人工大理石の取材
今日は午前中に、人工大理石の取材の為、大手町に本社のある「クラレ」へ行ってきました。

キッチンカウンターなどに使われる人工大理石はデュポン社のコーリアンが有名ですが、国産でも同じような製品を何社か出しているところがあります。コーリアン以外のメーカーの製品とコーリアンが、どのように違うのかと言うことも興味があったのであえてデュポン社ではなく、クラレへ行ってみることにしました。

会議室へ通されて、担当の方にまずその辺のことを聞いてみたのですが、実はこのアクリル系の人工大理石と言うのは、どのメーカーも性能的にはほとんど同じなのだそうです。
なぜかと言うと、人工大理石そのものがもともとデュポンで開発したもので、特許の関係で、各社それぞれ違う組成を工夫していたそうですが、デュポンの特許が切れてからは、どのメーカーもデュポンの技術をそのまま使うようになった、つまりそれだけデュポンの製法が優れていたということのようです。その辺はクラレの人も率直に認めていました。

アクリル系人工大理石

このアクリル系の人工大理石は、アクリル樹脂と水酸化アルミニュームの混合物なのですが、あのさまざまな石の模様はどうやって作るのか、以前から知りたかったことです。
御影石のような黒や白の粒々は石が交ぜてあるわけではなく、やはりアクリルで作ったいろいろな色、大きさの粒を混ぜて作るのだそうです。

大理石にそっくりな人工大理石

新製品ですといって見せてもらったサンプルは、大理石にそっくりなので驚きましたが、これもいろいろな色のアクリル樹脂を混ぜて模様を作るのだそうです。コーヒーにミルクを入れたり、水飴で模様をつくるような要領なのですね。

キッチンカウンターに使った時に気になるのは耐久性ですが、人工大理石は中まで同じ素材でできているので、傷が付いたり、汚れが落ちない時には表面を削るようにして、メンテナンスしてゆけば、キッチン本体より先に劣化するということはないという説明でした。

人工大理石の補修

そういえば、このあいだ竣工した上尾の家では、引渡し前に誰かがカウンターに傷をつけてしまったのを見つけたのですが、家具屋さんがサンドペーパーとスコッチブライトで丁寧に磨いて、すっかりきれいに補修していました。

長年使っている製品でも、こうやって実際にいろいろな話を聞くことが出来るとずいぶん参考になることがありました。
Posted by kozyken
category:建築
comment(0)    trackback(0)

木製サッシ

昨日は、改訂版制作中の「内外装材活用シート」の取材で、木製サッシのメーカーへ行ってきました。
サッシの項目は僕の担当ではないのですが、これから工事に入る逗子の住宅でこのメーカーの木製サッシを使っていることもあり、担当のMさんに同行させてもらいました。
アイランドプロファイル ショールーム

僕の住宅では、今までいくつかのメーカの木製サッシを使っていますが、どのメーカーも基本的には似たような製品構成になっています。
その理由は、使っている金物がみんなドイツのメーカーのものを使っているからなのです。サッシの機能や使い方、耐久性はこの金物によって決まることが多いのです。
そしてこのドイツの金物が良くできています。

へーベーシーベーサッシ
たとえば、へーべーシーベ―と言われる、大型のスライディングドアですが、大きなハンドルを180度回転すると建具本体がわずかに浮き上がって、軽くスムーズに動くようになります。逆に閉めるときは、ハンドルを回すと建具が沈み込んで気密性を確保して、かつロックするようになります。

ロックの機構
ロックも一点だけでなく、上下二点で引き寄せるようにするので、気密性も高くなり、建具本体がゆがんだり狂いが出るのを防ぐ仕組みになっています。

ww4.jpg
この写真は横に滑り出すタイプですが、同じように2点でロックする、そのロック機構が2段階になっていて、換気のために1cm位開けた状態でもロックできるようになっています。防犯と換気を考えて上での工夫ですね。

こういった金物は、日本の優秀な金物メーカーでも作れるはずですが、残念ながら日本では木製サッシの需要が少ないので作っても採算に合わないのだそうです。

木製サッシは断熱性能が高く、火災にも強いなどメリットは多いはずですが、価格が高いことが中々普及しない原因だと思います。木製サッシが一般的になれば値段も下がるようになると思うのですが。
Posted by kozyken
category:未分類
comment(0)    trackback(0)

ムーミン列車
今日はお天気も良かったので、房総半島へ小旅行としゃれてみました。

息子が鉄道ファンで、千葉県内一日乗り放題で1800円と言う鉄道切符があるというので、息子の計画にのってでかけました。
大原の浜辺

最初の目的地大原で、港の周りを散策したあと、いすみ鉄道で上総中野まで行きます。この列車はムーミン鉄道として宣伝しているディーゼルのローカル線で、すいているものと思っていたら、鉄道ファンと思わしき人たちとハイキング姿の人たちで結構込み合っていました。
ムーミン列車
上総中野にて

ここから上総中野までの車窓からの景色がとてもきれいでした。
林の間から時々緩やかな丘をバックにした農村の風景画現れます。どこの家にも梅の花が咲いてのどかな風景ですが、のどかな中にきりっとした清潔な美しさがあり、ついつい見とれてしまいます。写真を撮るのも忘れてしまいました。
この景色を眺めながら、このきりっとした美しさはどこから来るのだろうと考えていました。
たぶんその美しさは農家の軒のラインから来るのではないかと思い当たりました。
緩やかな斜面の等高線に沿って点在する農家の建物は、一軒一軒はごく平凡な建物かもしれませんが、軒のラインが景色にひとつの統一感を与えているように思えます。トタン屋根の納屋のような建物でも深い軒先がぴんと張った糸のような緊張感を感じさせます。

春の穏やかな景色の柔らかな線の中に、農家の軒の直線が調和して、独特な清潔な美しさを生み出しているのだと思います。

そんなことを考えながら、一日、ひたすら景色を眺めて、電車の旅を楽しんできました。
Posted by kozyken
category:日記
comment(0)    trackback(0)

稲田石の採石場を見学
今日は茨城県笠間の稲田にある友常石材さんの工場と採石現場を見学、取材に行ってきました。

去年出版した、「内外装材活用シート」と言う本が今年オールカラーで改訂版が出るということで、新しい記事を書くための取材でした。

建築に使われる石は、花崗岩、大理石、砂岩などがありますが、稲田石は花崗岩です。国産の花崗岩では御影石が有名ですが今は御影では取れなくなり、建築用花崗岩は国産ではほとんどがこの稲田石だそうです。
白いきれいな石で、最高裁判所や兜町の証券取引所、日銀の建物はこの友常さんの稲田石が使われているそうです。
稲田石の山と加工工場
加工場の建物が何棟か並んでいるすぐ奥に山が見えて、そこから石を切り出しています。
最初は山で800tぐらいの大きな塊を切り出して、これを加工場に運べる大きさまで何回かに分けてカットして行きます。
山から切り出した石

これはガングソーと言う機械で、13tほどの大きな石の塊を3cm位の厚さにいっぺんにスライスします。いっぺんにと言っても機械を24時間運転して1週間かかるそうです。やっぱり石は固いのですね。

ガングソーとスライスされた石

この機械はスライスした石の表面を磨く機械で、手前から奥に行くほど表面を研磨して行き、一番奥に行くと、本磨きと言って表面が鏡のようにきれいに仕上がります。

コンベア式自動研磨機

これは、小たたきと言う仕上をしているところ。昔はハンマーのようなもので少しずつ叩いて表面を削っていたのですが、今はコンプレサーでたたいています。とはいってもかなりの手作業で、職人の腕の差が出る工程のようです。今ではこれができる職人がいなくなってきているということでした。

コタタキの作業

これは、擁壁などに使う、間知石を作っているところ。見ていると一見簡単に石を割っているようですが、相当の熟練が必要なようです。

間知石

我々のように住宅の設計をしていると、石を使う機会は少なく、正直言って石についてはあまり詳しくないのですが、こうやって実際に山から切り出して加工している現場を見ると、木材と同じように自然の材料として、親しみを感じるようになるから不思議なものです。
Posted by kozyken
category:未分類
comment(0)    trackback(0)

| HOME |