ホームコンサート
昨日の土曜日は、3年前にリフォームした落合のお宅でのホームコンサートに行ってきました。

お琴の演奏

音楽好きの施主さんの友人たちがかわるがわる、お琴、バイオリン、ピアノ、ビオラとさまざまな楽器で、春にちなんだ曲を中心に演奏してくれました。

ピアノとバイオリン

土曜日はお天気にも恵まれて、新緑のお庭を眺めながら聴く音楽はまた格別でした。

ビオラのデュオ

この家は、施主のご両親が住んでいた家を改築して、賃貸部分2戸と音楽が趣味のお施主さんの音楽室にしたものです。普段はお施主さんのお琴と、ビオラの練習室として、そしてこのようにホームコンサートを開く場所としても活用されているようです。

簡単なキッチンも付いているので、コンサートの後の食事も出来ます。
この日も、演奏の後はおいしい料理と、皆で持ち寄ったお酒を飲みながら音楽の話でずいぶん盛り上がりました。
気の合う人たちが集まって、音楽と料理とお酒を楽しむ、楽しい集いでした。
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デテール集
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(株)エクスナレッジと言う出版社から、「木造・S造・RC造 ディテール集」と言う本が出ました。
僕はこの本の一部を担当して、木造の床、階段の納まりの解説をしています。
実際に設計を行っている実務者向けの本ですが、本屋さんで見かけたらちょっと覗いてみて下さい。
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西洋美術館国立西洋美術館

上野公園にある国立西洋美術館は建築関係者ならば誰でも知っている現代建築の巨匠、ル・コルビュジェの設計です。
1959年に完成したこの建築に、20年後の1979年に新館が増築されました。設計はコルビュジェの弟子だった、前川国男です。

僕はこの建物も好きだし、常設で展示されている彫刻や絵も好きなので、よく行きます。
今回は、ピラネージの版画を見るために行ったのですが、常設展示は何度も見ているので、少し時間をかけて建物本体を見て歩きました。ここは写真もフラッシュを焚かなければOKなので、カメラのアングルを探しながら丹念に見てみました。

吹き抜けのあるロダンの展示室

本館の方を見て感じるのは、コルビュジェのあふれるような造形力です。松方コレクションのロダンの彫刻の展示室の吹き抜けと、円柱、三角形のトップライト、スロープ、2階から張り出すバルコンなどは、コルビュジェの他の作品にもよく出てくるモチーフです。

休館2階の展示室

2階のガラスに覆われた中3階とその下の天井の低いスペース、壁から離れた円柱の扱いなど見所がいっぱいです。

それに対して、前川国男の新館の方は、どの部屋も四角い部屋で、目を引くのは吹き抜け空間の上のレンズ上にたくさん開いた丸にトップライトぐらい。

新館吹き抜けのある展示室

すごくきっちとしていて、ちょっと固苦しい感じがしないでもないのですが、その端正なところが気持ちよく感じられる気がします。多分、部屋のプロポーションが良いのではないかと思いました。前川建築は、派手なところが無く、一見地味ですが、このプロポーションのスタディーは相当念入りにやっているのではないかと思います。

本館と新館の間の中庭

もう一つこの増築部分の見どころは中庭です。L型の新館によって囲まれた大きな中庭があって、このプロポーションがまたとても良いのです。
画を鑑賞して疲れた目に、中庭の新緑がとても優しく、心からゆったりとくつろげる空間になっています。

先生の作品に敬意を表して、なるべく目立たないようにひっそりと新館を作り、大きな中庭を通して新旧の建物をつなぐという、実に好感のもてる手法と言えると思います。
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ピラネージ展-牢獄
ピラネージ展ポスター

土曜日は根岸の家に行った帰り、上野の国立西洋美術館で開催されているピラネージ展を見に行きました。

ピラネージは18世紀、イタリアの建築家であり版画家だった人です。
実際には、ほとんど建築を建てたことはないようですが、その版画を通してさまざまな空間を描いています。実際に建てないから、さまざまな制約から逃れて、自由に自分の想像力に任せて空間を描くことが出来たともいえます。

西洋美術館には、このピラネージの版画、牢獄シリーズ第一版14枚と、第二版16枚が所蔵されているということで、この展覧会は常設展の一部として行われていました。
その第一版と第二版の同じシーンをそれぞれ並べて、比較できるように展示しています。
第一刷と第二刷の比較展示

同じところを描いた絵でも、第一版と第二版は明らかな違いがあります。第一版は線の数が少なく、全体に軽く、明るい感じがするのですが、第二版は線が多く、エッチングの版に黒く色を乗せたりする技法を使って、全体に暗く、陰影が強い感じに仕上がっています。
どちらも素晴らしいのですが、第一版のエッチングの線が鋭く見えるほうが僕の好みに近い気がします。

連続する階段とアーチ

すべて牢獄を描いているのですが、実際に存在する牢獄ではなく、ピラネージの好きだったローマ建築のモチーフを使って、自由な空想の中で描かれたものです。いくつものアーチが空間を横切り、階段が上へ上へと上ってゆく様子は、空間の上昇性と、光の下降性を感じさせます。

西洋美術館は、第2・4土曜日を常設展に限って無料にしていて、この日はただで見られたのでちょっと得をした気分でした。
5月20日まで開催されているということなので、ぜひ土曜日に行ってみてはいかがでしょうか。
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竣工6ヶ月目の根岸の家
昨日は、昨年の秋に竣工した根岸の家へ行ってきました。
半年後の外観

半年暮らしての様子を見に行くことと、春になって庭や屋上の植物が元気に育っているかどうか見たいということもありました。

芽の吹き始めた中庭の木
屋上から中庭を見下ろしたところ
門を入ったところにある小さな中庭は、シンボルツリーのエゴノキも新芽が出てきてうっすらと緑になり、足元のヤブランも雨に濡れてよい感じになっていました。お施主さんからも、この庭がとても気に入っていると言われて、安心しました。
家の中は特に問題もなく、この冬の寒さにも快適に生活が出来ましたといわれて、こちらも安心しました。

花が咲き始めた屋上の植木たち
緑化工事を行った屋上では、冬の間枯れていた芝生も少し緑がかかってきて、ユキヤナギや山吹が小さな花を咲かせていました。もう2・3年するとこれらの植木もだいぶ形がついてくると思いますが、まだちょっとさびしい感じです。
この黒い塀の向こう側は、今まで駐車場になっていたのですが、マンションが建つことになって、すでに工事が始まっています。ある程度は予測していたことなので、中庭を取って、採光、通風は確保しているのですが、マンションの廊下からこの屋上庭園が覗かれるのがお施主さんにとって、気になるところ。
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襖の制作現場を取材
ここの所、「内外装材活用シート」の改訂版のためにいろいろなところに取材に行っているのですが、先日はさいたま市にある経師屋さんを取材してきました。

東大宮にある「丸久」と言う社長さんと職人さんの二人でやっている小さな会社ですが、わざわざ、襖を2枚用意していただいて、下地から仕上げまでの工程を見せてくれました。

最初に襖と言う日本の伝統的な建具の特徴を伺ったのですが、即座に軽いことと、ふくらみのある紙の柔らかさだと答えてくれました。
軽さの原因は、障子の桟のような細い材料で下地を組み、薄い紙を何枚も重ねて貼ることにあります。
紙の柔らかさは、袋張りと言って、紙に糊を前面に塗ることをしないで四周だけ塗ることにより中心部が微妙に浮いて、触った時に柔らかく感じることからきています。
作業は、真夏でも真冬でも暖房も冷房も入れないで、窓を閉め切って行うのだそうです。袋張りの時に四周に糊を付けて全体に水で湿らせて行うのですが、風があたって糊よりも先に水が乾燥してしまうと、紙がばらばらに剥がれてしまうそうです。微妙な工程ですが、作業する人は大変ですね。

これは、和骨と言う伝統的な骨組みで左側はそれにスキ合わせ貼りと言う下地の紙を張ったもの。
和骨で作る襖は工程が多く高価になるために、最近では骨の上に薄手のボール紙のような紙を貼った、チップ芯と言うものを使うことが多いそうで、この日もチップ芯での作業を見せてもらいました。
和骨

これがチップ芯です。
チップ芯

下張の紙に四周だけ糊を付けています。この後全体に水を刷毛で塗ります。
糊付け

下張の紙を上下に分けて貼っています。左側は貼り終わったもの。これを裏表に張ります。
この日は下張1枚だけでしたが、高級な仕事になると下張が、2枚、3枚と増えるそうです。
下地紙貼り

下張の上に仕上げの紙を貼っているところ。
仕上げの紙貼り

建枠を止めるために釘を打っているところ。枠の方に溝が掘ってあり、横から滑らせてはめ込み釘が見えないようにしています。枠は杉柾の白木のものです。
縦枠の取り付け

さらに上下の枠を付けているところ。上下は見えないので直接くぎを打って止めます。
横枠の取り付け

出来上がった襖、建ての枠は上下に伸ばしたまま現場に運び込み、敷居、鴨居に合わせてカットして取り付けます。
出来上がった襖

この日は2時間ほどの取材でしたが、襖を作る工程の複雑なことを見せてもらって大変勉強になりました。
最近ではマンションや建売住宅は、段ボールや、スタイロフォームの上に仕上げ紙を貼ったものもあるそうです。しかし、それは我々が使っている襖とはまた別のものと考えて方がよさそうです。
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大江宏賞
昨日は、母校の法政大学建築学科で行われる大江宏賞の公開審査会に行ってきました。

審査風景
作品模型

大江宏賞と言うのは修士の卒業設計の最優秀作品に与える賞です。
これは学校が行う行事ではなく、我々卒業生が大江宏賞委員会と言うものを作り、同窓生から寄付を募って行っているイベントです。
受賞者には、優勝の盾と、賞金30万円が渡されます。
今年で8回目ですが、大学院では卒業設計は必修ではないので以前は提出する人が少なかったそうですが、この大江賞を設けてからは少しずつ卒業設計を出す人が増え、今年は卒業生の半分が提出するようになり、その中から選ばれた6名が大江宏賞に挑戦しています。
審査員からの質問に答える学生

審査はOBから3名、外部から招聘した建築家3名に、大学院客員教授の坂本一成先生を審査委員長に加えての7名です。
優勝の盾を受けとてうれしそうな受賞学生

今年は予定時間を1時間以上オーバーする熱戦の末、月島に小学校と区民センターの複合施設を作るという作品を提出した女子学生が見事賞を獲得しました。

そういえば、先日の学部卒業設計でも女子学生が1位を取りました。ここ数年女性のパワーがすごい様です。
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