建築と庭 西沢文隆「実測図」集
建築と庭 西沢文隆「実測図」集(建築資料研究社)と言う本を買いました。建築と庭

西沢さんの実測図は5年ほど前に、汐留の松下ミュージアムで原図展を見て以来、頭にこびり付いていたし、最近大判の本格的な図面集が出ているのも見たけれど、値段が高いことと、余りにも大きな本で、簡単に持ち運べないし、見るだけでも覚悟がいりそうなので、なんとなく敬遠していた。
この本は、手ごろな値段で、少し大きめだけれども、電車の中でも読める大きさがいい。ただ、その分図版が小さいので、わかりにくいし、原図が持っている迫力には欠けるけれど、西沢さんの丁寧な解説を読みながら、何度も図面をひっくり返して見るのには丁度いいと思います。
西沢さんの古典建築に対する知識と、日本の庭園に対する深い見識に触れるだけでも、この本を読む価値があるといえます。

実測図

僕達が「デザインサーヴェイ」と称して行っていた実測と、西沢さんの実測では、対象となるものが違っています。
宮脇ゼミの「デザインサーヴェイ」は日本の古い集落をまるごと実測するのに対して、西沢さんの対象は、歴史的な寺院、貴族の屋敷などの建物とその庭園、さらにその周囲の自然までも含んだ環境といえると思います。

対象が違うということは、実測に対する考え方、そこから見えてくるものも根本的に異なってくるわけで、この本を読みながら、ずい分色々なことを考えさせられました。
その話をすると長くなりそうなので、又次回にします。
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久しぶりの太陽
今日も雨の一日と思っていたところ、朝目を覚ますと、まぶしいほどの日の光が差し込んでいました。
やっぱり、日の光は気持ちがいいですね。早速、顔を洗う前に家中の窓を開けて、風を入れました。ネコのママレードもデッキの上で気持ちよさそうに、寝ています。

トケイソウ

庭のフェンス沿いに、去年の春に、目隠しにと思って、「トケイソウ」「カロライナジャスミン」「ツキヌキニントウ」「モッコウバラ」などの蔓植物を植えたのですが、あっという間に物凄い量に伸びています。
植えたときは30cmぐらいの苗だったので、目隠しになるまで何年もかかると思っていたのに、一年でこの状態です。
特に「トケイソウ」がすごい。自分の領域を通り越して、カロライナジャスミンの上に覆いかぶさり、その隣のツキヌキニントウに絡まっています。隣にある梅の木の上にも覆いかぶさっています。さらに地下茎で伸びているらしく、いたるところから芽を出して周りのものに絡み付いています。
元気がいいを通り越して、ほとんど暴力的といっても良いほどの生命力。

でも、こんな植物を見ていると、自分も元気をもらっているような気がします。

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小金井の家再訪
土曜日は、一年ほど前に竣工した、小金井のお宅を半年振りに訪問しました。

これから工事が始まる住宅が、ここと同じ工務店が施工することになったので、その仕事振りをお施主さんに見てもらうことと、使っている建材などを確認してもらう目的も合って、お施主さん夫婦と一緒に行きました。
僕は、去年の夏の終わりごろに引き渡して、そのときは、植えたばかりで少しまばらだった植栽が、この夏で、どれだけ育ったのか見るのを楽しみにしていました。

アプローチ庭

けして広くはない庭ですが、メインの庭、玄関へのアプローチの庭、浴室前の坪庭と、色々工夫をして植栽計画をしたつもりでした。植物は生き物なので、竣工したときにはまだ未完成で、時間がたつにつれて、完成してゆくともいえます。

グランドカヴァー

1年近くたって、木はずい分伸びて、グランドカバーの草類もいい感じに育っていました。グランドカバーは、種類を色々混ぜて植えたのですが、それが自然な感じになっています。雑草も混ざっていますが、その雑草も又、悪くはない感じがします。

その後午後からは、「デザインサーヴェイ図面展」を」やっている、鶴川の可喜庵へ。

ギャラリートーク

その日は、僕達の先輩で、工学院大学の教授の中山繁信さんのギャラリートークがあるので、準備の為に早めに会場に行きました。
予想を超える、たくさんの人が来てくれて、会場は椅子が足りない状態でした。トークの後で、ビールとサンドイッチで懇親会を行い、宮脇さんの思い出話などで、ずい分盛り上がりました。
とりあえず、ギャラリートークも成功と言うことで、一安心しました。
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ファイアーズ-レイモンド・カーヴァー
ファイヤーズ

レイモンド・カーヴァーのファイヤーズ(炎)を読みました。

これは、全7巻ある、レイモンド・カーヴァー全集の第4巻目に当たる。この全集は全て、村上春樹が翻訳しています。村上春樹のおかげで、僕達はレイモンドカーヴァーと言う素晴らしい作家を知るようになったわけで、感謝しないといけないと思っています。
この全集が出る前から、レイの短編のいくつかは、やはり村上春樹の約で読んでいたのですが、本格的に読むようになったのは、この全集が出てからで、最近ではペーパーバック版も出ているようですが、僕は以前からこの版でそろえているので、残りの二冊もこの版で買おうと思っています。巾の狭い、ちょっと変形の版で、丁度手になじみやすくて、読みやすい大きさと言うところも気に入っています。

この本は、エッセイと詩と、短編小説の三部からなっていて、エッセイもとても興味深いものなのですが、短編小説のことを少し書いてみたいと思います。

彼の小説の主人公は、いつも何かが失われているような気がします。それがはっきりした形をとることもあれば、はっきりとした形の無い場合もあるけれど、それが読み手に対して、何か漠然とした不安感を与えているように思えます。

「隔たり」と題された短編は、まだ少年少女と言っても良いほど若い夫婦の話で、少年は父親を失っている。結婚しているとはいえ、まだ父親を必要とする年齢で、父親を喪失しているわけです。
そしてこの話は、20年後に当時まだ生まれたばかりだった娘に、思い出話として父親(かっての少年)が、話していると言う形をとっています。そして、なぜか彼らはミラノの彼のアパートにいて、そこにはかって少女だった妻は一切出てこない。つまりここでは妻は喪失されているわけです。父親の話は、はっきり死んでいると書かれているのですが、20年後の妻のことは、全く話に出てこない。
もしかしたら、たまたま旅行にでも行ってiいて、居ないだけなのかもしれないし、20年の間に色々あって離婚したのかもしれない。又は死んだのかもしれない。しかし、元々主人公の1人であったはずの妻について、何も語られないということが、読者を居心地の悪い、不安な状態に置くようになるのです。
僕は、多分妻は、死んでいるのだと思っている。この話は少年が鴨撃ちに出かける話が中心なのですが、その中に夫婦の鴨は、片方が死ぬともう片方は決して番いを組むことは無くなるという話が出てきます。この話が、妻の死を暗示しているのだと解釈しているのですが。
このように、彼の小説は非常に簡潔にストレートに書かれているようで、読者に色々な読み方を許容するところがあり、中々一筋縄では行かないと思います。
もっとも、優れた小説とは、みんなそう言うところがあるのかもしれませんね。

一度読んでも、すぐにもう一度読みたくなるような小説だと思います
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2つの展覧会
昨日は、日曜日に続いて明日21日から開かれる「デザインサーヴェイ図面展」の準備の為に、鶴川の可喜庵へ朝から行きました。

デザインサーヴェイ展

半分ほど作業の終ったところで、夕方から銀座で「きもちいい窓」展の打ち合わせに行かねばならず、後は他のメンバーにお願いして、銀座のタチカワブラインドショールームへ。
タチカワブラインドから提供してもらった、展示スペースを確認して、展示の方法等の打ち合わせをしました。
顔見知りの人もいるのですが、初対面の人もいるので、展示する4人と、企画担当の人たち3人、それにタチカワブラインドの担当者を交えて、顔合わせにビールでも一杯と言う話しになる。

スポーツバー

タチカワの向かい側に、スウォッチの新しいビルがあり、最上階がオリンピック期間中、スポーツバーになっているので行って見ることに。
インテリアが面白いし、銀座の夜景が見下ろせて、中々楽しい。ビールとおつまみがついて、入場料が1000円。追加のビールが600円と銀座にしてはリーズナブルな値段。
でも余り食べるものが無いので、しばらくいてから、隣のライオンビアホールへ移動。
初めての人たちだったけれど、建築の話で盛り上がって、その後もう一軒場所を変えて、11時ごろまで飲み続け、いささか飲みすぎたよう。
朝から動き回っていたので、だいぶ疲れたけれど、建築について、みんな自分の意見を持っている人たちなので、こうして話をしながら飲むと言うのは中々楽しい事です。
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category:日記
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ONECE-ダブリンの街角で
昨日からやっと夏休みに入る。
と言っても、土日を入れて三日間。しかも明日は、デザインサーヴェイ図面展の準備で一日会場で作業なので、まともな休みは今日だけ。

onece

ツタヤが誕生日半額サービスというメールが来たので、早速ビデオを借りてくる。
「ONECE-ダブリンの街角で」と言う、アイルランド映画を見ました。
これが中々いい映画だった。ダブリンの街角でギターを弾いて、歌を歌っている男。彼は恋人と別れたばかり。そして、夫をチェコに残して、子供と母親と移住してきた女性。ふとしたきっかけで二人は知り合い、一緒に音楽を作り始める。
お互いに少しずつ惹かれあって行くけれど、結局彼は、自分の音楽の可能性を信じて、デモテープをもってロンドンへ。彼女の元にはチェコから夫がやってくることになる。
お互いを思いやって、深い関係にはならずに分かれてゆく二人の話が、すごく共感が持てていい。
二人ともプロのシンガーソングライターで、アイルランドとチェコでは有名らしいけれど、映画の中で歌われる歌もとてもよかった。

映画の内容とは関係のないことで、面白いと思ったことがふたつ。
ひとつは、デモテープを作る為に二人がまともな音楽スタジオを借りようとするところ。
一日3000ポンド掛かるところを2000ポンドに値切るところまではいいのだが、貧乏な二人はとてもそんな大金は持っていない。どうするのかと思ったら、銀行へ行くんですね。自分たちの歌を吹き込んだテープ(デモテープ以前のデモテープですね)を銀行の融資係の男に聞かせて、少し音が悪いけれど、ちゃんとした録音をすれば、いい音楽なんですよ、と一生懸命に売り込む。その融資係の男が、たまたま音楽好きで、OK!2000ポンド融資しましょうと言うわけです。ちょっと話がうますぎるけれど、日本の銀行だったら考えられないこと。向こうの銀行では、投資しても可能性があれば、売れないミュージッシャンにでも融資してくれると言うところが面白かった。

もうひとつは、最期のシーン。彼から贈られたピアノを弾きながら微笑んでいる彼女の姿を、カメラが引いてゆくと、そのまま窓の外に出て行き、窓が額縁のようになって、彼女の姿を映してゆく。カメラはさらに引いてゆき、窓がだんだん小さくなってゆく。とても洒落たラストシーンです。
僕はここの所、来月開かれる「きもちいい窓展」のことをよく考えているのですが、いつも部屋の中から見る窓についてばかり考えていたように思う。実は外から見て、「きもちいい窓」と言うのもあるんだと気が付きました。
ふと、家の中の様子が見える窓が、道行く人の心を和ませると言うこともあるはずですね。
それが、ピアノを弾いている美しい女性ならなおさらですが。
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category:映画
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東大弥生講堂 
昨日は、夕方から高校時代の友人達と久しぶりに食事でも、と言うことになり、東大近くの中華料理店で待ち合わせと言うことになりました。

どうせなら、ついでに安藤忠雄の福武ホールを見ようと思って、30分ほど早めに事務所を出ました。
地下鉄の東大前で下りて、地上に出ると丁度農学部の門の前でした。
ちょっと変わった建物が見えたので、入口で守衛さんに入ってもいいですかと、聞くとどうぞと言う返事なので、中に入ってみた。

弥生講堂アネックス

木造のシェル構造のような建物で、中々面白い。中には入れなかったけれど、内部も面白そうだった。まだ出来たばかりのようでした。弥生講堂アネックスと表札に書いてある。
弥生講堂といえば、確か木造で、香山壽夫の設計だったはずと思い、反対側に歩いてゆくと、以前建築雑誌で見た建物がありました。

弥生講堂

木造の全面がガラスのカーテンウオールになっていて、後ろに講堂部分のもうひとつのボリュームが挿入されるような格好になっています。とても端正で美しい建物です。
予想外の見学が出来て、嬉しくなり、周りをぐるぐる診て廻っているうちに、待ち合わせの時間になってしまい、福武ホールへはいけませんでしたが、それはこの次のお楽しみと言うことで。

合板椅子
中に置いてあった椅子が、合板製のちょっとしゃれた感じでした。

農学部の少し先にある中華料理店は、瑠璃家(ポーリージャー)と言う店で、値段も手ごろ、色々変わった料理もあり、味も良くてお勧め出来るお店でした。
集まった友達がみんな中国には何回も行っている連中で、オリンピックの話などで、ずい分盛り上がり、ついつい紹興酒を飲みすぎてしまった。
瑠璃家



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category:建築
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松蔭神社
今日は午前中、調べることがあり、世田谷区役所へ行ってきました。

世田谷線

世田谷区役所は久しぶりなので、ちょっとした旅行気分。と言うのは世田谷線に乗るからなのですが。世田谷線と言うのは、知っている人は解ると思いますが、二両編成ののんびりした電車です。
仕事で出かけるのだから、もっと気合を入れてと思うのですが、ついのんびりした気分にさせる電車です。

松蔭神社

区役所の用事が終って、帰りに旅行気分の延長と言うことで、松蔭神社に行ってきました。
松蔭神社の前は、何回か車で通っているのですが、入ったことが無かった。
小さな神社ですが、落ち着いた感じで、本殿もシンプルな好ましい建物でした。
吉田松陰が神様になっているというのも、何か不思議な感じですが、乃木神社や、東郷神社なんていうのもあるぐらいですから不思議ではないのかもしれない。

吉田松陰の墓

本殿の脇の道を入ると、吉田松陰のお墓があり、そこにも御参りしてきました。
これもまた、小さな墓石の質素なところが、いかにも松蔭らしいと言う感じでした。
安政の大獄で処刑され、千住の回向院に埋葬されていたのを、高杉晋作たちによって、長州藩が所有していた、現在の土地に移されたそうです。
吉田松陰には、松下村塾の塾生の中から、幕末に活躍する大勢の弟子が出ているので、なんとなく年をとってから死んだような印象を以前は持っていたのですが、処刑されたときはわずか30歳だったらしい。
幕末に活躍した、高杉晋作にしても、桂小五郎、坂本竜馬、西郷隆盛、大久保利通など、みんな本当に若いですね。あの頃の人々は、なんとなく若いときから老成していたようなイメージがあります。

区役所へ仕事で行ったのに、帰りの世田谷線では、頭の中はすっかり幕末になっていました。
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category:日記
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松谷冬太ライブ
土曜日の夜は、久しぶりに松谷冬太君のライブに行く。

松谷冬太ライブ

青山の「音楽室」と言うライブハウス。中々きれいなライブハウスだったけれど、来月で閉鎖するらしい。最近は、ライブハウスもきれいなところの方が、なんとなく落ちついて音楽が聴けるのは、年のせいかな。

冬太君の声は、張りがあってよく通る声だけれど、又一段と声に磨きがかかったような気がする。
オリジナルの新曲を交えてのステージはとてもよかった。
バンドのメンバーも良かったけれど、僕は特にギターが気に入りました。

もう少し聞いて居たかったけれど、翌日の日曜日も朝から打ち合わせが入っていたので、ワンステージだけで帰りました。
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今日は、三年前に設計した、浅草のお宅へ行ってきました。

実は、9月4日から銀座のタチカワブラインドのショールームで、建築家4人による、「気持ちの良い窓展」と言うのをやることになっていて、僕は、この浅草のお宅の模型とパネルを展示することになっている。
そろそろ、パネルの製作を考えないといけないと気になってきたところで、写真は竣工後すぐに撮ってあるのだけれど、少し人が入った写真が必要と思い、カメラを持って、伺いました。

屋上庭園

中庭は「エゴの木」が枝を伸ばして緑が気持ちよい状態になっていた。
施主のKさんは、エアコンも入れずに、窓を開け放して、「風が気持ちいいんですよ」と言っていました。
しばらく前に、子供達の野球チームの親子、30人ほどが集まって、ホームパーティーをやったそうです。そのとき、突然強い雨が降り始めたのですが、庭につけた照明が雨の粒に当たって、来た人がみんな、すごくきれいだと言ってくれたという話を嬉しそうに話してくれました。

中庭

自分が設計した家を、このように楽しそうに話してくれると、自分の子供をほめられたみたいに、嬉しくなります。
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