卒業設計講評会
昨日は、僕の母校の法政大学建築学科の卒業設計公開講評会があり、小金井市にある大学まで行ってきました。

毎年、学生の作品を見るのを楽しみにしているのですが、今年は特に面白い作品がそろっていたような気がして、なかなか楽しい講評会でした。
審査風景

卒業生の作品の中から、あらかじめ優秀な作品16点が選ばれていて、その中からさらに5人の優秀作品を選ぶものですが、担任の先生方以外に外部から3人の建築家がゲスト審査員として参加していて、プレゼンをする学生と、審査員とのやり取りも白熱していました。
4時間ほどで16名の審査をするので、時間はそんなに取れないのですが、審査員の先生の熱心な質問にしばしば時間を超過していました。
学生の作品

衰退している下町の工場地帯を活性化するためのプロジェクトとか、都市近郊の農業を再生して、自給自足型の農園付き集合住宅の案など、まじめな社会的提案から、アフリカの民家のような、土で作る子供の為の施設など、発想の自由な楽しいアイディアが見ているほうにもよく伝わってきます。
子供の遊び場


僕が一番気に入ったのは、故郷の山に囲まれた、狭い谷あいに、草木染と陶芸を仕事とする家族の為の住宅と工房、展示施設そして陶芸の登り窯を配置した、女子学生の案でした。
谷間の工房

谷の入口に、神話を持つ大きなケヤキの木があり、その奥に草木染の工房、住宅と展示施設の棟、そして少し山の上に登り窯が配置されています。三つの建物は、細長い線状のもので、少しずつ角度が触れています。そして、その焦点にケヤキの木があります。
建物はけして民家風ではなく、アルミのチューブのように見えるのですが、それがかえって、狭くて深い谷間の空間に強い印象を与えているように見えます。
不思議な神話性を帯びた文学性を感じさせる作品でした。講評会の後のパーティーで、その学生に作品の文学性について話をしたところ、本人はそこまで意識はしていなかったといっていたけれど、きっと潜在的にそういう思いがあったのではないかと僕は感じました。
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category:建築
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高田馬場の家-階段取り付け
昨日は、高田馬場の耐震リフォームの現場へ

現場には、大工さん、ペンキ屋さん、外構工事業者と狭い現場に大勢入って、混雑しています。

階段
先週階段の側桁が並べて置いてあったのが、組みあがって、階段が完成していました。

側桁の楔

この階段を裏から見ると、側桁と段板の間に黒いものが見えています。よく見るとプラスチックの楔です。今まで、僕が見てきた範囲では、大工さんが木を削って楔を作ったものを打ち込んでいましたが、大工さんに聞いてみると、木の楔は乾燥してやせてくると緩むことがあるのですが、プラスチックだとそういう心配がないと言うことです。
知らない間に、新しいものがでているものですね。

ペンキ下地処理

2階では、ペンキ屋さんが天井の石膏ボードのジョイント部分に割れが入らないように網状のテープを張って、パテを塗っています。このパテが固まってから、サンドペーパーでよく磨いて平らな面を作って、初めて塗装をしてゆきます。ペンキ仕上げは、実はペンキを塗るよりも、この下地を平らに作ることのほうが大変な作業になります。
ペンキの塗膜はほとんど厚みがないので、下地の処理が悪いとすぐに仕上げに出てきてしまいます。その点、ビニールクロスならば多少の下地の悪いところも、クロスの厚みで隠せるので、世の中にハビニールクロスを張った家が多いわけですが、僕はどうもビニールクロスの質感が好きになれません。
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category:建築現場
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住宅版エコポイント講習会
昨日は午後から、住宅版エコポイントの講習と、省エネ住宅の講演に行ってきました。

4時間ほどの内、前半1時間ほどで、エコポイントの申請方法などの説明がありました。
住宅版エコポイントとは、基準以上の断熱性能を持った住宅を建てる場合、新築ならば30万ポイント、リフォームの場合でも最大30万ポイントがもらえるというものです。

僕は、今設計が終ったばかりの三鷹の家で、早速利用しようと調べていたのですが、若干の設計変更で使えそうなので、申請の準備をしていたところです。
このエコポイントの為に、政府は今回の補正予算で1000億円を用意しているということです。単純に30万円で割ると、33万戸分ほぼ一年間の住宅着工件数の1/3に当たります。大変な数ですが、これで住宅の省エネ化が進むとすれば、歓迎すべきことだと思います。鳩山さんとすれば、2020年までにCO2を25%するといった手前もあるのでしょうね。

後半は南雄三さんの、最近の住宅省エネの状況と、ヨーロッパ、特にドイツとスイスの住宅省エネ基準の話がありました。この人の講演は、以前にも聞いたことがあるのですが、話が上手で、解りやすく説明してくれるところが良い。
面白かったのは、ヨーロッパのエコハウスが、みんな南面に大きな窓を持ち、庇が深いという特徴を持っているという話です。元々寒冷地のドイツやスイスの民家は、壁が厚く、窓が小さく、庇がないのが特徴なのですが、エコハウスは、日本の民家に似てきてるのですね。
省エネの技術が進んできていることと、シュミレーションソフトに優れたものが出てきて、建物の部材を、細かくパソコン上で検討して行くことで、このようなことが可能になってきているらしいのですが、面白い現象だと思いました。
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category:住宅
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松谷冬太Live in SOMETIME
sometime


昨日の夜は、吉祥寺の「SOMETIME」の松谷冬太君のライブに行ってきました。

大石学のピアノ、米木康志のベースに彼のヴォーカルとギターと言う編成で、いつもとちょっと違って、ジャージーな雰囲気。
僕は、元々若い頃からジャズが好きだったので、こういうアコースティックなピアノやベースの音は、すごくリラックスして聞けるし、音楽に入って行きやすいような気がします。
でも、冬太君の歌は楽器の編成によって変わることなく、冬太スタイルがすっかり出来上がっているように思えます。

この日は、シンガーの上野尊子さんと、チコ本田さんも来ていて、彼女達の合いの手や、手拍子が、さすがにタイミングよく決まっていて、さらに雰囲気を盛り上げています。

僕は丁度、去年から設計していた三鷹の住宅が、一段落して業者に図面を渡し終わったところだったので、すっかり音楽に身をゆだねて、久しぶりに夜が更けるまで楽しみました
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category:音楽
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高田馬場の家-キッチン工事
昨日は午前中、高田馬場の耐震リフォームの現場へ行きました。

工事も最終段階に入ってきたので、現場は慌しい雰囲気です。

キッチン家具の取り付け工事
いつも家具を頼んでいる、Campの木戸君がキッチンの家具を取り付けに来ていました。
現場が狭いところに、キッチンはL型に壁2面いっぱいの大きさなので、作業は大変そう。体をよじって、取り付けていました。

大工さんは、ようやく階段の取り付けを始めたところです。
側桁

写真は、階段の段板を両側から支える、側板と言う部材。最近までは、こういった部材も大工さんが手で刻んでいたのですが、今ではプレカットといって、図面に従って、工場で機械が加工したものを運び込んでいます。大工さんの手間をなるべく減らそうと言うことで始まったものです。
今回の大工さんは、ベテランの人なのでよいけれど、若い大工さんは、だんだん自分で階段の加工も出来なくなってくるのでしょうね。
階段を作るのは、結構難しい仕事なのですが。
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category:未分類
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時計と柱
日曜日に、2年前に竣工した小金井のお宅へちょっと用事があり、行ってきました。

居間でお茶を頂きながら、話をしていると、丁度目の前の柱に掛かっている時計が目に入ります。
この部屋には、2本の柱が見えるようになっています。柱が邪魔だからなるべく細くする、と言う考えもあるでしょうが、ここでは、逆に柱の存在感を感じるように、太くしています。普通の柱が10.5cmに対して15cmの太さです。巾で考えると1.5倍ほどですが、断面積は二乗なので、2倍ほどになり、見た目もそのように感じるので、なかなか立派なものです。
柱と時計

柱は、杉材ですが、工事をした工務店が良い材料を選んでくれたので、とても木目がきれいです。そこに、お施主さんが選んだ時計が掛けてあるのですが、柱に合わせてシンプルな木の枠の時計で、これが柱の雰囲気によくあっています。

設計者としては、このように飾るものにも気を使って、建物の持つ雰囲気を大事にしてくれると、とても嬉しいですね。

三角飾りだな

階段の角に作った、小さな飾りだなにも、こんな飾りが置いてあって、新年らしい雰囲気を感じさせていました。
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category:住宅
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神田川の鴨
今日は午前中に、去年竣工した落合のお宅へ用事があり一時間ほどお邪魔をして、その後に、高田馬場の現場へ行きました。

この2つの場所は、歩いて15分ほどのところなので、歩いてゆきました。

小滝橋のうえから見る神田川
途中で小滝橋のところで、神田川を渡ります。小滝橋の上から、川面を眺めると、鴨が何羽も泳いでいるのが見えました。

優雅に泳ぐ鴨
神田川は、コンクリートで固められた、殺風景な川ですが、優雅に泳いでいる鴨をしばらく眺めていると、のんびりした気持ちになります。
仕事の合間に、こんな景色を眺められる自然が残っていると思うと、ちょっとほっとします。
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category:日記
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ユニバーサルデザイン-階段の手摺
神宮前駅の手摺

先日、地下鉄の明治神宮前の階段を下りている時に、階段の手摺がちょっと変わっているのに気がつきました。

手摺が真っ直ぐではなく、階段に合わせて、ギザギザの格好をしています。
最初は、理由がわからなかったのですが、しばらく考えて見ると、お年寄りには、この方が使いやすいのではないかと、思い当たりました。
年を取ると、手足の関節が曲がりにくくなるといいます。手摺を斜めに持つよりも、水平に持つ方が、手首に掛かる負担も小さくて、体を支える時に力が入りやすいわけです。
早足で階段を下りる時には、真っ直ぐなほうが、体の移動がスムーズかもしれないけれど、そもそも早足で降りる人に手摺は必要ないわけだから、ゆっくり一段一段降りてゆくときは、このギザギザの手摺が安全なのだと納得が行きました。

我々は、手摺は階段の勾配に沿って、真っ直ぐなものと言う先入観があるけれども、ちょっと視点を代えて、その機能の基本に返ってみると、又違った発想が生まれるものですね。

デザインに先入観は禁物。
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category:建築
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花便り13ー早々と梅の花が
梅の花

今日は成人の日。

珍しく、すっかり朝寝をして、食事をしながら庭を眺めていると、梅ノ木に花が咲き始めているのを見つけました。
今年は暖冬なのか、例年に増して早い開花です。

それでも梅の花を見ると、もうすぐ春だという気持ちになるから不思議なものですね。
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category:景色
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ハーフバス
昨日は、去年の暮れに工事の完了した、賃貸住宅リフォームの現場へ、施主と引き渡しに行ってきました。

築30年ほどの貸家なのですが、お風呂が狭い為に、しばらく借り手がつかなかったので、浴室を広くしてほしいと依頼を受けたものです。

狭い浴室
浴室は本当に狭くて、たたみ一畳ほどの広さで、シャワーも付いていません。
これを室内側に拡張すると、隣のキッチンもさわる為に、コストがかなり掛かりそうですし、外に広げると、基礎を壊さないといけないので、これも費用が掛かる上に、構造的な問題も生じます。

浴室脇の物置
たまたま、浴室の外に2坪ほどの、後から作った物置があったので、現在の浴室は洗濯室にして、この物置の半分を使って、浴室を作ることにしました。
構造的にははなはだ頼りないものですが、多少の補強をすればよいとして、困ったのは天井の高さがたりないので、ユニットバスが入らないことです。

ハーフバス工事中
そこで、最近よく使っている、TOTOのハーフバスを使うことにしました。これは、浴槽と洗い場の部分だけがユニットになっていて、その上の壁と天井は現場で、好きな材料を使って作るものです。丁度、ユニットバスと、在来工法のメリットを利用できるので、よく使っているものです。
その物置の屋根が、よくあるプラスチックの波板だったので、これをそのまま天井にすれば、天井一面から光が入ってきて、面白いと考えたのですが、やはりそれでは冬は寒そうなので、その下に半透明のツインポリカーボネードの板を張りました。

ツインポリの天井
これで、明るくてなかなか楽しい浴室が出来上がりました。
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category:建築現場
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今日から仕事始め
長かった年末年始のお休みも終って、今日から仕事始めです。

午前中は、事務所に来ていた年賀状の整理やら、出し忘れていた人に返事を書いて、お昼に、近くの穴八幡へ新年のお参りに行きました。
穴八幡の山門

穴八幡は早稲田馬場下の丘の上にあるこじんまりとした神社です。結構人気のある神社で、去年の初詣に来た時は、狭い参道にお参りの人がずらっと並んで、30分ほど待たされたものですが、今年はずい分とすいていました。
まだ、仕事始めのところが少ないのか、それとも昨日あたりのほうが込んでいたのでしょうか。
本殿
参道

お参りが済んで、交差点の向かいにある三朝庵で縁起物のお蕎麦をいただきました。ここも去年はずい分混んでいて、しばらく待たされたのですが、今日はすいていてちょっと拍子抜け。
すぐに食べられるのは良いけれど、少し混んでいる方が、にぎやかでお正月らしくて良いですね。
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category:日記
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明けましておめでとうございます。
明けましておめでとうございます

今日で新年も3日目、関東地方は連日穏やかで気持ちの良い天気に恵まれています。

今年もこの天気のように、気持ちの良い一年が過ごせるとよいなと思っています。
仕事の設計においても、気持ちの良い生活を設計したいといつも思っているのですが、今年は、気持ちの良い空間に向かって、さらに努力してゆきたいと思っています。

ただ、「気持ちの良い住まい」と言うのは、快適な住宅とか便利な設備とは少し違うのではないかと思っています。
気持ちが良いということは、人によって相当感じ方が違うし、気候や風土、環境によってもずいぶん変わってくるものだと思います。誰にとっても快適であるとか、どこに建てても問題のない住宅ではなく、そこに住む人の生活、建てられる場所の環境を一から考えて組み立ててゆくと言う作業が、我々設計者にとって大事なことだと思います。
「気持ちの良い」と言う抽象的なものを、具体的な形にしてゆくことは、思っているよりも難しいし、決してひとつの道だけではなく、百人百様のアプローチがあるのでしょうが、自分が長年考えてきたことを、今年はもう少し進めて行ければと思っています。

1日のテレビの番組で、世界の町や村とそこに住む人々の生活を訪ねる番組をやっていました。ボリビアの高地の町では、昼は30度、夜は氷点下と言う過酷な環境の中で、家の中に暖房もない状態でも、人々は家族が助け合って幸せそうに生活しています。
チリの高原では、年間降水量が0mm、村の老婆が以前に雨が降ったのは確か30年前と話しています。そんなところでも人々はわずかな畑を耕して、川から水を汲んで育てています。
こんな人々を見ていると、我々の便利で快適な生活はやはりどこか間違っているのではないかと思ってしまいます。

そんなことを考えていたら、昨日の夕方に突然我が家のガス給湯器が壊れてしまった。電気系統の故障らしく、リモコンの表示が消えて、お湯が出てきません。この給湯器が床暖のボイラーも兼ねているので、暖房もアウト。お風呂も入れません。朝、顔を洗うときの水の冷たいこと、歯を磨いても口をゆすぐときに冷たさが歯に染み入ります。
正月早々、便利さになれて、柔になっている自分の生活の反省させられることしきりでした。
Posted by kozyken
category:日記
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