永福の家―遣り方
土曜日は午後から永福の家の現場へ、遣り方と、根伐りの確認をする為に行きました。

遣り方

「遣り方」というのは、建物を囲むような形で、木の桟を立てて、建物の正確な位置と、高さの基準を決める方法です。
木の板を水平に打ち付けた上端の位置が、今回は基礎の上端から100mm上がったところになるように設定されています。

根伐り

「根切り」というのは、基礎を作る為に穴を掘ることですが、その深さも、遣り方によって正確にわかる様になります。

現場は、午後から根切りを始めて、何箇所か根切り底が確認できる状態になっていましたが、ローム層という、比較的硬い地盤が出ており、問題のないことがわかりました。
ローム層というのは、赤土ともいわれ、赤い色をしているので、簡単に確認することが出来ます。

今週から、割栗石を並べて、地盤を固めてから、正確な墨を出す為の捨てコンクリートを打設する、と言う作業に入ります。
Posted by kozyken
category:建築現場
comment(0)    trackback(0)

フェリーニのアマルコルド
フェリーニのアマルコルド


フェリーニのアマルコルドをビデオで借りて来て見ました。

なぜ古い映画を見直す気になったのかと言うと、少し前からジョン・アーヴィングの新作(と言っても出版されてから1年経っている)「又会う日まで」を読んでいます。その中で主人公がハリウッドの映画スターになるので、度々映画の話が出てきます。フェリーニは「81/2」は好きになれないけれど「アマルコルド」が良いというせりふが出てくるので、見てみようと思ったわけです。

「アマルコルド」は昔、飯田橋の名画座、ギンレイホールで「サテリコン」との二本立てで見て、そのとき以来フェリーニの映画のファンになったと言う記憶があります。
そういえば、「81/2」も高校生の頃に新宿のアートシアターで見たけれど、その頃は良く理解できなかったということも思い出しました。

この映画には、一貫したストーリーがあるわけではなく、イタリアの小さな町に、綿毛が舞い、春の到来を告げるところから始まって、その一年の間のエピソードを積み重ねてゆくと言う形式をとっています。
そのひとつひとつの映像が素晴らしく、映画以外の方法では表現できないものがここにあるのだと思います。
映画によっては、脚本が素晴らしかったり、原作の小説の方がよいと言う例も多いけれど、フェリーニの映画と言うのは、多分脚本を読んでも面白くはなく、映像になって始めて輝き始めるのではないかと思います。

雪の降る街角に孔雀が舞い降りて羽を広げるシーンや、霧で周りが全く見えない中を手探りで歩く少年の前に、突然牛が現れるシーン、そして、航海中の大型客船を見るために、町中の人が小船に乗って、夜の海へ繰り出してゆくと、突然目の前に見上げるような巨大な船が現れるシーン。夜空に光り輝く客船の美しいこと。
この船を写しているカメラが、下の方に移動していって、一瞬、海が見えて、次のシーンに変わるところで、この海がビニールで出来ているのに気が付いたりするのも、フェリーニの映画を見る楽しみですね。

思い出しては、時々見直してみたい映画のひとつだと思います。

話は違いますが、今朝の新聞にポール・ニューマンが亡くなったと出ていました。
大好きな俳優だったので、残念ですが、ご冥福をお祈りします。
Posted by kozyken
category:映画
comment(0)    trackback(0)

地鎮祭-永福の家
今年の春から設計していた、「永福の家」が先日、地鎮祭を行い、ようやく着工しました。

この家は、お施主さんのお姉さんの家を5年前に設計したご縁で仕事が始まった家なので、地鎮祭には、お姉さん家族、ご両親も参加して、ずい分にぎやかに行われました。

地鎮祭


敷地が約25坪のところに延べ25坪ほどのコンパクトな家ですが、色々と工夫を凝らして設計したつもりなので、これから工事が進んでゆくのが楽しみです。

このブログでも、時々現場の様子を紹介したいと思っていますので、よろしく。
Posted by kozyken
category:建築現場
comment(0)    trackback(0)

HellmetsLaboオープニングパーティー
昨日夜は、建築家の佐々木善樹さんが、照明デザイナー、キッチンデザイナーの人たちと、共同で開いているHelnetsLaboの新しい事務所のオープニングパティーへ行って来ました。

パーティー風景

佐々木さんとは、先日の銀座での「きもちいい窓」展でご一緒した縁で、招待してもらいました。
建築の世界は狭いので、結構知り合いの人も大勢来ていて、楽しいパーティーでした。

佐々木さんの新しい事務所は、古い倉庫を改装したもので、2階3階が吹き抜けになっていて、2階が打ち合わせスペース(又はパーティースペース)3階が、仕事場になっています。
仕事場よりも、パーティースペースが圧倒的に広く、立派なキッチンがその真ん中にあるところも、佐々木さんらしい。元の倉庫の鉄骨がむき出しになっていたり、床が古いコンクリートを磨いて、砂利を表しにしたところなど、中々雰囲気のあるインテリアでした。

キッチン


Posted by kozyken
category:日記
comment(0)    trackback(0)

「デザインサーヴェイ展」終りました
鶴川のギャラリー「可喜庵」で開催していた、宮脇ゼミ「デザインサーヴェイ展」が昨日で終わりました。

少し不便な場所なので、どの位の人が見に来てくれるのか、不安なところもあったのですが、予想以上に大勢の人が見に来てくれ、デザインサーヴェイに興味を持っている人が多いことを改めて認識しました。宮脇先生のネームバリューと言うこともあるのかもしれませんが。

僕は、先週の土曜日、午後から会場に行ったのですが、学生風の若い人たちが、入れ替わり立ち代りでいつも10人ぐらいの人が熱心に資料を見ていました。

可喜庵にて、撤去作業

今日は朝から、撤去の作業をしていました。
この後、10月から仙台のメディアテークで、JIAの東北大会の一環として、デザインサーヴェイの原図を展示する企画があります。その実質的な作業を担当する東海大学の学生さんたちが、撤去の作業を手伝いに来てくれました。
その後、仙台で展示する、「五個荘」と「室津」の図面を一枚一枚確認して、引き渡す作業を行い、やっと一段落です。

この一ヶ月は、本業の方も決して暇な時期ではないところに、2つの展覧会を行っていたので、てんてこ舞いで、ろくに夏休みもありませんでした。
今週は少しのんびりしようと思っています。
Posted by kozyken
category:建築
comment(0)    trackback(0)

「きもちいい窓」展、終了しました
銀座の立川ブラインドのショールームで行われていた、建築家が選ぶ建築家展、「きもちいい窓」が、土曜日で終わりました。

随分大勢の方に来ていただいて、色々な意見も聞かせていただき、有意義な8日間でした。

最近に、お付き合いのある人たちだけでなく、15年前、20年前に、住まいの設計をさせていただいたお施主さんも何人も来てくれました。案内状は出していたのですが、わざわざ銀座まで来ていただけるとは思っていなかった人たちに、お会いできるのもうれしいものです。久しぶりに、昔の話や、近況を聞かせてもらいました。

会期中、二日間は会場に詰めていたのですが、面白かったのは、出展している、僕以外の三人の作品をゆっくりと見られたこと。人の作品を図面も含めて、こんなに隅から隅まで時間をかけてみる機会はめったにあることでないと思います。いずれは、写真や図面だけでなく、実物を見せてもらえればいいなと思っています。
Posted by kozyken
category:建築
comment(0)    trackback(0)

夏の朝の成層圏
夏の朝の成層圏


池澤夏樹の「夏の朝の成層圏」(中公文庫)を読みました。

僕は池澤夏樹と言う作家が、しばらく前から気になっていたのですが、まだ一冊も彼の本を読んだことはありませんでした。
まあ、読むきっかけにめぐり合わなかったと言うことなんでしょうが。
なぜ気になっていたかと言うと、今年の初めにガルバス・リョサの「楽園への道」を読んだのですが、これが河出書房新社の世界文学全集の二冊目にあたり、この全集が池澤夏樹の個人編集となっています。
その後の出版予定にも魅力的な本がたくさんあったので、池澤夏樹ってどんな作家なんだろうと思ったわけです。

初めての作家の本を読む場合、彼のようにすでに多くの小説を出していると、どの本から読んで良いのか、すごく迷います。それで、本屋に行くたびに色々手にとっては、躊躇していたのですが、先日やっとこの本を買ってみました。

後で気がついたのですが、この本は彼の処女作と言うことです。偶然ですが、これは僕にとってラッキーだったと思っています。処女作が気に入れば、この後もお気に入りの作家として、読んでいけそうな気がします。

ストーリーとしては、南太平洋で、漁船から落ちて、無人島に流れ着いた男の話。
しかし単なる漂流物語ではなく、他者との関係を失ったところで、人間がどのように自分と言う存在を作ってゆくか(または捉えなおしてゆくか)と言う、興味深い話として読めます。

文章の映像的な表現が巧みで、無人島での生活が観念的にではなく、リアルなものとして読者に理解させる力を持っています。
処女作として、相当力を入れて書いた本のように思えますが、これから他の作品を読んでゆくのが楽しみな作家に出会えたと思います。
Posted by kozyken
category:
comment(0)    trackback(0)

オープニングパーティー
昨日は、午前中、友人の大戸さんが最近設計した住宅のオープンハウスへ行きました。

オープンハウス

池上線沿線の住宅地に建つ、3階建ての鉄筋コンクリート造の住宅です。
22坪と言う狭い敷地をうまく利用して、部屋が狭くなるところを、天井高を高く取ることにより空間のゆとりを取るようにに工夫されています。
外断熱を、外部に木の胴縁とサイディングを使い、サッシも木造用のものを利用するなど、ローコストの工夫がされています。
コンクリートの壁構造で、階高を高く取った為に、確認申請で適判(構造設計を二重にチェクするシステム)に廻ることになり、5ヶ月も期間がかかってしまったなど、苦労話も聞かせてもらい、色々と参考になりました。

夜は、銀座の「きもちいい窓」展のオープニングパーティーへ行きました。
会場には、思った以上に大勢の人が来てくれて、ずい分盛り上がりました。

企画担当の挨拶

僕が今回出展している、「浅草の家」のお施主さんも家族全員で来てくれて、お祝いのお花までいただいて感謝感激です。
会が終った後は、いつものように関係者でライオンビヤホールで、二次会。
次回10月からも「空に向かって」と言うテーマで同じ場所で、違うメンバーの展覧会が開かれる予定なのですが、その出展者の人たちも参加して、結局11時近くまで飲み明かしました。
展覧会の評判も良いので、おいしいお酒になりました。
Posted by kozyken
category:建築
comment(0)    trackback(0)

「きもちちいい窓」展始まりました
銀座のタチカワブラインドのショールームで行われる、建築家が選ぶ建築家展「きもちいい窓」がいよいよ今日から、来週いっぱいの会期で始まりました。

展示準備

昨日は、夕方からタチカワのショールームで、出展者の大庭明典さん、佐々木善樹さん、峰田建さん、企画をした、来馬さん、山本さん、又タチカワブラインドの人たちにも手伝っていただいて、展示作業を行いました。

他の人たちの作品は、この日に初めて見せてもらいましたが、みんな中々の力作が揃って、小さな展覧会ですが、密度の高い展示になったのではないかと思います。

僕は、9/5(金)と9/10(水)の二日は終日会場にいる予定です。又9/6(土)はpm6:00より、ささやかな飲み物を用意して、オープニングパーティーが開かれます。
お気軽な気持ちで、遊びに来ていただけたら、嬉しいです。

詳しい内容はこちらで。
Posted by kozyken
category:建築
comment(0)    trackback(0)

西沢文隆「実測図」集 続き
西沢さんの「実測図」集を読み終わりました。

西沢さんの「実測図」と宮脇ゼミのデザインサーヴェイの図面の一番大きく異なるところは、西沢さんの図面には生活を感じさせるものがないということではないかと思う。
これは良い悪いの問題ではなく、日本の文化の一面として、我々が考える生活と言うような雑多なものを超越しているものがあることではないかと思います。

誰だか忘れましたが、「生活?そんなものは召使にでも任せておけ」と言った西洋の貴族がいましたが、洋の東西を問わず、文化の一面としてそういうことがあるのだと思います。
日常性とか、生活、利便性と言ったものをいったんはずしてしまえば、デザインはより自由に、より精神性を深めてゆくと言うことも言えるのではないかと思います。

天竜寺

西沢さんの図面、特に建築や庭の部分だけでなく、その何倍にも広がる、周囲の山や池などの自然を含んだ雄大な断面図を見ていると、人間の営みの卑小なこと、あくまでも自然あっての庭であり、建物であると考えさせられます。
そのような図面に、細密な鉛筆のタッチが実によく合っています。

宮脇ゼミのデザインサーヴェイは、多分その対極にあるのではないかと、僕は感じています。
なぜかと言えば、一軒一軒の住宅から、町全体まで広がる平面のつながりの中から、そこに暮らす人々の生活を想像することによって、町のありようを表現するのが、我々のデザインサーヴェイだったのではないか、最近考えています。
Posted by kozyken
category:
comment(0)    trackback(0)

ショートカッツ
土日は仕事をしていたので、せめて夜ぐらいは休日らしくしようと思い、早めに仕事を終らせて、ツタヤでDVDを借りて帰りました。

ロバート・アルトマンの作品を二本もって、受付へ行くと、お客様はシニア割引の対象になるので半額です、といわれる。
喜んでいいのやら、悲しんでいいのやら。

ショートカッツ

借りたのは、「ウエディング」と言うまだ見ていなかった作品と、昔見た「ショートカッツ」。
なぜ「ショートカッツ」をもう一度見たかと言うと、この間レイモンド・カバーの短編を読んだせい。
「ショートカッツ」と言う作品は、ご存知の方も多いと思いますが、レイモンド・カヴァーの短編をいくつか(多分6つかな)つなげて、脚本が出来ている。
その中には、この間読んだ、釣りに行った男達が女の水死体を見つける話や、僕の好きな「ささやかだけれど大切なこと」、誕生日に車にはねられて、眠り続ける少年の話なども出てくる。

原作をかなり大胆に分解したり、つなぎ合わせたりして、3時間を超える大作になっています。
解りにくいところもあるけれど、話の構成が巧みで、3時間がけして長くは感じない。
原作の短編の間には何の共通点もないはずなのに、不自然さは感じない。

こんな映画を作れる人は、アルトマンしかいないと思うと、去年亡くなってしまったのが、本当に残念です。

Posted by kozyken
category:映画
comment(0)    trackback(0)

| HOME |