根岸の家―断熱材吹付
今日は午後から根岸の住宅の現場へ行きました。

現場はコンクリートの壁の内側に断熱材を吹き付け終わったところです。
今回は、ウレタンフォームを35mmの厚さで吹き付けています。これは次世代省エネ基準をコンクリートの建物で達成するときに必要な厚さになります。ちなみに屋根の裏側にあたる部分では、45mmの厚さを吹いていますが、夏の暑さを遮断するためには、壁よりも屋根の方が厚くなるためです。
ウレタンフォーム吹付

先週大工さんがアルミサッシに木枠を付けていましたが、その周りにもウレタンフォームが吹き付けられています。
サッシ周りの断熱材

同時にコンクリートスラブの上に床の下地材を取り付ける工事が進行中です。この写真の2階では、設備の配管が多く通っているために、コンクリートスラブから25cm持ち上げて床を張るようにしています。
床下地の取り付け

同じく先週設置されていたハーフバス(腰下半分だけのユニットバス)の周りには、壁の下地の木の軸組材が施工されています。
ユニットバス周りの壁下地組

この浴室の板壁の張り方、階段の納め方、トップライト周りのルーバーの取付方法など、今日の打ち合わせは大工さんを中心に行いました。
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オラクルナイト―ポール・オースター
オラクルナイト

何日か前にアマゾンからメールが来ました。時々くる広告のメールで、この本はあなたの興味のある本ではないですか?というものですが、ちょっと驚いたのはちょうど読んでいたポール・オースターの「オラクルナイト」だったからでした。
偶然ではないと思いますが、今までオースターの本をアマゾンで買ったことはないし、もともとそんなにアマゾンで本を買っているわけではないので、良く調べるものだと感心しました。

その「オラクルナイト」ですが、偶然の重なりが運命を導いてゆくという話です。
ついこのあいだオースターの「幻影の書」を読んだばかりですが、友人から「オラクルナイト」はもっと面白いと言われて、つい続けて読んでしまいました。

確かに面白い。ポール・オースターという人は本当にストーリーテーラーで、読者を引きつける話のうまさがあります。
しかし、この話のうまさがこの人の欠点のような気もします。エンターテイメントとして面白くてどこが悪いと言われればそれまでですが、あまりストーリーが面白いと読者としてリアリティーが持てない。読者がリアリティーを持てなければ物語に感情移入できず、結果として、読み終わってしまえば面白い話だったという感想しか残らなくなってしまうような気がします。

ジョン・アーヴィングや、ガルシア・マルケスの小説も読者を引きつけるストーリーの面白さがありますが、執拗なディテールの表現が物語にリアリティーを与えています。ありえないような物語であっても、そのリアリティーによって読者は自分もその物語の一員であるかのような錯覚を持ちます。そのように感情移入できることが、読み終わった後々までも心の中に何ものかを残すのではないでしょうか。
オースターの作品を読んで、いつも少し物足りなさを感じるのは、そのようなことが原因ではないかと思うのですがいかがでしょうか?
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照明計画
日曜日の打ち合わせに備えて、設計中の住宅の照明を計画中です。

蛍光灯の青白い光が嫌いで、昔はほとんど白熱電球の器具で照明計画をしていました。
あの白熱球の少し赤みがかった光を、必要なところに落してゆくというやり方は、恩師だった宮脇さんの住宅を見ながら身につけていった手法なのですが。
しかし、省エネが叫ばれるようになってからはそうもゆかずに、しばらく前から蛍光灯主体の照明計画に変えてきました。
一つには、蛍光灯の電球の種類が増えて、色もほとんど白熱電球と変わらなくなってきたことがあり、もう一つはそのせいで、メーカーも蛍光灯器具の種類をずいぶん増やして、デザイン的にも使いやすくなってきたことがあります。

そして、ここにきてさらに省エネを考えるとLED器具に移行しつつあるように思えます。
ただ、まだLED器具は種類が少ないことと、値段が高いことがネックです。
今回の住宅では、ベースになるダウンライトを中心にLEDを使うように考えています。食堂のペンダントライトや、居間で考えているシーリングライトは、なかなかLEDで良いものが見つからず、電球型蛍光灯の器具にしました。

多分、ここ数年でほとんどの照明がLEDに代わってゆくのかもしれませんね。

ルーテル大学礼拝堂の照明

話は変わりますが、写真は先日見学に行った、三鷹のルーテル学院大学の礼拝堂に使われていた照明器具です。多分、建築家の村野藤吾さんが自分でデザインしたものだと思いますが、とてもきれいな照明でした。
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category:住宅
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根岸の家-ユニットバス取付
今日は午後から根岸の家の現場へ行きました。

現場ではユニットバスの取り付けが終わっていました。
ハーフバス取り付け

僕はユニットバスがあまり好きではないのですが、2階にお風呂を設ける場合、防水の問題があるのでユニットバスにするようにしています。
その場合でも、この写真のように腰から下だけユニットになった、ハーフバスといわれるタイプのものを良く使います。これだと腰から上は自由に仕上げができるので、手作りの感じが残るようになります。この家の場合は、壁と天井をヒバの板を張る予定です。

サッシ枠の取り付け
先週来た時に、アルミサッシにモルタルを詰めていたところが、木枠の取り付けが終わっていました。枠に溝を彫ってある所が壁材の仕上げになるところで、コンクリートから6㎝ほどありますが、その間に断熱材を取り付けるようになっています。

3階のバルコニーから見る
3階も壁の型枠が外れたので、だいぶ建物の形がわかるようになってきました。この3階のバルコニーに人工土壌を入れて屋上緑化することになっています。

トップライト立ち上がり
これは下の階のキッチンのトップライト。黄色い合板が載せてある所に、これからガラスを入れて、キッチンに光を届けるようになります。
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category:建築現場
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東京スリバチ学会
昨日の夜は、友人に誘われて「東京スリバチ学会」の夏祭りパーティーに参加してきました。

スリバチ学会とは聞きなれない会ですが、東京にあるスリバチ状の土地を探して、みんなで観察するという会だそうで、僕も初めての参加でした。
普段は月に一回ほど、みんなですり鉢状の土地を見つけてはフィールドワークをしているということですが、いずれその現場にも参加してみようと思いながら、昨日はそのメンバーの飲み会に行ってみたわけです。

会長の皆川さんは、某大手ゼネコンの設計部にお勤めだそうで、話を伺うと、今までずいぶんいろいろなところを調べて、写真やデータを蓄積しているそうです。タモリの「ブラタモリ」にも情報を提供しているとのこと。
僕は、この日ぜひ聞いてみたいと思っていたのは、昔、麻布に住んでいたころに散歩中、深い木々に囲まれた深いすり鉢状敷地を見た記憶のことだったのですが、皆川さんは即座にそれは暗闇坂の先のガマ池ですと答えてくれました。さすが!でも僕の記憶では、暗闇坂よりももっと南の方だった気がするのですが、記憶違いなのかもしれませんね。
ほかのメンバーの人たちとも、東京の地形についていろいろと話が弾んで楽しいパーティーでした。

パーティー風景
吹き抜けのある会場

パーティーの会場は、辰巳にある高層マンションの52階にあるパーティールーム。吹き抜けに大きなガラスの窓から東京の夜景が見えてとてもきれいでした。
予約をすると住人の人たちが使えるようになっているらしいのですが、大きなキッチンもついています。超高層マンションの中に入るのは初めてですが、なかなかよくできています。

52階からの夜景
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category:建築
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夏休みももう終わり
パソコンコーナー

4日間の夏休みも今日が最後です。

特に出かける予定もなく、毎日、本と音楽と映画で過ごす予定だったのですが、休み直前に、自宅用にと注文していたノートパソコンが届きました。

休み中に設定をしておかなくてはと、古いパソコンからのデータの移動、インターネット、メールの設定などやっているうちに丸々一日掛かってしまいました。しかもインターネットにしょっちゅうエラーが出るようで、これの修正にさらに半日。パソコンの設定ってもう少し簡単に出来るようにならないものでしょうかね。

今まで、自宅ではあまりパソコンに触らないようにしていて、必要なときは食卓テーブルの上に持ってきて使っていたのですが、フェイスブックを始めてからもう少し自宅でいつでもPCが開ける環境がほしいと思っていました。
新しいパソコンはディスプレーも大きいし、テンキーも内蔵されているので、ほとんどデスクトップのように使えるので、何とか定位置を決めたい。休日にCDを聞きながら使用することを考えると、居間のどこかということですが、狭い居間の中にそんな場所があるかしらと、思っていたところありました。ちょっと狭いけれど、ピアノの横の本箱を移動すれば場所が取れそう。

本箱を横に移動して、ホームセンターで集成材の板を買ってきて、簡単なテーブルを作りました。
これで立派な、パソコンコーナーの出来上がり。ちょっと暗いので、そのうちに小さな電気スタンドを買ってこようと思っています。
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category:日記
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ルーテル学院大学
先日、三鷹にあるルーテル学院大学の見学に行ってきました。

ルーテル学院大学は、1969年に建築家、村野藤吾の全体計画と建物の設計により現在の形に完成しています。その前は中野にあったものを、国際基督教大学の敷地の一部を譲り受けるかたしで、今の場所に移ってきたものです。
礼拝堂外観

基督教大学の敷地の一部とはいえ、うらやましいほど広い土地に、礼拝堂を中心に、各大学の施設、学生寮、研究室などの建物が有機的なつながりを見せて広がっています。

建物はすべて、モルタルスタッコを吹き付けた仕上げで統一されていて、質素な仕上げが、前身の神学校の性格を思い出させます。現在学校の中心になっているトリニティーホールが、建て直されていて、村野さんの建物にそぐわないのが少し残念です。

中央広場と大きな楠の木
敷地の中を歩き回っていて感じることは、建築をデザインすることが、そのまま外部の空間をデザインすることに繋がっていることです。建物の配置によって、大小のいくつもの中庭、通路が生まれ、通路は常に先が見通せないようになっていて、建物の下をくぐったり、直角に曲がると次の広場に出たりと、イタリアの山岳都市を思わせるものがあります。

女子寮の出窓
建物も仕上げは質素ですが、壁の凹凸が多く、窓の取り方にもさまざまな工夫があり、見ていて飽きることがありません。
日本の現代建築はほとんど古典主義をベースにしている中で、村野藤吾という人はロマネスクの人ではないかと思わせるものがあります。

礼拝堂の中が、またすばらし空間です。祭壇の後ろの縦長のステンドグラスから入ってくる光、会衆席の横の坪庭に面した低い窓から入ってくる光、ニッチのトップライトから入ってくる光など、様々な光の競演を楽しむことができます。
礼拝堂内部と主祭壇
坪庭と窓
トップライトの光


この日は、大学の上村先生という方が案内をしてくれ、そのあとのオープンキャンパスの講演も聞かせていただきました。
「キリスト教と日本文化」というテーマで、茶の湯、お能、などの日本文化が当時のキリスト教の影響を強く受けているという、興味深いお話でした。
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category:建築
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根岸の家―設備配管
今日から、法政大学建築学科3年生の学生Mさんがインターンシップで、来ています。
午前中事務所の仕事のことなどを説明して、午後から早速根岸の現場の定例会議に一緒に行ってもらいました。
建築現場に来るのは初めてということで、熱心に現場を見て、いろいろと質問をしてと、なかなか熱心な態度が好感を持てます。
木造間仕切り

現場は、設備関係の配管工事がだいぶ進んできて、水回りには排水、給水、給湯の配管がびっしり並んでいます。
床下の設備配管

先週土曜日には、ついていなかった1階配管のヘッダーが付いています。ここから給水、排水の管が分岐されて、台所やお風呂などに配管されてゆきます。つまり、給水、給湯の心臓部になるところで、ここの床に点検口を付けて、後々問題が出てきたときには点検をしたり、配管を入れ替えたりできるようになっています。
ヘッダー部分

やはり、土曜日に来た時に付けたばかりのアルミサッシと躯体コンクリートの間を埋めるように、左官屋さんがモルタルを詰めていました。
サッシモルタル詰め
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category:未分類
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根岸の家―サッシ取り付け
昨日は午後から根岸の家の現場へ。

先日3階のコンクリート打ちも終わり、木造で言えば上棟のタイミングなので、お施主さん夫妻にも現場に来てもらい、工事の状況を説明しました。

型枠の取れた内部の様子
3階を除いて、1階と2階は型枠も全て取り外されて、アルミサッシの取り付けが終わっていました。

2階子世帯の子供室には、大きさの違う正方形の三つの窓が付けられています。ここには将来子供が3人になったときを想定して、広めのワンルームとして、三つの部屋に仕切れるように考えています。

子供室の3つの窓
一番奥が反対側に中庭に面した大きな窓があるので、この窓は小さめにして、中庭から遠ざかるにしたがって、窓が大きくなるように考えています。それだけではなく、この窓が道路に面している為、外観のデザイン上の考えもありました。
図面を書いているときに、同じ大きさの窓にするとどうも面白くない。縦長の窓、横長の窓等、色々書いてみて今の形に落ち着きました。外観の効果は足場が外れて、全体が見えるようにならないと解かりませんが、そのときが楽しみです。

設備の配管

1階では大工さんが入って一部間仕切壁の骨組みが造られています。
写真は洗面室とトイレの部分。
設備の配管も同時に進められています。青い管が水道の管で、赤い管が給湯の配管です。ここでは鞘管方式を使っているので、見えているのは鞘管で、実際の給湯、給水管はこの中に二重に入っています。
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幻影の書―ポール・オースター
幻影の書


ポール・オースターの「幻影の書」を読みました。

ポールオースターには一時はハマったことがあって、当時翻訳されている本はすべて読みました。大変なストーリーテーラーで、読み始めると止まらなくなり、続けて7冊ほど一気に読んでしましました。
ただ、どの小説も決して軽くはないのですが、読み終わった後に何か物足りなさを感じるところもありました。
久しぶりに読んだこの本は、相変わらず読者をぐいぐいと引っ張るようなストーリーの力がありますが、読んだ後まで体の中に重い存在感が残るのが、今までとは少し違ったように思えました。

主人公のデイヴィッド・ジンマーは、航空機事故で家族を亡くした大学教授。アルコールに救いを求めて、ほとんど人格が破壊されかかっているのだが、ある日テレビのトーキ映画特集で、50年前に行方不明になった、ヘクター・マンという俳優に引かれるところがあって、彼の作品を各地のフィルムセンターで見て、一冊の本を書きます。
この本がきっかけで、行方不明のはずのヘクターの夫人から連絡が来て・・・・。

ヘクター・マンは誰にも見せることのない映画をひそかに作っていたのですが、作中、この映画のことがかなり詳しく語られていて、小説の重要なカギになっています。

あとがきを読むと、この作中映画「マーティン・フロストの内なる生」は実際ポール・オースターの手で映画化されているらしいのですが、日本では上映されていないそうです。
ぜひ見てみたいと思わせる内容なのですが残念です。
ポール・オースターの作品は何本か映画化されていて、「スモーク」はとても素晴らしい映画だったことが思い出されます。
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千束の家―鉄骨ブレース
今日は午後から千束の耐震補強工事中の現場へ行きました。

鉄骨ブレース取り付け

建物の奥の方の屋外通路部分が一部鉄骨の柱で、二階のオーバーハングした部分を支えています。これが、どうにも不安定に見えていたのですが、鉄骨部分には鉄骨の筋違ということで、10mm径の鉄筋ブレース(筋違)を取り付けました。
これでずいぶんしっかりした感じになりました。

和室の新設壁

内部では、補強工事が終わって、内装工事にかかっています。
和室に90cmの壁を付けたところも、左官屋さんが聚楽壁の下地を塗っていました。新しく建てた柱が白くて目立つのでこれからペンキ屋さんに、古い柱に合わせて色を付けてもらおうと思っています。

キッチンの壁下地

キッチンも先週は補強のための構造用合板が貼ってあったのですが、今日はその上に石膏ボードが貼られています。明日からペンキ屋さんが入って、この上に白い塗装を塗る予定です。

お盆前には工事を仕上げる予定なので、工事は急ピッチで進んでいました。
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55/58年館リノベーション案発表会
土曜日は法政大学で55/58年館のリノベーション案発表会がありました。

法政大学55/58年館は1955年、1958年に建築家の大江宏によって設計された、日本の現代建築を代表する美しい建物です。
去年からこの建物を解体して立て直すという話が大学から出ているのですが、この素晴らしい建物を壊さずに、リノベーションして使い続けよう、という運動を「法政大学55/58年館の再生を望む会」という会を作って進めています。
そのリノベーション案を法政建築学科の先生と学生が共同して作ってくれたので、これを広く発表しようということで、この日のイベントが行われました。

会場の58年館教室
会場には50人ほどの人たちが参加してくれて、発表会の後の質疑応答でも熱心な討論が交わされました。

Tシャツ姿のスタッフ
先日55/58年館のTシャツコンペで作ったTシャツも出来上がってきたので、スタッフはおそろいのTシャツスタイルです。

カナル・カフェでの懇親会
そのあと、恒例の建物見学会を行い、近くのカナル・カフェで懇親会を行いました。
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