卒業設計審査会
土曜日は、法政大学建築学科の卒業設計審査会に行って来ました。

卒業設計の中から優秀作品を15点選んで、その15点を公開審査するというものです。
審査員は、法政の先生のほかに、特別審査員として、建築家の難波和彦さん、高橋晶子さん、西沢立衛さんと、なかなか豪華な顔ぶれでした。
これらのゲスト審査員は、学生達にとっても憧れの建築家なので、彼らに講評をもらえるということは、大きな意味を持っているに違いないと思います。
発表風景
発表風景2
作品

5分ほどの学生のプレゼンテーションの後に、審査員からさまざまな質問が飛んで、発表者との質疑応答があります。
単にデザイン的なことだけでなく、その作品の持っている社会性とか、環境問題に対する取り組み方とか、なかなかきびしい質問が出てきますが、学生達も物怖じせず、しっかり自分の考えを答えている所が、好ましく思えました。
最近の学生は、こういうところが実にしっかりしていると思います。もっとも、最終選考に残った15人だからと言うこともあるのでしょうけれど。

それと去年も思ったのだけれど、女性のパワーがすごい。この日も発表者の半分は、女性で、学生の割合は女性の方が少ないはずなので、逆に最終選考に残る割合は女性の方が多いと言うことになります。

審査会の後の懇親会、さらに審査員の先生方との2次会までお付き合いして、すっかり飲みすぎてしまいましたが、楽しい話もあって、良い一日でした。
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「構造と感性 Ⅳ」 川口衛著
構造と感性 Ⅳ

構造家の川口衛先生の本、「構造と感性 Ⅳ」を読んでいます。

いまから3年ほど前に、ほぼ一年間、月に一度の割合で、川口先生を囲む私的なセミナーがありました。
そのセミナーが毎回、とても興味深いお話が聞けるので、僕は欠かさず出席していました。その時の講義録が、何回かに分けて出版されていて、これが、その4回目に当たります。

この回は、「木の構造デザイン」と題されています。
実は、この前に講義では、日本の古建築の木構造についての話しがあったのですが、割愛されているようです。川口先生の古建築の知識に、驚くと共に、日本の木造建築の中に、我々の常識を超える面白い話しがいっぱいあり、とても面白かったのですがちょっと残念です。

今回の本では、色々な建築家と組んで、川口先生が設計した、最近の木構造建築について語っています。
川口先生は、とても頭の柔らかい人で、その柔軟な発想に、いつも話しに引き込まれてしまいます。
従来の木造の観念に囚われずに、木の持っている特徴と欠点を見極めて、欠点を補う為には、木だけにこだわらず、スチールなど他の材料とハイブリッドすれば良いと言っています。

実例が色々出てくるのですが、妹島和代さんと組んで設計した、鬼石町の多目的ホールの体育館では、20mもあるスパンを木造のすごくスレンダーな梁で架けています。
仕掛けは、木造の梁の上下にスチールのフラットバーが仕込んであるのですが、そのフラットバーは引っ張りの力だけしか負担していないので、とても小さく、又、その取付けの処理が上手いので、下から見上げてもほとんど解りません。
僕は、この建物が出来てすぐに見に行ったのですが、ずい分軽々と屋根が掛っているな、と思っただけで、この仕掛けには全く気が付きませんでした。
このように、解説を聞けばなるのどと思うけれど、それがさりげなくて、ほとんど気が付かず、不思議に見えるのは、川口先生の真骨頂ですね。
マジックといってよいかもしれません。
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サグラダ・ファミリア教会
サグラダ・ファミリア内陣 日経アーキテクチュアーより転載

最近の日経アーキテクチュアーと言う建築雑誌に、ガウディーのサグラダ・ファミリア教会の内部が完成して、ローマ法王を招いて、献堂式が行われたという記事が出ていました。
外部は、まだまだ未完成の部分が多いので、全体が完成するのは何時になるかわかりませんが、それでも昔の予想よりはずい分早まっているようです。

僕が、この建物を見たのは、ずい分昔、今から30年以上前のことですが、当時はまだ100年はかかると言われていたものです。
工事が早くなった最大の原因は、今まで寄付によって建てていたので、常に資金不足だったのですが、だんだん出来上がるに従って有名になり、観光客の落とすお金がかなり工事費を潤すようになったことがひとつ。そしてもうひとつは、技術が進歩してきたこと、特に以前はすべて石積みだったものが、鉄筋コンクリートに変わってきたことが大きいようです。

34年前の外観

僕が見に行った頃は、まだ生誕の門と受難の門しか出来ていなくて、内部がどのようになるのか、想像も付きませんでした。
そして、今、雑誌の写真を見るとびっくりします。樹木のように枝分かれしてゆく柱は、当時も模型で一部見ることは出来ましたが、それが何本も建って、屋根を支えている様は、壮観です。
ガウディーはこの柱の林立によって、森をイメージしたといいますが、言われなくても誰でも、ここに来ると森の中を想像することは間違いないでしょう。
最近、樹木や森のメタファーとして作られた建築をいくつか見かけますが、ガウディーの建築はそれらをはるかに超えています。しかも100年以上前に構想されたもの。
ここには、森のメタファーと、ゴシック建築の伝統が違和感無く結び付けられています。

ガウディーを異端の建築家と見る人もいますが、そうではなく、正当な近代建築の巨匠の1人、しかも比べる人のいない建築家とはっきり言えると思います。

ちょっと気になるのは、最近完成した部分と、昔の石積みの部分の表面のテクスチャーの違いですが、これはもう一度見に行かなければ解らないこと。
もう一度、バルセロナへ行ってみたい!
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冬のススキ
お濠をバックに白いススキ


昨日は夕方から、来週開く、同窓会主催の新年会の下打ち合わせに、法政大学へ行きました。
そのまま、同じ場所で続けて「法政大学55/58年館の再生を願う会」の会議があったので、終ったのは10時過ぎ。

真っ直ぐ帰ればよかったのですが、お腹がすいていたこともあって、いつもの中華料理店で、先輩のOさんと食事をしながらビールを2杯ほど。
市ヶ谷の駅までの道のりの寒かったこと。

駅に向かってお濠を渡る橋の脇に、ススキが生えていることに気が付きました。
こんな寒い時期に、まだ残っているのも珍しいけれど、すっかり真っ白になったススキが、お濠の暗い水をバックに浮かび上がってくるのは、とてもきれいでした。
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四角ネコ
ネコってどうしてダンボールの箱があんなに好きなんでしょうね。
我が家のネコも、たぶんにもれず段ボール箱が大好き。

四角ネコ
特に、靴の箱が好きで、新しい靴を買ってきて、空き箱をその辺においておくと、必ず中に入っています。
けして、小さなネコではないので、無理やり入って、箱の形に合わせて四角くなっています。
相当苦しそうですけれどね。

フローリングでのびのび
フローリングの上に伸びている方が、ずっと楽で気持ちよさそうに見えるのですが。
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新年会
土曜日は、友人の佐々木善樹さんの事務所で新年会でした。

佐々木さんの事務所は、3階建ての倉庫を改装したもので、やはり建築設計をやっている大川さんと、照明デザイナー、キッチンデザイナーの4人でシェアーしています。

ライブハウスのような打ち合わせスペース

面白いのは、2階の一番良い場所が、4人の共用スペースで、打ち合わせなどに使うのがメインでしょうが、真ん中に大きなキッチンがあって、本格的に料理ができることです。さらに、ギターやキーボードが置いてあって、ちょっとしたライブハウスのようです。
事務所の真ん中にキッチン


実は、去年から、佐々木さんや大川さんを含めて、7人で本を作っています。どんな本かと言うと、住宅設計に必要な建材を網羅した本で、比較的若い設計者の参考になるような本ですが、一口に建材といっても、物凄く種類が多いので、だいぶ時間が掛かっています。
通り一遍の、参考書ではなく、自分達で実際に使ってみた経験から、生の声が聞こえるようなものを目指しているのですが。
この日は、出版社の編集担当のHさんも来られて、ずい分遅くまで飲み明かすことになりました。
遅くまで飲んでいた原因のひとつは、このキッチンで、大川さんが作ってくれるご馳走が次から次へと出てくることにもあったのですが。
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歩道のちょっと面白い看板
昨日は夕方から、雑司が谷のマンションリフォームの打ち合わせに行きました。
設計がほぼ終わり、工務店を呼んで図面をわたし、現場を見ながら説明をして、見積の依頼をしました。

打ち合わせが6時半頃に終ったので、事務所に戻ろうかとも思ったのですが、ひと仕事終わったことだし、今日は早めに帰ろう、寒いことだし、と1人で言い訳をしながら、雑司が谷の駅まで歩いてゆきました。

歩道に映った看板
下を見ながら歩いていると、歩道の敷石にスポットライトが丸く当たって、何か文字が浮かんでいます。
よく見ると「鳥常」と書いてあります。横を見るとどうも焼き鳥屋さんらしい。

文字を投影するスポットライト

上を見上げると、写真のようなスポットライトがあるので、このスポットライトに、文字が仕込んであり、地面に投影する仕掛けらしい。
これならば、歩くひとの邪魔にもならず、公共の道路を看板代わりに堂々と使えるというわけです。僕がつい足を止めたぐらいだから、結構インパクトもあるし、なかなか上手い宣伝の方法ですね。
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サイダーハウスルール
サイダーハウスルール

ジョン・アーヴィングのサイダーハウスルールを読みました。

この小説は映画化されて、人気があったので覚えている方も多いと思います。
僕も、映画を見ていたので、本を読むのが後回しになっていましたが、やはり映画と本は別物だとつくづく思いました。大体アーヴィングの小説はものすごく長いので、2時間ほどの映画にするのは無理があるようで、今まで映画化されたものはどれも中途半端な気がします。その割には、ほとんどの作品が映画化されているわけですが。

映画も良かった記憶があるのですが、この本はアーヴィングの作品の中でも最良のもののような気がします。
ひとつには、登場人物のキャラクターがはっきりしていて、読者が感情移入しやすいことがあります。その上にディテールの描き方が実に細かいところも説得力があり、物語の伏線が見事なので、読みながらついにんまりしてしまう事がしばしばあります。

アーヴィングの小説は、その物語性に特徴があると言われますが、もうひとつ気が付いたのは、小説の舞台になる場所を常に意識しているということ。
彼の小説の舞台は、ほとんどアメリカ北東部のメイン州なのですが、メインでは、こうであるという記述に良く行き当たります。

僕にとっては、ジョン・アーヴィングと、ガルシア・マルケスは、ちょっと似ているように思えます。
マルケスもまた、物語性と、作品の舞台となる場所性を大事にする作家です。カルタヘナや、ボコダ、架空の町マコンドなど作品は切っても切り離せない関係にあり、それらの町の様子が克明に描かれています。
その為、読者は常に、行ったこともないこれらの町をイメージしながら読み進むことになります。そのイメージ作りさえ出来れば、後は自然と物語の中に入り込み、そこに立ち会っているかのような臨場感が生まれる所が、アーヴィングの小説を読む、楽しみになっているような気がします。
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パン焼き器を買いました
パン焼き器

年末、高校時代の同級生達と忘年会をやったときに、友人から、パン焼き器を買って毎朝パンを焼いていると言う話しを聞いて、お正月の休みに、近くの電気店で買ってきて、試してみました。

これが予想以上に優れもので、家族がみんな喜んでいます。
前日寝る前に、材料をセットして、タイマーをかけておくと、朝起きたときには出来上がっているという具合で、何しろ簡単。パンを焼くなんて難しいと思っていたのが、ウソのように簡単に作れます。しかも、焼きたてで、すごくおいしく出来ます。

我が家は、朝はパン食なのですが、近所においしいパン屋さんがないのが悩みの種でした。駅ビルの中に、おいしいパン屋さんがあって、一時はそこで仕事の帰りに買って帰ったりしていたのですが、夜9時には閉まってしますので、仕事が少し遅くなると買えないし、結構高いので、毎日買うと経済的になかなか大変です。

自分で作れば、安くて、簡単に作りたてのおいしいパンを食べられると良いことずくめ。
しかも色々なバリエーションが出来るようなので、試してみようと思っています。
写真は、レーズンと胡桃を入れて作ってみたもの。
パネトーネ

もうひとつおまけは、朝起きたときに家中にパンの良い匂いが漂っていることで、これは朝から幸せな気分になれます。
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仕事始め
穴八幡

今日から仕事始めです。

年末は忙しかったので、久しぶりにのんびりして休んだので、体は快調です。

午前中は、事務所へ来ている年賀状の整理。
友人、仕事関係、今まで設計した住宅のお施主さんからと、200枚近い年賀状が来ています。
なかなか会えないけれど、近況を伝えてくれる年賀状は良いですね。
最近は、家族の写真入のものも多いので、設計中は赤ちゃんだったあの子が、こんなに大きくなって、とか、お父さんはずい分貫禄が付いてきましたね、などと思いながら、写真を見るのも楽しいものです。

お昼休みに、近くの早稲田、穴八幡宮へ、新年のお参りに行きました。
ここのところお正月の恒例になっているのですが、そのあと、これまた去年と同じ穴八幡前の三朝庵で縁起物の蕎麦をいただきました。この店はかなり古く、明治の頃からあったらしい。実は僕の通っていた高校がこの隣なので、高校生の頃から知っているのだけれど、高校生の時はもっぱら安い学食しか行かなかったので、あまり入ったことはありませんでしたが。

午後からは、通常通りに仕事に復帰。今年もがんばりましょう。
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謹賀新年

あけましておめでとうございます。

紅梅開花
新年も3日目を迎えて、関東地方は毎日穏やかな良いお天気が続いています。
我が家では、庭の梅ノ木が早くも青空をバックに赤い花を付け始めて、新春らしい景色になっています。

今年はどんな年になるのだろうと、取りとめもなく考えていますが、去年の後半は、法政大学55/58年館の保存再生運動にずいぶん力を入れていました。
大学OBの先輩後輩の有志と共に「法政大学55/58年館の再生を望む会」を作ったのですが、この運動を通して新たに学んだことも幾つかありました。
ひとつは、同じ意志を持った人たちが協力すると、次々と新たな局面が開けてくると言うこと。
僕は、今まで仕事の上でも組織的に動くということをやったことがなかったので、これはとてもよい経験になりました。
会を作ったときは、右も左も解からない状態で、毎週集まって、思い付くことを話し合っていたのですが、会員一人一人が、得意なことから始めて、知り合いの人脈などをたどって行くことで、当初思っていた以上の動きが出来上がってゆくことを感じました。
とはいえ、まだまだ目標には遠いので、これは今年も続けてゆく課題ですが。
又、ずいぶん今までには無かった、人達とのつながりが広がったことも、個人的には大きな収穫でした。

もうひとつは、ものを造るということについて、この運動を通して、新たに考えたこともあります。
物を作ると言うことは、まっさらな敷地に新たに作ることだけではなく、今あるものを生かして、そこに自分の考えていることを付け加えてゆくことで、新たな命を吹き込むことが出来るということです。むしろ、リノベーションと言うことが、新築する行為と同じような、又はそれ以上に創造的なことではないかと考え始めています。
時代に適合する為に建物を建て直すと、時代が変わればすぐに又古いものになってしまいますが、リノベーションを繰り返している建築は、その中に歴史を蓄積してゆくので、常に新しくいられるのではないかと考えられます。

新年のBSテレビ番組では、イタリア特集をやっていましたが、イタリアの都市の魅力は、そのようなリノベーションを、何百年にもわたって繰り返してきた結果だとすれば、我々もそこから学ぶべきことが多くあるように思えます。

ともあれ、今年も良い年になりますように、宜しくお願いいたします。
Posted by kozyken
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