イゼナの実験住宅見学会

日曜日に千葉県我孫子市にある、イゼナという床暖房のメーカーが去年作ったCO2排出ゼロを目指す実験住宅の見学に行ってきました。

イゼナという会社は、社長の前田さんが、水の熱容量が大きいことに目を付けて、水蓄熱の床暖房という、珍しい製品を作っているところです。
僕は前田さんのことは以前から知っていたのですが、先日の建材本の出版記念パーティーで久しぶりにお会いして、この実験住宅のお話を聞き、本の著者グループ5人で出かけました。

イゼナの床暖房というのは、床下にアクアセルと呼ばれる特殊なビニールの袋に水を入れたものを敷き詰めます。これを深夜電力を利用して電熱シートで温めるか、ヒートポンプで作ったお湯を循環して温めます。深夜のうちに水を温めて日中はエネルギーを使わずに部屋を暖めるというものです。
水の熱容量の大きいことを利用して、水温は28度ぐらいで穏やかな温かさが特徴ということです。深夜電力は余剰電力でコストも日中の1/4ほどなので経済的なわけです。

そこまでは、以前からやっているイゼナの商品ですが、今回は太陽熱を積極的に利用して、CO2ゼロに挑戦というわけです。この家は実は前田さんの娘さんの家で、ご主人もイゼナの社員ということで、かなり踏み込んだことにトライしています。

2階バルコニーに取り付けられた太陽熱温水器

家の南側に面したバルコニーに、太陽熱温水器が4台取り付けてありました。建物の床下に、基礎を深くして1mぐらいまで砕石が詰め込まれています。ここに温水器で温められたお湯を少しずつ流しています。水はその下の土にしみこんでゆきますが、1年を通じて砕石と土に熱が蓄えられてゆき、冬の間部屋を暖めるという寸法です。
お湯の温度は25度ぐらいなので、冬は暖かいのですが、夏は外気温より低いので部屋を暖めることはないということです。

実にシンプルなシステムで、効果が気になるところですが、去年の冬は温水器に故障があり、本格的な実験は今年の冬からということで、結果を聞くのが楽しみです。

暖炉と天井に掛けてある自転車

見学の後、車で15分ほどのところにある、前田さんの自宅兼事務所へ伺いしばし談話。住宅の温熱環境についてみんなで話が弾み、2時間ほどお邪魔することになってしまいました。

前田さんのお宅には、自然志向の家らしく、暖炉があり自転車が何台も飾ってあるのが印象的でした。
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根岸の家―屋上庭園完成
今日は午後から根岸の家の現場へ行きました。

完成した屋上庭園

月曜日から始まっていた屋上庭園の工事が終わって、シバが貼られて、アジサイ、ユキヤナギなどの苗が植えられていました。
来年の夏になれば、シバの緑が濃くなり、木々の葉もだいぶ茂るようになるでしょうが、今の状態でも目隠しに設けた塀の黒と緑が中々良い感じになっています。

透水通気板

工事は3階ルーフテラスのコンクリートの上に透水通気板と呼ばれるプラスティックのネット上のものを2mピッチほどに敷くことから始まります。ここが人工土壌のミズ道となって、排水を良くするものです。

透水通気シート

その上に透水通気シートと呼ばれるものを前面に敷きこみます。これが人工土壌の下地となって、木の根が防水を傷めないように防根シートの役割をしているものです。

アクアソイル

さらにその上に、アクアソイルと呼ばれる人工土壌を入れて行きます。今回は25㎝ほどの厚さで入れました。普通の土の1/3ほどの重さで、建物への荷重による負担を少なくしています。とはいっても全体ではかなりの重さになるので、当然その分の荷重をあらかじめ構造計算に入れて設計をしています。
水をたっぷり注いで、その上にシバを張ったり、木の苗を植えて完成です。

今まで、この方法で6件ほどの住宅の屋上緑化を行ってきましたが、完成後の緑化の状態はどの家も良好で、手入れもそれほど難しくはないようです。

中庭を挟んで寝室テラスから見る

寝室前のテラスからも、中庭を挟んで向かい側にこの屋上庭園が見えます。
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category:建築現場
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シェーンベルクの「浄夜」
小ホールインテリア

昨日は、午後からイゼナの実験ハウスの見学で我孫子まで行き(その話はあとで書きます)
帰りに上野の文化会館小ホールで行われた、アカンサスⅡコンサートを聴きに行きました。

昔からの知り合いのバイオリニスト、大川内弘さんから案内をいただいたものです。

演目は前半が、モーツアルト「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」とバッハの「ヴァイオリン協奏曲ホ長調」そして、後半がシェーンベルクの「浄夜」でした。

前半の曲は、おなじみの音楽で、演奏も素晴らしく楽しむことが出来ました。
そして後半、シェーンベルクが予想を超える素晴らしい演奏でした。
ヴァイオリン、ビオラ、チェロ、コントラバス、総勢20名を超える演奏者がまるで一つの楽器のように見事なアンサンブルを聞かせてくれました。これだけの人数で指揮者なしで演奏するのは、相当に大変なことと思いますが、あえて指揮者を立てなかった意図がわかるような気がします。
大川内さんからの案内のメールでも、相当大変な取り組みで、リハーサルを20回も行ったとありました。
僕は初めてこの曲を聴きましたが、まだ無調になる前のシェーンベルクの曲には魅かれるものがありました。

天井からのペンダントライト

会場の小ホールは、ずいぶん久しぶりでしたが、とても良いホールです。文化会館自体が建築家前川国男の作品の中で最も優れた建築だと思いますが、特に小ホールのインテリアは素晴らしいと思います。
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category:音楽
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根岸の家-足場が取れました
根岸の家の現場では、ようやく足場が外され、養生シートも取れたので、外観が見えるようになりました。

道路から見た外観

とはいえまだ未完成な姿ですが、これから一階部分に黒いタイルが貼られ、それに合わせるように車庫の奥に黒い木の塀が立ち上がって、その先の中庭の木が見えるようになると、もっと引き締まった感じになるはずです。

黒い目隠し塀

3階の屋上庭園では、目隠しの黒い塀を張っているところでした。もう少しすると、ここに人工土壌が入れられて、芝生と植栽の緑が出てくると塀の黒とのバランスが良くなると考えています。

スチール縦格子の手すり

同じ屋上庭園の中庭側にはスチール格子の手摺が取り付けられていました。こちら側は中庭に植える予定のシンボルツリー「エゴノキ」の緑の葉が見えるようになります。
床に置いてあるのは、これから作るデッキの材料です。

石膏ボードの下地処理

内部でもペンキ屋さんが壁の下地になる石膏ボードの目地をパテで埋める作業をしていました。この後、サンドペーパーできれいに磨いてから、水性塗料で仕上げるようになります。
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category:建築現場
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べったら市
昨晩は、大伝馬町でやっている宝田恵比寿講のべったら市へ行ってきました。

仕事仲間の佐々木さんと大川さんが、べったら市のど真ん中に事務所を構えているのでお誘いを受けて行ってみました。

宝田恵比寿神社

小伝馬町の地下鉄駅から地上に出ると、すでに提灯がいっぱい飾られて大変な人出でした。
宝田恵比寿神社は小さな神社ですが、ずいぶん古く1603年からここに在るそうです。
佐々木さんの受け売りですが、以前は江戸城の位置に宝田村という村がありそこにあったそうですが、徳川家康が江戸城を拡張した時に、村ごと今の大伝馬町に移ってきたのだそうです。

お参りを済ませて、夜店を見ながら歩いてゆくと、お好み焼きや、たこ焼きのお店の中に、名物のべったら漬けを売っているお店の並んでいる一角があります。

べったらの売店

佐々木さんたちの事務所の駐車場を開放して、お酒が飲めるようになっているので、そこに寄ってべったら漬けと、買ってきたたこ焼きをツマミに、お酒をいただきました。
ひっきりなしに、町内会の役員の人たちが立ち寄っては、お酒を飲んでゆきます。地元の人体の話を聞きながら、街のにぎわいを眺めていただくお酒はまた格別でした。

閑古鳥

町内会の役員の人たちが来ている印半纏の背中には、閑古鳥の絵がかいてあります。これは恵比寿神社のシンボルで、中国の故事にちなんでいるのだそうです。
神輿

佐々木さんと、大川さんは3年前にここに引っ越してきたのですが、早くも町の人たちとにすっかり溶け込んでいることにとても感心しました。町の雰囲気もあるのでしょうが大したものです。
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category:日記
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太陽光発電、一年目の結果を検討してみると
居間の風景

昨年竣工した、三鷹のクローバーハウスの一年点検に行ってきました。

ご夫婦二人の住まいで、お掃除が行き届いているせいか、久しぶりに伺ったのに竣工時とあまり変わらず、庭の植物がだいぶ大きくなったのに気が付くぐらいでした。

各部屋を施主夫婦と、工事の監督さんで見て回り悪いところをチェックしてゆくのですが、気が付いたのは、壁の漆喰と木部の隙間ぐらいでした。これは気が乾燥してくると痩せてくるので、どうしても1年たつと何カ所か出てきます。一年点検で隙間を埋めるようにすると、そのあとはあまり出てこなくなります。

この家はオール電化と太陽光発電を組み合わせています。給湯と床暖房はエコキュートで、行うようになっています。
一通り検査の終わった後で、1年間使ってみてその辺の感想を聞いたびっくりしました。
太陽光発電で余った電気は東電に売るようになっているのですが、1年を通じて売電が買電を上回っているというのです。つまり、照明、暖冷房、給湯、調理のエネルギー台がタダなだけでなく多少の利益が出ているということです。

1年間の発電量と使用した電力、買った電力と売った電力が記録として保存されていて、テレビの画面で見られるので見せてもらいました。
発電グラフ

発電量は夏が多く冬が少ないと思っていたところ、意外なことに夏よりも春先、3月4月の方が多く、1月と8月が同じぐらいです。関東地方では冬の方が晴天の日が多いためのようです。
総体として、やはり使う電力の方が、作る電力よりも多いのですが、使う電力は深夜の安い電気が多いのに対して、売る方の電気が高いためにお金に換算すると売る金額の方が多くなるわけです。

この家は、夫婦お二人とも仕事をしていて休みの日以外は日中電気をあまり使わないことも有利に働いているのですが、断熱工事をしっかりしているために、あまり暖房を必要としないことも大きな原因のようでした。
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category:住宅
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ギターとフラメンコ
先日の夜、久しぶりに新宿のエル・フラメンコへ行きました。

知り合いのギタリスト、今泉仁誠さんが4年半のスペイン修行から帰ってきて、リサイタルを開くというお報せをもらったためです。

彼のギターだけでなく、スペインで知り合ったという踊りや、歌(カンテ)の人たちも登場してにぎやかなコンサートでした。

今泉仁誠のギター演奏

仁誠さんのギターはさすが本場で修業してきただけあって、すばらしいテクニックで聞き手を魅了します。
そして僕が何より驚いたのは、男性の踊り手のすばらしさでした。きびきびした動きで次々と形を決めて、足のタップは目に見えないぐらい早く動きます。

男性の踊り

フラメンコの踊りの魅力は、このすばやい動きと、きれいな形の決まり方にあるのではと思いますが、本場のスペインでもこれだけ見事に踊る人は少ないのではないかと思いました。

女性の踊り

それに比べて、女性の踊りが少し物足りなく思いましたが、それも男性の踊りに比較されるからかもしれません。
もうひとつ感心したのは、若い女性のカンテ。少しハスキーな張りのある声で、ギターや踊りに合わせて見事な歌声を聞かせてくれました。

ここのところ、読んでいる本やら、音楽やら、なぜかスペインがらみのものが多く、頭の中にいつもスペインがあるような気がします。
ヨーロッパのほかの国とはずいぶん異なるところの多いスペインの文化には、惹かれるところが多くあります。
ぜひもう一度マドリードの町を歩き回ってみたいものです。
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category:音楽
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根岸の家―階段板の取り付け
昨日は根岸の家の現場へ行きました。

先週、裏表に塗装をかけていた階段の段板を大工さんが取り付けていました。
内部階段

手摺になる鉄骨の板を先にコンクリート部分にボルトで取り付けてあるので、この段板はその部分を切り込んで、差し込んで付けるようになります。
階段取り付けの詳細

段板は厚さ30mmのナラの集成材。固い木なので、コンクリートや鉄骨に合わせて加工して行くのが大変そうです。
コンクリートに乗っている段板なので、30mmもなくても強度的には問題はないのですが、横の断面が壁よりも飛び出して見えるので、しっかりした感じを出すためにこの厚さを取っています。鉄骨を取り付けたボルトの部分は、これから壁が仕上がってくると壁の中に隠れてしまします。

外部では、来週早々に足場を取り外す予定なので、この日は足場の上を回りながら外部の仕上げの点検をしました。

目隠し塀の鉄骨柱

屋上庭園の目隠し塀のスチールの柱が取り付けられていました。この鉄骨は亜鉛めっきがかけてあるので、このままでも錆が発生する心配はないのですが、ここに張る桧の板を黒く塗装する予定なので、それに合わせてここも黒く塗ることにしています。
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category:建築現場
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外濠で水上コンサート
水上コンサート

昨日は、飯田橋の外濠傍にある「カナル・カフェ」で行われた水上コンサートに行きました。

カナル・カフェは、お濠の貸ボートの乗り場として戦前からあったところを20年ほど前からボードウオークを延長して、カフェ・レストランとボート乗り場にしたものです。お濠の水際で対岸の土手の緑と、そこを走る総武線が見える独特な景色を眺めて食事の出来て、僕のお気に入りの場所です。

コンサートは、陣内秀信さんが主宰する、エコ地域デザイン研究所が企画していますが、実際の運営は法政大学の陣内研の学生たちが行っているようです。
東京の水辺空間を体験しながら、夏のひと時、音楽を楽しもうという趣旨です。実は7月の末に行われる予定だったのが、雨天で延期になったのですが、昨日はお天気に恵まれ、夜景のコンサートを楽しめました。

音楽は、学生の企画らしく、若者のポップスバンドで、僕の趣味とは少し違いますが、硬いことは言わずに、水辺で生の音楽を堪能しました。
3グループのうち最初のバンドの女性ボーカルがちょっとジャージーで気に入りました。

木の葉の間から月が

音楽を聴きながら空を見上げると、明るい月が木の葉の間から見えてきれいでした。
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category:音楽
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絵と音楽と詩のイベント
昨日は、大泉学園のギャラリーふぅで行われた「花」と題されたライブイベントに行きました。

尺八と琴の音楽、そして途中から詩唱が加わって、それにあわせて画家が即興で絵を描いていくというイベントです。
去年、法政大学の保存運動で知り合った、ライターで詩人の木部与巴仁さんに案内をいただいたものです。
詩唱というのは、木部さんの創案かもしれませんが、自作の詩を音楽に合わせて朗読するものです。(朗読というよりも少し音楽に合わせて節が出てくるという感じでしょうか)
僕は詩の本を読むのがなんとなく苦手ですが、こうして音楽とともに声で聞くととても素直に体の中に詩が入ってくる気がします。

花の絵を描いてゆく

舞台の正面の壁には大きく紙が貼られていて、その手前にビニールの幕が張られています。
まずは尺八の曲「飛雲」に合わせて画面の上部に白い雲が自由な形で描かれてゆきます。続いて「ame」という曲で森と里の風景が描かれてゆき、「虹」「かげろう」と曲が続き、「花の森」で手前のビニールの幕が一面の花で埋められてゆきました。

絵が創作される現場に立ち会っているというよりも、雲が流れて雪、木々が生長して森が出来上がり、雨上がりに虹がかかり、春になって花が咲き誇るさまを目の前で目撃しているような不思議な体験でした。

完成した絵

最後に見ていた我々も、ひとつずつ花の絵を描かせてもらいました。

小さなギャラリーで、たぶん20人ぐらいの集まりでしたが、親密な雰囲気の中で身近に絵と詩と音楽を同時に楽しめる貴重な体験でした。
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ロコス亭
ロコス亭

ロコス亭―奇人たちの情景(フェリッペ・アルファウ著 創元ライブラリー)という小説を読みました。

著者のフェリッペ・アルファウとはあまり聞いたことのない名前ですが、スペイン生まれで若い時にアメリカに移住して、この作品以外に長編小説がもう一つと、詩集を出しているだけで、日本ではもちろん、本国アメリカでもあまり知られていない作家のようです。

短編集の形をとってはいますが、それぞれの話に繋がりがあり、全体で一つの作品と言ってよいと思います。

最初に歴史に取り残された町、トレドのロコス亭に集まる奇人たちの紹介がありますが、話の舞台はほとんどマドリードです。
奇妙な人たちの、奇妙な話が次々と出てきますが、読者が迷うのは、登場人物がある話では主人公であり、別の話ではわき役だったり、ほんのチョイ役だったりして、しかも全く同じ人間ではなかったりするところがあるのです。
つまり、登場人物たちが映画の俳優のように、自分が出ている章によって、性格を変えたり役割を変えたりするのです。これが読んでいてややっこしいのですが、仕掛けがわかってくると、だれがどんな役なのか、影の方にさりげなく出ている人間に気が付いたり、探偵小説を読むような楽しみもあります。

それにしても、ストーリーは奇妙でいかにもスペイン的。強烈な太陽に照らされて、深い影が存在するといった風景が立ち上がってきます。

今年読んだ本の中では、内田百の「サラサーテの盤」に次いで、印象に残る本です。
現実と虚構の間をさまようような感覚は、共通するところがあるようにも思えます。

巻末にある、90近くになって養老院に住んでいる著者へのインタビューが、いかにもこの本を書きそうな偏屈なお爺さんの話として、面白かったことも記しておきます。
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石膏ボードGL工法―根岸の家
今日は午後から根岸の家の現場へ。

現場は佳境に入って、左官屋さん、大工さん、電気屋さんが忙しそうに作業をしています。

mat10051.jpg

コンクリートの内側に仕上げの下地となる石膏ボードを張っています。これは通称GL工法と呼ばれている工法で、GLボンドというモルタルのような接着剤を団子のように盛り上げて点々と塗ってゆき、その上に石膏ボードを押し付けるように張るものです。

定規で不陸を調整

接着剤が固まらないうちに、下げ振りで垂直を見たり、写真のように定規を使って凹凸がないかどうかを確認して行きます。コンクリート直ではなく、断熱材が吹き付けてあるので、平らに貼ってゆくのが大変そうです。

ここで貼っている石膏ボードはピンク色をしています。普通の石膏ボードはベージュ色をしているのですが、ここで使っているボードはシックハウスの有毒物質を吸着する作用があるものなので、普通の石膏ボードと区別するために色も変えているのです。

トイレの防水ボード

ちなみに、トイレや洗面室に張っている石膏ボードはグリーン色をしています。これは防水ボードと呼ばれているもので、多少の水がかかっても大丈夫なもので、水回りによく使われているものです。

ナラ集成材の階段板

写真は、階段の段板。
この建物は耐火建築なので、内部階段もコンクリートで作っているのですが、足が触るところがコンクリートでは硬いので、コンクリートの上にご覧のような厚い集成材の段板を張るようにしています。この板に片側だけ塗装をかけると後から反り易くなるので、取付の前に裏表両面に塗装をかけて乾かしているところです。
建築では、裏と表を同じ仕上げにするということが、板が反らないための鉄則となっています。
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ベランダの柱取替え顛末記
今年の5月ごろに、我が家のベランダの柱(2階のバルコニーを支えている)にアリがたくさんいるのに気が付きました。庭の先の方から、この柱の根元に列を作って移動しています。よく見ると、柱の根元が傷んでいるようで、指で押してみると、ずぶずぶと指が入ります。さらにドライバーで周りを削るようにするとぼろぼろと崩れてきます。
柱の根元が半分以上削り取れてしまいました。
他の柱も調べてみると、3本ある柱のうち両側2本が同じような状態で、真ん中の1本だけが無事でした。やはり雨がかかるところがやられているようです。

腐食した柱の根本

このベランダは10年前に外壁と屋根を取り換えるリフォームをやった時に、新しくしたものです。5年前に、自分で塗装の塗り替えをやったのですが、その時は何でもありませんでした。その後の5年間で、雨で木の腐敗菌が柱の根元を腐らせて、柔らかくなったところにアリが住み着いたと思われます。

その時は、殺虫剤をまいて、とりあえずアリが付かないようにしたのですが、ようやく先日大工さんに頼んで、柱のいたんだところを切り取って、取り換えてもらうようにしました。

ヒバ材の柱と取り換えた部分

元の柱は桧材ですが、この場合はヒバ材の方が強いだろうという判断で、ヒバの柱を足しました。お互いに合欠きにして、接着剤と長いビスで留めています。

土台パッキン

また、基礎との取り合いに水がたまりやすく、そこから腐敗が始まったのではないかという判断で、柱と基礎の間に土台によく使うパッキン材を挟むようにしてみました。

ノルディックレッドの塗装

そのあとで、自分で塗装をしました。オスモ社のカントリーカラー、色はノルディックレッドです。この色はデンマークの民家で良く見かける色で、昔は壁の木を保護する目的で酸化鉄を塗っていたそうです。
防腐作用のある下塗り材の上に、仕上げを2度塗りしています。

腐食を見付けて以来ずっと気になっていたことが解決してホッとしました。これから気を付けて経年変化を見てゆきたいと思っています。
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