パーゴラ
4年前にリフォームの設計をした、上尾の家で、居間に面した中庭にパーゴラを取り付ける工事が終わったので、確認に行って来ました。

パーゴラ

このお宅は、平屋で64坪ほどの広さのある大きな家ですが、この字型の中庭を挟んで北側をご両親の居住部分にする工事を4年前に行い、去年南側の残りの部分を、娘さん家族のためにリフォームしました。
去年の工事で、娘さんの居住部分にデッキとパーゴラを設けました。パーゴラと言うのは、庭の四阿などに掛ける日除けの為のルーバー上の差し掛けのことです。

これが去年の猛暑の時に、かなり効果があったということで、今年の夏に備えて、少し早目にご両親の居住部分に取り付けることになったものです。
材料は、最近デッキなどで良く使うようになった、サーモウッドと言う、薬を使わず熱処理によって腐りにくく加工した木材を使っています。
両親の居間

この家は、もともと和風の造りで、瓦屋根が載っているのですが、私のリフォームで内部は和風と言うよりも、北欧風なモダンなインテリアになっています。
このパーゴラを付けたことによって、インテリアとイクステリア雰囲気が少し近づいたような気がします。
夏の日射を遮るだけでなく、このような効果も生まれるところが、リフォームの面白さと言えるのかもしれません。

西側、陶芸室前の差し掛け屋根

今回はもう一つ、西側の陶芸室が西日で暑いということもあり、西側に差し掛け屋根を掛けました。ここに外流しがあるので、雨の日の作業にも便利そうです。
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category:住宅
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働き方
僕は数年前から、母校の大学の建築学科同窓会の理事をやっています。

理事と言うとたいそうな肩書のようですが、卒業生OB、OGの親睦を図るためのイヴェントをおこなったり、大学のいろいろな行事に参加したりするだけなのですが、その中で広報担当として、HPを作ったり、メルマガを毎月発行したりと、忙しいことは結構忙しく、かなりの時間をそのために使っています。
この仕事をやっていて、最大のメリットは何か、と言うと今まで知らなかったいろいろな人と知り合える、と言うことに尽きると思います。
特に、普段付き合うことのない若い人たちと付き合うことが増えたのが、最大の収穫と言えるでしょう。

そんな中で4年前に、大学院の卒業設計で大江賞と言う賞を取ったK君がいます。
僕は、その大江賞の委員も務めている関係で、彼とは卒業以来の付き合いがありました。
彼は、卒業して中堅のゼネコンに努めていたのですが、その間にドイツ語の勉強をして、去年の春にそのゼネコンを退職し、ベルリンの設計事務所に就職しました。

その辺の事情を、ベルリンの彼とメールでやり取りしているうちに、話が面白く多くの人に知ってほしい内容もあるので、僕が担当している同窓会HPに「ベルリン便り」と言う形で隔月で連載してもらうことになりました。
ドイツでの環境問題や、エコロジー、街並みや建築の話など、とても興味深い話があり、
昨日送られてきたエッセイのテーマは、ドイツでの働き方と休暇の取り方についてでした。

一般に日本の建築業界は、残業が多く、特に設計関係は締め切りが近づくと何日も徹夜が続いて、会社に缶詰めになることもざらです。K君も日本にいる間は、そのような働き方をしていたようです。
ところが、ドイツでは6時ごろにはほとんどの人が仕事を終え、特に忙しい人でも8時過ぎまで事務所に残っている人はいない。さらに育児期間中の人は3時ごろに退社したりするのですが、仕事はきちっと責任ある内容を任せられているというのです。
そのようなことが可能なのは、もともとの労働に対する考え方の違いもあるのでしょうが、根本には少ない仕事量を、きちっとこなして、適切なフィーを取れるような体制があるということのようです。
設計費も、工事費も日本より高く、設計の期間、工事の期間も日本より圧倒的に長いのですが、出来上がった建物を100年、150年使うことが当たり前なので、少しぐらい建設の時間を短くすることに意味がないと考えるようです。

丁度、今朝読んでいた建築雑誌にここ20~30年の間に建てられた東京の高層ビルが次々に建て替えのために解体されているという記事が出ていました。
その中には竣工当時話題になって、僕が知っている建物もいくつかあります。何百億と言うお金を使って建てられた建物がたった20年位で寿命を迎えてしますのは、信じられないことです。

これは建築だけの話ではありませんが、早く仕事を進めて、スクラップ・&・ビルドを繰り返すという日本の経済のあり方が、結果として日本人の生活を圧迫して、いつも仕事は忙しいけれど、生活の充実感を感じることが出来ないという状態を作っているのではないでしょうか。
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大聖堂
大聖堂

ケン・フォレットの「大聖堂」を読みました。

出版されていた時から気になっていて、NHKでドラマの放送もしていたので一度読みたいと思っていたのですが、最近、建築学科の先輩から、面白いよと、言われてようやく読んでみました。

物語は、自らが棟梁となって大聖堂を作りたいと思っている石工職人のトムと、すっかり衰退しているキングスブリッジの修道院を立て直し、町を豊かにすることに情熱を燃やす修道院長のフィリップを中心に、トムの家族、フィリップとトムに敵対する、ウオールラン司教、シャーリング伯爵ウイリアムなど多くの人物が登場します。
さまざまな事件が起こり、挫折と復活を繰り返し、最後には彼らの目的は達成されると言う物語です。
こう書いてしまうと単なる娯楽小説のようですが、途中にイギリスの史実と実在の人物を登場させて、長い物語を一気に読ませるストーリーの展開はなかなか見事です。

読んでいて、ちょっと思い出したのは、同じイギリスの作家ジェフリー・アーチャーです。アーチャーの「カインとアベル」や、「ダウニング街10番地を」めざせは、同じようなライバルとの戦いに勝利して栄光を手に入れる物語ですが、イギリスにはこのジャンルの伝統みたいなものがあるのでしょうか。

もう一つ我々にとって興味深いのは、ゴシック建築の発展の歴史を、物語の中にトムとその息子のジャックの技術的な工夫という形で組み入れていることです。
天井の形が単純な半円のボールトから、尖りアーチの交差ボールトに発展していった話など、昔一生懸命勉強したことを思い出しました。

シャルトルの大聖堂

本を読みながらフランス、シャルトルにある大聖堂のことを思い出していました。
これが最終的にゴシック建築の行き着いた、最も完成された形であり、この本の中では、トムと、ジャックが苦労をしてこのような美しい大聖堂を夢見るのです。
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ホームページを更新しました。
ママレードの作り方

久しぶりにホームページを更新しました。

と言っても、仕事に関する部分ではなくお料理コーナーと言うページにレシピを2点追加したのですが。
料理のレシピを乗せるというのは、プロではないのでちょっと恥ずかしいところもあるのですが、宜しければ見ていただければ嬉しいです。

追加したのは、「豆腐の中華風旨煮」と「伊予柑のママレード」です。

だいぶ前から、愛媛の無農薬農園から季節になると柑橘類の詰め合わせを送ってくれるお施主さんがいます。せっかくいただいた柑橘類が無農薬なのでそのまま食べるだけではもったいないと思い、ママレードを作ったのがきっかけで、毎年、この季節になると作るようになりました。
ママレードは、皮を使うので無農薬でないと怖いのです。本来はオレンジで作ると良いのでしょうが、無農薬のオレンジが手に入りにくいので、伊予柑で作っていますがこれが結構美味しいので、今では自分で愛媛から伊予かんを取り寄せて作るようになりました。
手作りのママレードは、新鮮さと香り、歯触りと、お店で売っているものとは比べられないほど良い味なので、ホームページ上で造り方を公開してみたわけです。

作り方はいたって簡単なのですが、皮をむいて細かく刻むので、手間と根気が入ります。
僕は、こういうことに手間を掛けるのは全く平気な方ですが、根気のない方にはちょっと難しいかもしれませんね。

宜しければ挑戦してみて下さい。間違いなくおいしいことは請合います。
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卒業設計公開審査会
昨日の土曜日は、午後から母校法政大学建築学科の卒業設計公開審査会に行ってきました。

審査風景

学生の卒業設計は、4年間の学生生活の成果を発表するものなので、その熱気が見ているこちらにも伝わってくるようで、毎年楽しみにしているイベントです。

今年の卒業設計は150人が提出してそうですが、その中から優秀な作品15を選んで、さらにその順位を公開で審査するというものです。
作品の優劣だけでなく、そのプレゼンテーションの能力なども採点の対象になるので、学生たちの真剣な表情が見ていても気持ちよく感じられます。

この日は優秀賞5名と、外部から招聘した3名の建築家の特別審査員による賞が決定しましたが、賞を逃した作品の中にも面白いものがいくつかありました。

階段の空間「だんだんと」
これは、市谷曙橋にある階段になった道路を、階段の周りを巻き込んで、アクティビティーのある空間に作り直す提案。昔行ったことのある、イタリア、アッシジの道を思い出させる作り方で、僕の気に入った作品です。

出雲大社の神の道
これは、出雲大社への道に賑わいを作り出す提案。現在の出雲大社の参道とは別に、神無月に日本中の神様が、海から入って、出雲大社へ向かう道があるそうです。その神を迎える海岸に作られた桟橋が、安芸の宮島を連想させます。

2つのチューブの案
これはそれぞれ異なる用途空間を持つ二つのチューブが絡まりあって、ところどころで2つの空間が接合して、新たな空間が生み出されると言うアイディアで面白かったのですが、ちょっと消化不良気味。

受賞風景

バラエティーに富んだ学生のアイディアをたっぷりと楽しませてもらった一日でした。
Posted by kozyken
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