秋の色
色づいた柿の実

秋に咲く花が少ないせいか、この季節、春ほどにぎやかな色がありません。
山の方では紅葉がきれいなのでしょうが、街中ではまだ少し早いという季節に、秋らしい色と言うと、たわわに実った柿の実かもしれませんね。

我が家の柿の木も、今年は去年より多くの実がなっています。時々取って来ては食べていますが、高いところになっている実は、鳥達の為に残しておきましょう。
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category:景色
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鉄骨補強-高田馬場家
昨日は高田馬場のリフォームの現場へ。

鉄骨取り付け

丁度、鉄骨の業者が、梁を補強する鉄骨の取り付けに来ていました。
今回は、間取りも大幅に変更になるので、新しく柱を立てたり、逆に柱を撤去したいところも何ヶ所か出てきます。
鉄骨補強

写真のように、鉄骨で柱の両側から挟みこむようにして、ボルトで締めてから、取り外す柱を、梁の下で切り取るようにしています。

2階の小屋裏でも、間仕切りの変更に伴って、鉄骨だけでなく、木の梁を新たに追加するなどして、補強をしています。
小屋裏補強

設計中には、天井裏を除いたりして、梁がどのように架かっているのか、調べるのですが、狭い天井裏では、見える範囲が限られている為に、後は想像で判断してゆくようになります。柱の位置や、屋根の形などで、大体想像できるのですが、解体してみて、予想通りになっているのを確認した時は、ちょっと気持ちが良いですね。
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category:建築現場
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小金井のリフォーム工事-竣工検査
土曜日は、小金井でリフォーム工事をしていたお宅が出来上がり、竣工検査に行ってきました。
照明器具の取り付けに一部間違いがあり、その取り付け直しと、それに伴って天井を張り直すということがありましたが、その他はきれいに仕上がっていて、いよいよ今週末には引越しと言う予定です。

リビングよりキッチンを見る

2つの部屋をぶち抜いて、キッチンとダイニング・リビングにするという、比較的簡単な工事です。
床はいつもの自然塗装のフローリング、壁と天井には月桃紙を貼って見ました。
全体に色調がオフホワイトで、柔らかな雰囲気のインテリアです。

キッチン

キッチンも部屋に合わせて、オフホワイトのメラミンとコーリアンカウンターで作りました。
対面式のカウンターは、少し巾が短いので、シンクだけで、コンロは後ろのカウンターに設けています。その為、逆に調理スペースが広くなるという結果になりました。
カウンター下に埋め込まれているのは、食洗機ではなく、前のキッチンについていた、乾燥機を再利用したもの。枠の黒い色がちょっと気になりますが。

コンロ

コンロがある側のカウンターは、長さがあるので、その下の収納もたっぷりあります。引き出しを中心にした収納にしています。

寝室

寝室は、元々和室だった部屋ですが、ベッドでお休みになるということなので、予算の関係もあり、床だけフローリングに張り替えました。
それでも、壁を塗り替え、柱と天井のアク洗いをして、照明器具を新しいものに変えたので、なかなか落ち着いた雰囲気になりました。
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category:建築現場
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耐震補強-ホールダウン金物
昨日は、朝から高田馬場のリフォームの現場へ。

基礎補強

ようやく基礎の補強が終わり、昨日から大工さんが入り、柱の金物などを取り付け始めました。
前回、基礎の配筋検査をした後に、コンクリートを打設して、ごらんのように既存の基礎は、新しい基礎と一体化することで、見た目にもずい分しっかりしたことが解ります。

ホールダウン

建物の隅の柱には、地震の時に大きな引抜の力がかかるために、このようなホールダウン金物を取り付けました。これは、土台を貫いて、その下の基礎の中までドリルで穴を開けて、特殊な薬液を注入してボルトを固定するもので、ケミカルアンカーと言われるもの。

その他、アンカーボルト自身も、元々本数が少ないので、必要なところにケミカルアンカーで追加しています。

この建物では、壁の位置が変わったり、柱を抜いたり、追加したりと言うところが何ヶ所かあるので、そのための補強、取り付け方などを、現場監督、大工さんを交えて、詳しく打ち合わせをしました。
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category:建築現場
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ヴィオラの音色
昨晩は、手塚貴子さんと言うヴィオラ奏者のコンサートに行きました。

これは、今年の春に竣工した、落合の家のお施主さんのご案内によるもの。
ヴィオラと言う楽器は、ヴァイオリンを一回り大きくした感じで、音もヴァイオリンより少し低く、柔らかい感じがします。

この日の出し物は、モーツアルト、メンデルスゾーン、ブラームスでどれも素晴らしい演奏でしたが、僕は聞きなれているせいか、モーツアルトのソナタが一番心に残りました。これは、元々、ヴァイオリンソナタを編曲したものだそうで、よく知られている曲です。弓を長く引いてゆく時の、音の微妙なゆれが、ヴァイオリンとは又少し違って、中音がよく響くように感じます。
弦楽器は、人間の声によく似ているといわれますが、本当にのどを伸ばして歌っているように感じます。

ムジカーザ

コンサートホールは、代々木上原の駅から、坂を上ってすぐのところにある、「ムジカーザ」と言うホールで、こじんまりしたコンクリート打ち放しの建物です。ちょっと安藤忠雄風で、きれいな建物でした。
内部も壁が全て、コンクリート打ち放しで、最初は残響がどうなのかな、と思いましたが、演奏が始まると、ピアノやヴィオラの音が、とてもよく響いて音響的に優れていることが解りました。
100人ちょっとぐらいの収容人数で、この日はほぼ満席だったので、人間が丁度良い吸音材として働いているのでしょう。このように小さなホールは、入っている人数によって、残響時間が大きく変化するものだと思います。
室内楽は、大きなホールで聞くよりも、このような小さなホールで、演奏者をすぐ目の前にして聞く方がいいですね。音の一つ一つが手に取る様に聞こえてくる気がします。
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category:音楽
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世田谷の家-写真撮影
昨日の日曜日は、一ヶ月ほど前に竣工した世田谷の家へ写真の撮影に行きました。

前にも書いたかもしれませんが、僕は建物の引き渡し前ではなく、住み始めて、少し落ち着いた頃を見計らって写真を撮らせてもらうようにしています。その方が、生活感が出てきて、リアリティーのある写真が取れると思っているからです。合わせて、住み始めてからの感想などを聞くことが出来る、というメリットもあります。

ダイニング・キッチン

いつも、昔から使っている一眼レフのカメラで撮るのですが、これがまだデジタルではなく、銀塩フィルムなので、さすがに最近ではちょっと不便を感じていました。
デジタル一眼を買おうかとも思ったのですが、色々考えた末にリコーの「GX200」と言うコンパクトデジタルを買いました。これならば、少し大きめのコンパクトカメラと言うところで、持ち運びが楽な上に、ズームの広角が35mm換算で24mmになるので、インテリアの撮影にも使えます。今までもインテリアの写真は24mmの交換レンズを使っていたので、これはカメラを選ぶ時の必須条件だったのです。
さらに、ワイドのコンバージョンレンズをつけると、19mmに対応します。
今回のように、狭小住宅のインテリアを撮るのには威力を発揮するはず。

リビングルーム

三脚に固定して、フォーカス、露出も全て手動にして撮り始めると、一眼レフと同じ様な感覚で作業することが出来ます。
撮った写真は、ディスプレーで見る限りでは、かなりきれいに撮れていますが、まだプリントアウトはしていません。プリントすると、多分少し甘くなるだろうなー、と言う予測はしているのですが。

19mmは、浴室やトイレなどの狭いところでは、かなり便利です。

バスルーム

この家の場合、外観も前面道路が狭いので、19mmでないと全景が入らないところでした。但し外観の場合、像の歪みが極端に出てくるので、できればもっと引いて取れるとよいのですが。
外観
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category:未分類
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キッチン家具リフォーム
昨日は午後から、小金井のリフォームの現場へ。

キッチン家具取り付け

丁度、Campの木戸君がキッチン家具をを取り付けに来ていました。
今回は、白いメラミン板で作っています。

壁は下地の処理が終って、来週には壁紙を張って、電気、設備の器具付けが終れば、来週末には竣工します。

壁の下地処理

今回は、比較的簡単な工事だったので、2ケ月弱の工期で終ります。
予算の関係で、窓などは既存のままいじっていないのだけれど、その辺に少し不満が残ります。窓の開け方によってずい分部屋の雰囲気も変わるのだけれど、まあ仕方がないですね。
天井から出ている梁は、構造的な補強の関係で、天井内に納まらず、少し出てくるようになったものですが、これはこれで門型が面白そう。木地を生かして、薄く白に塗ってみようと思っています。
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category:建築現場
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基礎の耐震補強


今日は、高田馬場でリフォームをしている現場へ、基礎の配筋検査に行きました。

この家の基礎には問題が色々とあります。普通、布基礎と呼ばれる基礎は、逆T字型をしていて、基礎の底に耐圧盤と呼ばれる、巾40~50cmぐらいの部分があるのですが、それがなくて、I字型をしています。これだと、建物の重さを分散して地面に伝えることが出来ないのですが、幸い地盤がかなり良いために、今まで不動沈下等を起こしていなかったようです。
もうひとつの問題は、基礎に鉄筋が入っていないこと。これも地盤が良いためか、基礎に大きなひびが入ったりしていませんが、いずれも大きな地震があった場合は、基礎が壊れて、建物の倒壊につながる恐れがあります。

基礎の補強は、床を全てはずさないといけないので大変なのですが、今回は、ほとんどスケルトン状態にしてあるので、全面的に補強するようにしました。

基礎補強筋

写真のように、古い基礎に細かくケミカルアンカーと言うものを使って、鉄筋を打ち込み、これに絡めるように、床下全体に15cmの厚さでコンクリートを打つようにしています。基礎周りはさらに立ち上がりをコンクリートで付けて、既存の基礎を補強するようになります。
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category:建築現場
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フロアスタンドを買って
ソファの側に置いて使っていたフロアスタンドが、点灯しなくなり、最初は電球が切れたものと思い、電球を替えたりしてみたのですが、直らないので、新しいものに買い換えました。ずいぶん長く使っていて、最近は少し本を読むのに暗く感じていたので、丁度良い機会だったのかもしれません。

いざ新しいものを買おうと思うと結構迷うものですね。頭の中に幾つか候補は上がるのですが、予算との兼ね合いもあるし、かといってこれから長く使おうと思うと、安いだけでも困るしと、散々迷った挙句、パナソニックから今年の春ごろに出たシリーズの中から選びました。

フロアスタンド

このシリーズは、パナソニックが外部のデザイナーにデザインを委託したというもので、スタンドのほか、ペンダント、ブラケットなどが同じデザインで出ています。
パナソニックにしては、きれいなすっきりしたデザインが気になっていて、今工事中の小金井でのリフォームのお宅でも、ダイニングテーブルの上のペンダント照明に使っています。

電球色の蛍光灯25W(白熱球100W相当)が入っているので、明るすぎないか心配していたのですが、下面にも乳白のカバーが掛かっていて、まぶしさが抑えらて、丁度良い具合です。
スタンドの柱とカサの部分、足元の納まりなど、シンプルで無駄のないところが、中々気に入っています。
シェードの納まり

足元納まり
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category:住宅
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玉川上水
玉川上水については何度か話題にしたのですが、ここのところ中央線沿線の仕事が多いので、色々なところで玉川上水を見る機会があって、なんとなく気になっています。

その玉川上水について、この間の毎日新聞夕刊の「散歩の言い訳」と言うコラムに面白い話が載っていました。このコラムは、毎週、赤瀬川源平が東京の色々な場所を散歩して、気になることなどを綴るというものです。赤瀬川源平の視点がなかなか面白いので、僕は毎週読むのを楽しみにしています。

玉川上水は江戸時代初期に、多摩川の上流、今の羽村市の辺りから水を取り入れて、江戸まで水道として引いたという、歴史の古いものです。
ところが、現在はどうも事情が違うらしい。明治に入って、玉川上水の水は、西新宿の淀橋浄水場に水を供給するようになり、さらに新宿副都心が出来た時に、淀橋浄水場が、東村山に移され、現在、羽村から入った水は小平で止まっているらしい。
では、そこから先の水はどうなっているのかと言うと、小平で下水処理をした水を流しているそうです。
多摩川の水が流れているとばかり思っていた玉川上水の水は、実は小平の下水処理の水だったんですね。

三鷹の辺りを流れている玉川上水で、太宰治が入水自殺をしたのは有名な話ですが、あんな水の少ない川でどうやっておぼれたのか、昔から僕は疑問に思っていたのですが、これでなんとなく納得できました。多摩川からの水が流れていた頃は、もっと水量も多かったのでしょうね。

関野橋から見た玉川上水

写真は、先日小金井の現場の近く、関野橋の上から取ったもの。
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category:日記
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「砂の女」
砂の女


阿部公房の「砂の女」を読みました。

阿部公房の作品は、学生の頃に読んで以来です。しばらく前に、大学時代の先輩と飲んでいる時に、阿部公房のことが話題になり、お互いに「箱男」は読んでいたのですが、一番有名な「砂の女」は読んでいないことに気がついて、一度読みたいと思っていたものです。

昆虫採集に行った、砂丘に囲まれた部落で、さらに砂の穴深くにある、民家に囚われて、逃げようとしても、まるであり地獄のように逃げられない男の話ですが、読み終わると胃の中に、ずっしりと重いものが、消化されずに残っている感じがします。

砂に埋もれてしまわない為に、毎日毎日砂を外へ運び出す作業を続けることは、無意味なことを永遠に続けなくてはいけない、「シジホスの神話」を連想させます。
物語全体を貫く、不条理な感覚は、カフカやカミユの世界に通じるものですが、この小説には、カフカやカミユ以上に我々にリアルに迫ってくるものがあるのではないかと思います。
その原因のひとつは、砂の世界に囚われた男の、執拗な心理描写にあるわけですが、考えてみると、けして特殊な世界だけの話ではなく、我々人間は、いつも何か不条理な世界に囚われているのではないか、と言う普遍的な問いかけがそこにあるからかも知れません。
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武蔵境にて
昨日は、設計中の武蔵境の家の敷地にある古い住宅を解体する為、ご近所への挨拶を兼ねて、解体業者と打ち合わせに行きました。

武蔵境の駅前はクスノキを主体として、東京の駅前にしては珍しく大きな木が何本も茂っています。又、駅周辺に大きな神社やお寺があるためか、緑が多く、中々良い雰囲気をしています。

歩道のノウゼンカズラ

駅からまっすぐに伸びる道を、現場に向かって歩いてゆくと、車道と歩道の間のフェンスにも、ノウゼンカヅラの蔦が絡まっています。何の変哲もない、よくあるフェンスですが、これだけで歩道の雰囲気がずっとよくなっています。
さすがに、武蔵野市は緑化に対する取り組み方が違うなーと、感心しながら歩いてゆくと、イチョウの並木を切っているところに出会いました。最初は、枝を下ろしているのかと思っていたのですが、歩きながら見ていると、根元から切られたイチョウの株がずっと続いています。
伐られたイチョウ

これから、黄色く色づいて、町を飾ってくれるはずなのに、ずいぶん非道いことをするものです。
多分、これから落ち葉の掃除が大変になるので、沿道の人から苦情が出ているのかもしれませんが、そういうことも含めて、自然に親しむと言うことなのでないかと、少し腹が立ちました。

世の中エコロジーブームだったり、自然を大切にしようと言っているのに、その為の面倒なことはしたくないと言う考え方が、根本から間違っているような気がするのですが。
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サーカスの息子
サーカスの息子

ジョン・アーヴィングの「サーカスの息子」を読みました。

いつものように、長大な小説で、しかも今回はインドが舞台、主人公もインド人と言う設定です。
主人公を含めて、この話に出てくる人々は、自分のアイデンティティーを見つけられない、又は自分がどこに所属しているのか自信が持てないように思えます。
主人公のファルークは、裕福なインド人の医者で、現在はカナダに住んでいます。そして何年に一度かボンベイの障害を持った子供の為の施設へ仕事に来るのですが、すでに自分がインドと言う国を理解できなくなっていると感じています。しかし、カナダでは、自分は異邦人であると感じてしまう。自分の所属する場所はどこにもないと感じているわけです。
しかも、彼は医師であると同時に匿名で「ダー警部シリーズ」と言う大衆向けの映画の脚本を書いています。これは大当たりを取っているシリーズなのですが、自分は文学作品が書けないことにも悩んでいます。
ダー警部を演ずる俳優は、ファルークの義理の息子ジョン・デー。彼も普段はスイスに住んで、舞台俳優として活躍しているけれど、インドでは通俗的な映画に出ることで、やはりアイデンティティーを見つけられないでいる。
さらに、連続殺人犯で、かっては男で今はドガー夫人に納まっているラフル、ジョン・デーの双子の弟マーテル、本物の警部パテル、足を象に潰された乞食の少年ガネーシャ、少女売春婦のマドゥ等等、個性的で不思議な登場人物たちが次々と登場して、そこから奇想天外な話が次から次へと続いてゆきます。

アーヴィングは、これまたいつものように、物語の細部をこれでもか、これでもかと言うほど延々と書き込んでゆくので、初めの内、読み手はうんざりしてくるのですが、やがてそのディテールが物語にリアリティーをもたらしてくるのです。
いつの間にか、ファルークもジョン・デーも古くからの自分の知り合いのように思えてくるから不思議です。

物語は最後に、雪の降るトロントの街角、今までと打って変わって、しっとりとしたきれいな場面で終ります。
もうインドには戻らないと決心したファルークは、そこで自分が属している世界がなんだったのか、初めて気がつくのです。
想像力の旺盛なファルークは、自分が属しているのはインドでもカナダでもなく、想像の世界、映画やサーカスの世界なのだということに。
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