花便り(12)-ヤツデ
我が家の庭では、ヤツデの花が咲いています。

ヤツデの花

余り、花らしくない花ですが、よく見ると面白い形をしています。
このヤツデ、植えたわけではなく、二年ほど前から、勝手に生えてきたもの。
庭の別のところにも、もう一本同じ頃から生えています。
今のように、花が咲いた後に、鳥が種を運んできたのでしょうか。

どんな鳥が運んできたのか想像して見るのも面白いものです。
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リフォームの現場-梁補強
昨日は、上落合のリフォームの現場へ

2階根太

2階の床の工事が進んでいます。2階は元の床がかなり頼りなかったので、根太まで全て取り替えるようにしています。根太もスパンが飛んでいるので、前のものよりも一回りサイズを大きくしています。
梁の上で根太と根太の間も塞ぐようにして、構造用合板を貼って、横方向の剛性も取るようにしています。

補強梁

根太だけでなく、梁も小さく頼りないものだったので、鉄骨で補強する設計だったのですが、直行方向の梁との取り合いで、鉄骨を付けるのが難しく、新たに柱を立て、大きな梁を入れて補強するように変更しています。

火打梁

梁の角に付ける、火打梁も鋼製の新しいものを入れています。

骨組み

柱と梁の姿になった現場の様子と言うのも、中々きれいなもの。ちょっとピラネージの版画を思い出させるなあ~、と思って一枚撮って見ました。
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永福町の家-サッシ取り付け
今日は午後から永福町の現場へ行く。

ダイライト
サッシ

現場は、外側にダイライトと言う耐震面材がほぼ張り終わり、サッシの取り付けが始まっていました。

屋根

屋根もガリバリューム鋼板が張り終わっています。一部入母屋風の収まりになるところがあり、奥の方の見えにくいところなどを、監督さんと打ち合わせ。

岡本太郎
帰りは京橋まで行く予定があり、渋谷で井の頭線から、銀座線に乗り換えようと歩いていたら、岡本太郎の巨大な壁画に行き当たりました。そういえば、しばらく前からテレビやラジオで話題になっていたのを思い出しました。
岡本太郎の絵については、判断に苦しむところですが、この大きさは迫力があります。通りがかりの人はみんなデジカメやケイタイで写真を撮っていました。
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花を運ぶ妹
花を運ぶ妹

池澤夏樹の「花を運ぶ妹」を読みました。

これが僕にとっての、池澤夏樹二冊目。この間読んだ、「夏の朝の成層圏」が彼の処女作でしたが、これは2000年なので、比較的最近の作品。

ストーリーは、画家である兄がアジアを旅行中に、バリ島でヘロインソ吸っているところを現行犯で捕まってしまう。少量のヘロインを買っただけなのに、警察の陰謀で、大量のヘロインの密売容疑に仕立てられ、死刑になるかもしれないという立場に立たされてしまいます。
それを、妹が現地に行き、八方手を尽くして、苦労の末に救助に成功するという話です。

ここでは、「バリ」と言う場所が重要な意味を持っています。バリでいやな目に会うことで、その場所を憎んでいた姉妹は、やがてバリの人々の現実と神々の世界を同じレベルで受け入れる、独特な生活によって、救われてゆくようになります。
西洋的な弁証法の世界ではなく、人間と神々、合理と非合理、拠岸と彼岸の世界を日常的に行き来する生活の中に、自分達が求めているものを見つけて行くようになります。

この小説は、妹の章と兄の章が交互に出てくる構成になっています。これは、すこし前に読んだガルバス・ジョサの「楽園への道」を思い出します。楽園への道では、画家のポール・ゴーギャンとその祖母のフローラ・トリスタンが章ごとに交互に出てくるようになっていました。そして、どちらの章も三人称で書かれていたのですが、「花を運ぶ妹」では、兄の章が三人称で、妹の章は一人称で書かれています。
これは、妹はこちらの世界に、兄は向こうの世界にいることを暗示しているように思えます。向こうの世界とは、刑務所の中であり、死刑になるかもしれないという、死の世界でもあります。そこでは、兄は自分の言葉を持たず、人の言葉で語られる存在なのです。

一番最後の章は、兄が刑務所を出て、麻薬の誘惑からも逃れ、数年後にアンコールワットの遺跡を訪れ、自分が書くべき絵について、啓示を得るところで終ります。
この章だけが、一人称で書かれています。つまり、兄もこちらの世界に戻ってきて、自分の言葉を取り戻したということなのでしょう。
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いつの間にか秋が
アメリカハナミズキ


いつの間にかすっかり秋になったようです。

とっくに秋になっていると言われそうですが、なんとなく夏を惜しんでいる間に、いつの間にか秋になってしまったという感じです。
気がつくと、事務所の入口のハナミズキの木がきれいに紅葉していました。
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リフォームの現場
昨日は新宿区の上落合で工事中のリフォームの現場へ行きました。

1階の床が全部剥されて、2階の床も半分ほど、根太の取替えが進んでいます。元々の根太がスパンの割りに細く、床がたわむ傾向があったので、一回り大きな根太に全て変えるようにしています。

2階根太


1階の床下は、防湿のコンクリートが打設されています。40年前の工事にしては、珍しいというか丁寧な工事だと感心しました。おかげで、床下の木材も全く傷んでいません。

ホールダウン

金物を色々と取り付けるように図面で支持しているのですが、この日はホールダウン金物を、元々の基礎に、ドリルで穴を開けて、ケミカルアンカーと言うものを使いボルトを基礎に打ち込む作業をしていました。
その他、古い建物ではアンカーボルトが少ない場合が多いので、30本ほど、やはりケミカルアンカーで打ち込むように図面では書いてあるのですが、現場で必要なところを指示してゆくと、20本ほどで済みました。
比較的、アンカーボルトもしっかり入っているということですが、それでも、今の基準から考えるとやはり少ない。
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永福町の家-外壁下地
今日は午後から永福町の現場に行ってきました。

耐力面材

現場は、外壁の下地、ダイライトと言う耐力面材を張っているところでした。まだ全体の半分ぐらいですが、使用している釘、釘のピッチ等指定どおりかどうかチェックします。
この現場は、大工さん1人でやっているのですが、この間の日曜日に見たときは、まだ張られていなかったので、2日間の間にここまで張ったということになる。仕事が中々速い。パネルは結構大きいので、よく1人で抑えながら釘が打てるものだと思うけれど、仕事はきちっとしていて、仕様どおりに施工されています。

屋根断熱

これは、日曜日に来たときにも施工されていたけれど、屋根下の断熱材が取り付けられていた。断熱材は65mmの厚さがあり、垂木の間に挟むようにしているのだけれど、垂木のせいが105mmあるので、残りの40mmが通気層になる設計。この下に気密シートを張って、室内と通気層の間を遮断するようにしています。
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築80年!
昨日の日曜日は、中野の友人の家を撮影に行ってきました。

彼の家は、築80年経っている古い家なのですが、最近事情があって取り壊されることになりました。
僕は高校時代から大学の頃にはしょっちゅう遊びに言っていたので、すごく思い出があります。
そして懐かしいだけでなく、建築的にみても、とてもよく出来た家だと思います。

基本的に和風の家なのですが、細かい納まりが繊細で、上品な感じがします。友人のおじいさんに当たる人が、関東大震災の翌年に建てたと言うことですが、その人が建築好きで物を見る目があったのだと思います。さらに驚くのは、お倉があるのですが、この倉は、神田にあったものを移築したそうですが、元は安政年間に建てられた記録があるので、ゆうに150年経っていることになります。

本来ならば、何とか保存したいところですが、事情が許さないので、せめて写真に残しておこうと思ったわけです。

客間

8畳の客間は、天井が高いのですが長押は廻していません。この家を建てたおじいさんが、町人の家なのだから長押は付けないと言ったそうですが、そういうことがよく解った人だったんですね。全体に材料の見付が細めで、上品な感じの部屋だと思います。

雪見障子

庭に面した紙障子は腰板付きで、雪見になっていますが、横にスライドするのが珍しい。写真では解りにくいのですが、桟の一本一本にテーパーが付いていて、実際以上に細く繊細に見えます。

仏間入口

仏間の入口の襖ですが、上の部分の微妙な曲線がきれいです。

倉入口

ここが、お倉の入口。使われている木材が150年も経っているのですが、節ひとつない太くて立派なものでした。

洋間天井


玄関の脇に洋間の応接室があるのですが、天井にはごらんのように、漆喰で優雅な模様が彫刻されています。これは左官屋さんの仕事ですが、昔の左官屋さんは、すごいものだと思いました。装飾や照明も抑制の効いた優雅な感じが好ましい。

玄関


玄関の扉にある、「のの字」はのぞき窓。普段は横の板がかぶっているのだけれど、来客を確認するときに板をスライドさせる。こんなところにも遊び心があります。

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永福町の家-金物取り付け
今日は午後から永福町の現場へ。

見たところ、上棟の時から余り変わっていないようですが、見えないところで工事はだいぶ進んできています。

開口部

間柱が取り付けられ、窓のマグサも付いて、窓の位置がわかるようになってきました。

ホールダウン

ホールダウンを始め、柱や梁に付ける金物が全て取り付けられていました。最近は金物が多く、大工さん1人でやっているので、時間がかかりそう。「金物をつけるのに3日もかかっちゃったよ」と大工さんは言っていました。

トップライト

屋根に上ると、屋根材の下地になる、ルーフィングが張られていました。これで雨が降っても一応大丈夫。トップライトも取り付けられています。

換気棟

棟の部分から、換気を行うようにするための下地も出来ています。

2階の床も釘が指定どおり打たれているかどうか確認して、今日の打ち合わせは早めに終了しました。
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category:建築現場
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リフォームの現場へ
今日は午後から新しく始まったリフォームの現場へ行ってきました。

築40年、45坪ほどの広さの家を、内部をほぼ解体してやり直すので、かなり大掛かりなリフォームになります。

内部の解体が終ったところで、まずは、現場監督、大工さんと現場を見ながら、補強工事の確認をして行きます。
40年経っている割には、土台、柱、梁などの構造部材は全く痛んでいません。
しかし、梁や根太などは、かなり細い。設計中からある程度はわかっていて、図面で補強の方法や、取り替える部材は、指示してあるのだけれど、解体してみるとその通りになっていないところもあり、現場で確認しながら、訂正してゆく。
新たに補強の梁を入れたり、鉄骨で補強したりしています。
40年前の建物なので当然、今のようなホールダウンや接続金物もないので、全て取り付けるように図面を見ながら確認しました。

その他、電気屋さん、水道屋さん、サッシ屋さんなどと打ち合わせもあり、打ち合わせが終る頃には、外は真っ暗になっていました。

2階床梁
小屋裏の構造
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category:建築現場
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Change Maker
昨日の文化の日、遅めの朝食を食べながら、テレビの番組を探しているとMHKで「Change Maker」と言う番組をやっていました。

さまざまな社会の問題を、新鮮な発想で解決する、若き起業家を紹介するという番組だそうです。
途中から見たのですが、丁度スイスの暗闇レストランと言うのをやっていました。
レストランの入口が暗幕で囲われていて、内部は真っ暗。その中で食事をするというレストランです。
最初は、人のやらない珍しいことを商売にするだけなのかと思ってみていたら、これが結構面白い発想なことに気が付きました。
と言うのは、このレストランの経営者が視覚障害者なのです。

彼は、視覚障害者と健常者が同じ条件で食事を出来るレストランを考えたとのこと。確かに、暗闇の中では、障害者も健常者も条件は同じ。いや、暗闇に慣れているので、視覚障害者の方が自由に動けます。ここでは、健常者が視覚障害者の体験をすることが出来るともいえます。

さらにここに働いている人の、半分が視覚障害者です。ウエイトレスをやっているおばさんは、暗闇の中を自由に歩き回って、注文を取り、10ぐらいの料理なら全て暗記して、厨房に伝えます。暗闇の中ではメモは取れませんが、彼女は元々、メモを取ることが出来ないので、暗記力が抜群なのです。そして、出来上がった料理を、暗闇の中で正確にテーブルに運んで、料理の説明をしています。
食事をする健常者は確かに大変、お皿の位置がよく解らなかったり、料理がフォークに刺さらなかったり、口に運ぶだけでも大変です。でも、結構みんなそれを楽しんでいるようですし、何よりもこのレストランでは食事中の会話が物凄く多くなるそうです。

レストランの経営者は、障害者だということを、特別なことと考えずにちゃんと経営を続けていけるレストランを考えた結果このお店が出来たとコメントしていましたが、本当にすばらしいと思いました。
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category:日記
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茗荷谷の猫
茗荷谷の猫


「茗荷谷の猫」(木内昇 平凡社)と言う小説を読みました。

9編の短編からなっています。
始めは、幕末の江戸、巣鴨染井で桜の新種を作ることに精魂を傾ける男の話。
新しい桜は出来上がり、後に「染井吉野」と呼ばれて、大変な評判になるのですが、男は自分の名前が表に出ることを拒んで、相変わらずの貧乏暮らしを続けます。

その後話は、品川、茗荷谷、市谷、本郷、浅草、池袋、池之端、千駄ヶ谷、時代は、幕末から明治、大正、昭和の戦争直前、戦後へと場所と時間を変えながら続きます。
一つ一つの話はそれぞれ完結した短編になっているのですが、どこかで微妙に繋がっています。

最期は、電気工になった男が、通勤路でいつも前を通るスペインタイルを貼った、瀟洒な住宅に淡い憧れ抱くと言う話。
それぞれの話の主人公は皆、タイプの違う男であり、女なのだけれど、はっきりとアイデンティティーを持っている、又は自己とは何なのかを話の中で、否応なく気づいてしまうと言うところが共通しているように思えます。
そして、そのことに場所と時代が密接に絡んでくるところが、中々見事な構成になっています。

その中で、表題になっている茗荷谷が一番重要な場所になっているように感じます。
茗荷谷と言う具体的な場所でありながら、どこにも存在しない場所のようにも思える、不思議な設定なのです。
漱石の小説の中に、雨の夜に小石川から、茗荷谷を通って、家に帰る途中で奇妙な体験をする男の話があります。僕の好きな作品なのですが、なんとなくこの話を思い出します。

そういえば、茗荷谷だけではなく、巣鴨染井も、市谷仲之町も、本郷菊坂も、今も残っている場所なのに、なぜか架空の場所のような気がします。時代が変わっているだけの理由ではなく、この本の中全体に、そのような奇妙な雰囲気が漂っているのだと思います。

作者の木内昇さんは、この小説ではじめて知りました。本を読みながら、なんとなく年配の男性の作家とばかり思っていたのですが、後から紹介欄を見ると40代の女性作家です。
「のぼる」ではなく、「のぼり」と読むようです。
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