雨のオークラリー
昨日は、毎年恒例の法政大学建築学科のウオークラリー。
新入生を連れて、東京の街を歩くという会なのですが、数年前から学校の授業の一環になっているので、先生とOBが一年生を連れて、コースに分かれて案内することになっています。

今年は、構造の吉田先生と一緒に、10人ほどの学生を連れて上野界隈を歩きました。

まずは東京文化会館から国立西洋美術館へ。ここは丁度朝のニュースで、文化遺産の選からはずれそうと報道されていました。ル・コルビュジェの作品でとても良い建物なのに残念なことです。

ロダンの部屋
中に入り、中央ロダンの彫刻のある部屋で、日本の光と、ヨーロッパの光の扱い方の違いなどを説明。以前はこういう話をしても、学生はまともに聞いていなかったのですが、最近はまじめな学生が多く、一生懸命聞いて、質問してくれるところがうれしい。

西洋美術館模型
丁度、ここに建物の断面模型があって、理解の助けになりました。
この建物は、何年か前に耐震改修をして、免震構造になっているのですが、それがこの模型と、地下で実際の基礎を覗ける窓があるのも、建築の学生には良い勉強になります。

別館吹き抜け
もうひとつ、写真撮影が許可されていることも良いと思います。最近は、写真撮影がOKの美術館が増えているようですね。

西洋美術館の後、国立博物館へ。ここも見所が多いのですが、あまり時間がないので建物の外観だけを見て、不忍池まで歩き、旧岩崎邸まで行きました。
旧岩崎邸

前から気になっていたのですが、行くのは初めて。なかなかきれいな建物です。岩崎弥太郎といっても学生は誰も知らないことにびっくり。去年の大河ドラマ「竜馬伝」を見てなかったの、と言ったけれど、若者は大河ドラマなど見ないのかもしれませんね。

その後、神田明神の境内を通って、湯島聖堂へ行き、ニコライ堂まで行こうと思ったのですが、ここで時間切れ。
雨の中をずい分歩いて、ちょっと疲れましたが、楽しいウオークラリーでした。
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根岸の家―壁の配筋検査
昨日は、根岸の家へ壁の配筋検査に行きました。

壁の配筋検査

先週、1階壁の外側の型枠が立ち上がったところに、今週は鉄筋の配筋がほぼ終わっています。次に内側の型枠を作るわけですが、内側の型枠を立ててしまうと、鉄筋の状態がよく見えなくなることに加えて、問題があったときに直せなくなるので、この段階で配筋の検査をするわけです。

窓型枠

四角い枠が入っているところは、窓が来る所で、コンクリートを打って、型枠をはずすとここに窓用の穴が開くわけです。周りに斜めに入っている鉄筋は、窓廻りのコンクリートにクラック(ひび)が入らないように補強しているもの。

コーン

白く見えるのは、型枠を留めるコーンと呼ばれるもので、型枠をはずすと丸い凹みが出来て、後からモルタルで埋めるようにします。打ち放しコンクリートに、等間隔で丸い模様がついているのを見たことがあると思いますが、これがその元になるものです。

配筋検査は、何点か問題がありましたが、すぐ直せるものなので、我々が現場にいるうちに、訂正してもらいました。
構造設計を担当しているS君から直接鉄筋工の親方に、問題点の指摘と、配筋の考え方を説明してその場で直してもらいました。構造的なことは、僕でも大体はわかりますが、やはり細かい納まりなどは、構造専門家でないとわからないので、配筋検査は必ず構造設計者と一緒に行くようにします。

最近の職人さんは本当に設計者に協力的です。昔の鉄筋工は気性の荒い人が多く、現場で間違いを指摘したりする時にとても気を使ったものですが、最近はこちらの説明を良く聞いてくれるので、現場がずい分やりやすくなりました。
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下町の町並み
昨日は、台東区の千束へ耐震改修の話しがあり、相談に行きました。

鶯谷の駅から歩いて15分ほどの所ですが、歩いていると町名が、根岸、下谷、入谷、千束と変わって行き、いかにも下町に来たなと言う感じがします。

神社の横の古い家
古い町屋

ちょっと広めの道は商店が続いていますが、時々瓦屋根の古い家も見かけます。たぶん50年ほど前には、こんな風情の家がもっと多かったのでしょうね。なんとなく、頭の中にその頃の町並みが、江戸の下町のように浮かんできます。

3階建ての酒屋さん
むくりのついた屋根

途中で立派な3階建ての酒屋さんを見つけました。屋根にむくりがついて、なかなか迫力があります。
よく見ると1階の店舗部分は、改修されていて、表に向かってガラス屋根の部分が増築されていますが、全く違和感はなく、上手なリフォームと感心しました。
商店街は、そんなに賑やかではありませんが、落ち着いた感じで、ちょっと凝ったお店もあり、時間があったら入ってみたいと思わせます。
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サワラの浴室壁-20年後
土曜日は、20年ほど前に設計した、埼玉県三郷市のお宅へ行きました。

外壁サイディングの一部が表面で剥離しているので見てほしいと言われて行ったのですが、とりあえず塗装の補修だけで済みそうな内容でした。当時の地元建設会社に連絡を取ると、担当者は辞めて、社長も代が変わっていましたが、新しい担当者をつけて、丁寧に対応してくれました。20年経っても、きちっと対応してくれると、信頼できて嬉しいですね。

内部も一通り見せてもらいましたが、汚れてはいるものの、特に痛んだりしている所も見当たりませんでした。

さわらの壁と天井
浴室は、3畳ほどの広さがあり、壁と天井をサワラの板で作りました。どうなっているか興味があったところですが、全く痛んでいる様子はありませんでした。一部カビが生えている所がありますが、ペーパーをかけて、塗装を直せばきれいになること思います。
タイルの壁でも20年もすると割れたり、目地にカビが生えることを考えると、木材は丈夫なものです。最近の僕の設計ではヒバの板を良く使いますが、ヒバやサワラと言う木は、水や虫に強いものです。

さわら材のドア
この浴室では、入口のドアもサワラ材で作ったのですが、こちらも20年間ないもしないで、健在でした。
一度、全体にペーパー掛けと、塗装をかけなおすと、新築同様になることと思います。
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建築家が選ぶ建築家
AtoAのメンバーの3人

僕の友人で建築家の来馬輝順さん、山元覚さん、上野タケシさんの3人で、「AtoA prduce」と言う運動を3年ほど前からやっています。

建築家が住宅の設計をするということが、どういうことなのかと言うことを、建築家の立場で、率直に伝えるために、色々なイベントを仕掛けています。
そのために銀座のタチカワブラインドで住宅展を年に2回ぐらいの割合で開催してきました。僕はその第1回目「きもちいい窓」展に参加させてもらいました。
その後「空にむかって」「いい階段=いい家」「大きなテーブル」「ちっちゃな家」等のテーマで展覧会を続けています。
テーマを見ても解るように、大上段に構えて住宅を語るのではなく、住んでみて気持ちの良い家を作るための小さな工夫の積み重ねを見てもらおうという感じの展覧会です。僕も毎回見に行っているのですが、出展している人たちは、本当に建築が好きで、どうしたら良い住宅が出来るのか、いつも一生懸命に考えていることが良くわかります。

そのAtoAが、新しい試みとして、「建築家が選ぶ建築家とのすまい作り」と言うシステムを始めました。彼らも永年住宅の設計をしてきて、住宅設計が持つ問題点を熟知しています。その問題点を解決するようなシステムを自分達で考えたいということで、作り上げたシステムと言うことです。
彼らが永年付き合ってきて、信頼できる建築家だけを紹介して、その間に入ってなるべくスムーズに仕事が進むように、家を建てる人と建築家の橋渡しをするということです。
僕も彼らとは長く付き合ってきて、本当に建築が好きで、いつも公平無私に行動していることに感心しています。
まだ始まったばかりで、難しい部分も多いと思いますが、今後の展開が楽しみなプロジェクトだと思います。
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根岸の家-1階型枠工事
今日は午前中に根岸の家の現場。

先週末に、1階の床のコンクリートを打設して、今週始めから壁の型枠を作っています。
型枠工事

コンクリートの壁と言うのは、二枚の型枠合板の間にコンクリートを流し込んで作ります。
つまり実際のコンクリートの形の雌型になるものを合板で作ってゆくわけですね。これは専門の型枠大工といわれる職人さんが作るわけですが、図面があるとはいえ良く間違えないものだと感心します。と思ったら、後ろで「あ、いけねー、間違えた」と言う大工さんの声が聞こえてきました。やっぱり間違えるんだ。

合板が黄色いのは、ウレタン塗装がしてあるためで、これでコンクリートの表面が滑らかにきれいになります。いわゆる、打ち放しコンクリートですね。
黄色い打ち放し用型枠

なんとなく部屋の形が立体として解ってきますが、黄色い壁が立ち上がっているところは、不思議な感じがします。建築は普段、完成したものしか見ることはないと思いますが、このような途中の段階が、妙に魅力的に見えるときがあるものです。
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根岸の家-1階床配筋
今日は午前中、根岸の家の現場へ

床の配筋検査
連休前に基礎のコンクリートを打設して、連休明けに型枠をはずし、土を埋め戻ししました。今日は1階床の鉄筋の配筋が終わり、午後からコンクリートを打設するので、その前の配筋検査です。

配筋の詳細

鉄筋が二段に組まれて、コンクリートのかぶりを確保する為のスペーサーと言うものが取り付けられています。鉄筋は、きれいに組まれていました。
基礎のコンクリートの表面を良く掃除して、昨夜の雨の溜まっている所を排水するように指示して、おきました。
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「サラサーテの盤」-内田百
サラサーテの盤

内田百集成4「サラサーテの盤」(ちくま文庫)を読みました。

内田百は前から興味があって少しずつ読んでいたのですが、この本で百の文章のすごさに圧倒された思いがします。

表題の「サラサーテの盤」を含む、16の短編が収録されています。「サラサーテの盤」は、鈴木清順の映画「チゴイネルワイゼン」の原作です。チゴイネルワイゼンは僕の大好きな映画ですが、原作は映画とまた違った、独特の凄みがあります。
ストーリーの面白さと言う次元ではなく、文章の凄みと言ったらよいのでしょうか?こんな文章が書けるのは内田百をおいてはいないのではないかとさえ思ってします。シンプルで、無駄がなく、融通無碍でありながら、文章に独特の硬さがあり、読むものの頭の中にひとつひとつの言葉がしみ込んでゆきます。

どの話も良いのですが、僕が特に気に入ったのは、大学を退職してすぐに妻をなくした男の、身の回り出来事を描いた「南山寿」と、女学校でお琴を教えている検校と弟子の女性の淡い恋を描いた「柳検校の小閑」です。
どの話も、ごく普通の日常を描いているようでありながら、少しずつその日常がずれて、読むものを不安にします。かといって完全に異次元の世界に入るわけではなく、読むものは、日常と非日常の稜線の上を危うい足取りで歩いている気分にさせられるのです。
言ってみれば、非常にシュールな世界なのですが、それが興味本位にならないのは、洗練された文章の力だと思えます。

この内田百集成は、全部で24巻あるので、これから少しずつ読んでゆくのが楽しみです。
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葉山の海でのんびり
昨日は、家族で葉山までドライブに行きました。

この連休は、去年から友人たちと作っている本の原稿を仕上げなくてはならず、自宅でパソコンに向かっているのですが、一日ぐらいはゆっくり休みたいので、海を見にでかけてみました。

実は、うちの神さんが葉山の生まれということもあって、海を見たくなると良く行くところです。
葉山の森戸海岸は、すぐ後ろに山が迫って、岩場と砂浜があり、海岸が変化に富んでいて景色の良いところです。夕日が海に沈むので、夕日の名所にもなっていますが、この日は薄曇で夕日は期待できませんでした。

森戸神社したの岩場
海岸では、バーベキュウをしている人たちや、子どもたちと水遊びをしている人たちでにぎわっていました。

空を舞うトンビの群れ

バーベキュウの匂いにつられて来たのか、頭の上にはトンビが何匹も舞っていて、いかにも海辺に来たな、という感じがします。
ヨット

遠くには、江ノ島が見え、ヨットやウインドサーフィンを楽しむ人たちの姿が大勢かすんで見えます。
我々は、特になにの用意もしてこなかったので、近くの良く行くレストランで食事をして、半日石垣に寄りかかって海を眺めていましたが、のんびりした良い一日でした。

光る海
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