどたくましい女性、又は不幸な役を見事に演じていました。この映画のペネロペ・クルスには、そんな雰囲気があります。

もうひとつ、アルモドバルの映画の魅力は、色彩の美しさにあります。部屋のインテリアや、女性のファッション、小道具に赤や緑、オレンジと言った原色があふれかえっています。日本人にはちょっとどぎつく感じる色使いですが、いかにもスペイン的。僕は、最近のスペインの家具やテキスタイルのデザインを高く評価しているのですが、そこに通じるところもあるような気もします。
それから、劇中ペネロペ・クルスが歌う歌も良いし、そのシーンが話の途中で、大きな意味を秘めているところも興味深いところです。こういうシーンを見ると、つい嬉しくなりますね
最近見た映画の中では、一番のお勧め。
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category:映画
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模型展
今日は土曜日なので、お昼に仕事を終わりにして、新宿のオゾン・リビングセンターへ、去年の暮れからやっている模型展を見に行ってきました。

僕も出展しているのですが、搬入のときに行って以来、展示したところはまだ見ていなかったのです。先日、この模型の住宅のお施主さんから、見てきましたよ、と言うメールを頂いたので、気にはなっていたのですが。
会場は、50人ほどの建築家の模型と説明用のパネルで構成されています。
建築の図面や解説はどうも理解しにくいものですが、模型があると一目瞭然、とても良く解かります。他の建築家の方の作品も丹念に見てきました。
素人の人でも解かり易い展示なので、興味がある人はぜひ。

模型の話で、もうひとつ。
構造家の川口衛先生から、最近聞いた話ですが、川口先生の事務所では、必ず構造模型を作るそうです。「模型を指で押してみると、この建物が持つか持たないか、大体わかるんだよ。」と言われました。
もちろん、最終的には、厳密な計算をして、構造設計をするわけですが、初期の段階のこのような感覚、感触が構造設計をするうえで、とても大事なことと言うわけです。

最近問題になっている、構造偽装などは問題外としても、コンピューターの発達によって、ある程度の経験をつめば、構造設計が出来ると思ってしまうことに根本的な問題があるように思えます。計算以前の、建築構造に対する感性、洞察力が大事だと言うことを、川口先生の話から感じました。

模型模型2
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category:建築
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スペインの歌
古くからの知り合いの一橋律子さんからの年賀状に、CDを出しましたとありました。

一橋さんは、長年スペイン歌曲を歌っているソプラノ歌手で、若いころにはスペインへ留学して、ビクトリア・デ・ロス・アンヘレスに師事した人です。
ネットでも買えると言うので、早速注文して、今朝届きました。
と言うわけで、今日は朝から、スペインの歌を聞きながら仕事。
スペインの音楽には独特の旋律があって、郷愁を誘う雰囲気がありますね。

僕は、若いころ時間をかけて、スペインを旅行して廻ったことがあるので、スペインに関係することは今でも色々と興味を持っています。
ガウディーの建築、ファリャ、グラナードス、アルベニス、ロドリーゴなどの音楽、ベラスケスやゴヤ、ムリーリョの絵画、そしてセルバンテスのドン・キホーテ等々。どれも、今でも特別の思い入れがあります。
CDを聞いているうちに、又スペインへ行きたくなってきました。

cd
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category:音楽
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仕事始め
昨日、7日は今年の仕事始め。

仕事を早めに終わりにして、夕方、神田明神へ初詣に行く。
今年は例年になく、初詣の人が多く、境内は仕事帰りのサラリーマン風の
人たちであふれていました。神田明神は商売の神様とも言われているので、
商売繁盛を願う人たちで、いっぱいと言うところ。

本殿の前には行列が出来ていて、お参りするまでにしばらくかかりましたが、
おかげでゆっくりと建物を観察。
本殿は中々、立派な建物です。特に屋根のそりを持った、切妻破風とその手前に
ある少し曲線がゆるい感じの唐破風の取り合わせが、とてもきれいです。

門の前のお店で、縁起物の甘酒をいただいて帰りました。

神田明神 本殿
神田明神
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category:日記
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遠州
今日で長かったお正月休みも終わり。
今年のお正月は、どこへも行かずに家でテレビを見ていることが多かった。
BSハイビジョンが見られるようになったこともあって、結構面白い番組がありました。
今朝は、NHKの「新日曜美術館」で小堀遠州の特集をやっていました。
遠州は、二日ほど前にもハイビジョンで二日にわたって放映していた、日本の庭園にも出てきていました。

遠州と言う人は、城造り、庭園、茶室、茶道具と広い分野でその才能を発揮した人ですが、今見てもそのデザイン感覚の新鮮さとモダンなことには驚かされます。
金地院の八窓席は写真ではよく見ていて、その窓の配置の妙には感心していたものですが、改めてテレビで見ると、わずか三畳台目の広さの中に、大きさの異なる八つの窓が配置され、その一つ一つから微妙に違う光の入ってくる様の美しさに息を呑む思いです。
この八窓席の窓を見ていると、コンポジションと言う言葉が浮かび、モンドリアンの絵のことが連想されます。又は、コルビュジェのロンシャンの教会のインテリア、大小さまざまな窓から入ってくる光のことなども思い出されます。
しかし、遠州はそれよりずうっと古く、今から400年ほど前の人です。江戸初期の日本のデザイン、本阿弥光悦や俵屋宗達にも自由闊達で、モダンで、驚くほどの創意工夫が見て取れます。
今のわれわれ日本人は、この時代から学ぶべきことがまだまだ多いのではないかと思います。

そして、遠州の茶室と言えば、大徳寺孤篷庵の忘筌。部屋から庭を見たときに、開かれた障子の向こうに縁側がありその先に、上半分に又障子が掛かって、下半分にだけ庭が見えるという、独創的な景色の見え方が有名ですが、テレビを見ていて、もうひとつ気が付いたことがあります。
客人は、軒下の渡り石に沿ってくるのですが、この上半分を覆った障子を、腰を屈めて、くぐる様にして部屋に入ります。丁度、躙口を入るようですが、あれほど窮屈な動作ではありません。忘筌は書院の茶室ですから、躙口はありませんが茶事の精神として、動作を残したのかもしれません。本当に色々な工夫があって驚かされます。
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category:建築
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はじめました
新年を迎えたことを機会にブログをはじめました。

日々感じていること、最近見た映画、読んだ本、聴いている音楽の話など、そして多分、建築の話が一番多くなるだろうなー、と思っています。
なるべくまめに書こうと思っているのですが、時々のぞいてもらえれば幸いです。
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