八幡山の家-屋根工事(2)
昨日は八幡山の家、リフォーム現場定例打ち合わせでした。

屋根のガルバリューム鋼板葺き

先週は野地板の上に、防水のためのアスファルトルーフィングが貼られていましたが、今週から板金屋さんが、この上にガルバリューム鋼板の屋根材を取り付けています。

ガルバリューム鋼板と言うのは、鉄板に亜鉛とアルミニュームの合金をメッキしたもので、見た目はいわゆるトタン板に似ていますが、耐久性がかなりあります。
今回使ったものでもメーカーは、15年保証をしています。さらに表面に太陽の熱を反射する遮熱塗料が塗ってあるものです。
そのガルバリューム鋼板をタテ平葺きと言う葺き方をしています。30cmほどの幅の板を一枚づつお互いに嵌合して、雨水が回らないような納まりになっています。

立平葺嵌合断面

断面を写真で見るとこんな感じです。(写真が一寸ボケていて申し訳ありませんが)

トップライト回りの工事

この板自身は工場で加工されてきたものを取り付けているわけですが、トップライト周りなど、納まりの複雑になるところは現場で板金屋さんが原版を加工して作ってゆきます。
トップライト周りは、雨漏りの原因になりやすいところなので、板金屋さんの腕の見せ所です。

階段の工事中

内部では大工さんが階段の取り付け工事をやっていました。この階段も既製品ではなく全て図面に基づいて加工されています。
階段の回り込む真ん中は、これからナラの合板で手摺壁が出来るのですが、階段の幅を少しでも広くするように、この壁はなるべく薄く仕上げるようにしています。その為に納まりがずいぶん難しくなったところもあるのですが、図面通りに収まっていました。
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法政大学55/58年館見学会
55/58年館の説明

先週土曜日には、市ヶ谷にある法政大学の55年館・58年館の見学会に、案内係として行って来ました。

以前にも何回かこのブログで書いたかもしれませんが、55年館・58年館と言うのは、建築家で我々の先生でもあった、大江宏さんが設計したとても美しい建物です。
4年ほど前から、この建物を解体して立て直すという話が持ち上がり、我々卒業生で「法政大学55/58年館の再生を望む会」と言う会を作って、解体せずにリノベーションを施して使い続けましょうと言う運動をやっています。
そのためには、この建築の素晴らしさを多くの人に知ってもらうことが大切なので、このような見学会を開いて、今回ですでに13回目になります。

この日は予想を上回る60名ほどの人が参加してくれました。それを三つのグループに分けて、その一つを僕が担当して、一緒に2時間ほどかけて建物の内外を見て回りました。
見学が終わって、参加した人たちからはこの素晴らしい建物をぜひ残してほしいという声が多く寄せられて、とても心強い思いをしました。

見学会参加者の人たち

日本では、古いものを大事に使うという文化が中々育たず、スクラップアンドビルドで優れた建築でも4~50年で建てかえられてしまいます。これでは歴史のある街並みと言うものは形成されません。
歴史ある街並みと言うと、京都や奈良の古い街並みを思い出しますが、我々が住んでいるこの町でも、優れた建築をきちっと残してゆけば、100年後200年後には歴史ある街並みになるはずです。ところが、経済原理ばかりが優先されて、そのように長いスパンで歴史を見る考え方が広がって行かないことがとても残念です。
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建築現場の仮囲い
工事中の建築現場は足場を組んで、仮設のシートを張っていますね。大抵ブルーや白のシートで、建設会社のマークやロゴが入っているものが多いようですが、なんとなく殺風景な雰囲気がします。

スペイン広場、プラダの仮設シート

写真は、去年ローマへ行った時に見た仮囲いのシートです。場所は「ローマの休日」で有名なスペイン広場に面したところです。
そこにあるプラダの入ったビルが改装工事中だったのですが、その仮設シートがとても洒落ています。
ローマでも有数の観光地ですから、工事中とはいえ広場の雰囲気を壊すようなことは許されないと言う訳で、もともとの建物のファサードを全面に描いています。
周囲の建物と調和して、工事現場の殺風景な雰囲気を感じさせないところが素晴らしいと思いました。

イスタンブールで見かけた仮設シート

こちらは同じ旅行で、イスタンブールで見かけたもの。モスクのような歴史的な建物の改修をしている現場のようでしたが、同じように建物のファサードが仮設シートに描かれて、仮囲いの鋼板にもファサードと共に内部の写真がプリントされていて、デザイン的にもとてもきれいです。

日本でも最近は仮囲いに気を付けるようになってきましたが、緑があれば良いとばかり、植物の写真を全面プリントしたものなど、デザイン的にはまだまだな感じがします。
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八幡山の家-屋根工事
今日は八幡山のリフォームの現場へ定例打ち合わせに行きました。

屋根のアスファルトルーフィング

先週、屋根の断熱材と通気垂木を取り付けていた上に、野地板と雨音を吸音するボードを敷いた上に、アスファルトルーフィングが貼られていました。アスファルトルーフィングとは、屋根の下地材の防水シートです。
これで雨が降っても一応安心です。
それにしても、明日も雪と言う天気予報が、晴れに変わって良かったです。
これから、板金屋さんがガルバリュームの屋根材を取り付ける作業に入るようになります。

トップライトの取り付け

2階の廊下と、ロフトの上に付くトップライトも取り付けられていました。

軒先通気スリット

屋根を外断熱にしたことで屋根の厚みが厚くなったので、軒先の幕板も既存のものの上にさらい新しいものを足すようになりました。その新旧の幕板の間を2cmほど隙間を開けて、ここから空気を取り込んで、屋根の通気を取り、棟の部分で空気を抜くようにします。

まだこんなに雪が残っています

気温が低いので、道路にはまだまだ雪が解けずにだいぶ残っていました。早く暖かくなってほしいですね。
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忘れられた日本人
忘れられた日本人

宮本常一の「忘れられた日本人」(岩波文庫)は、だいぶ前に読んでいるのですが、「ののの家」のお施主さんとの話の中に出てきたので、本棚の中から探し出してきて読み返してみました。

昭和30年ごろに、宮本常一が日本各地の辺境と言ってもよい貧しい村々を歩き、土地の古老から昔の話を聞くという形でまとめられた本です。
今から60年ほども前の昭和30年ごろに80近い老人の話を聞くわけですから、話は明治の初めから昭和に至る、地方の小さな村の歴史が語られています。現在の我々には想像もつかない興味深い話がいたるところにちりばめられています。

ほんの100年ほど前の日本人の暮らしがどんなものであったのか、現代のわれわれには想像もつかないところがたくさんあります。
暮らしが貧しく、食べるものが粗末であるとか、住む家が今とは比べ物にならないほど質素であったことなどはまだ多少は理解できますが、僕が一番考えさせられたのは、娯楽が本当に限られていたことでした。
テレビやラジオが無いのは当然ですが、田舎では映画も芝居もない。農民たちは朝暗いうちから農作業に出て、夜暗くなるまで働いているので、普段はまったく遊ぶということが無いわけです。
その中で印象に残ったのは田植え歌の話でした。田植えは女の仕事だそうですが、つらい仕事を、歌を歌ったり、たわいのない話をすることで楽しみを見つけ出していたということです。田植え歌に限らず、日本の民謡の中にはそのような役割があったのですね。
そして祭りや、正月の行事などは本当に数少ないハレの空間であったことが想像に難くありません。

この本が書かれた昭和30年ごろまではそれでもまだゆっくりした変化だったものが、それから現在に至るまでは急激に社会環境が変わっています。僕の年代で読んでも、想像の難しい世界が、今の若者にはどう映るのか、ちょっと興味のあるところです。
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八幡山の家―屋根断熱工事
今日は八幡山のリフォーム現場の定例現場打ち合わせに行きました。

屋根の断熱材と通気垂木

現場では先週、屋根の瓦を撤去していたところに、断熱材の取り付けをしていました。

屋根の断熱は、屋根面で行う場合と天井面で行う場合がありますが、僕は最近はほとんど屋根面で、さらに屋根の下ではなく屋根の上、つまり外断熱でやるようにしています。
その理由は、天井面の断熱をきちっとやることが意外と難しいからです。天井面の断熱はセルローズファイバーの吹き込む場合などは良いのですが、グラスウールやロックウールの場合、上に置いてあるだけなので、断熱材と断熱材の間に隙間ができやすく、後からずれたりしてさらに隙間が広がることもあり、十分な断熱効果が出せないことも多いのです。
その点、屋根の野地板の上に施工する場合は、写真の様に全面にきれいに隙間なく並べることが出来ます。

今回使っているのは、硬質ウレタンフォームの両面にアルミ箔を張ったもので、50mmの厚さがあり、アルミ箔によって熱を反射する効果もあります。

写真の断熱材の上の桟木は、通気垂木と言って、この上にもう一度野地板を敷いてから屋根材を葺くようにするのですが、この通気垂木の間を空気が流れることによって、夏季の熱せられた空気を棟から排出すると共に、湿気がこもらないように考えています。
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料理教室に行きました
料理教室、ラ・ターブル・デュ・エム

先週、松崎えりさんの料理教室ラ•ターブル•ド•エムに参加してきました。
松崎さんとは数年前に友人の設計事務所のパーティーで知り合い、その時に酔ったはずみで料理教室に行きますと言ってしまい、友人3人で手ほどきを受けて以来これが2回目です。

前回はかなり本格的なフランス料理で、ちょっと僕の腕では消化できなかったきらいがあるのですが、今回はもう少し易しそう。

メニューは、「にんじんのポタージュ、クミン風味」「リンゴのサラダ、ゴルゴンゾーラドレッシング」「鶏胸肉のロースト、プロバンス風味」そしてデザートがチョコレートケーキでどれも手に入りやすい材料で、調理も比較的シンプルで、自宅で自分で作ることがそんなに難しくはなさそうでした。

松崎さんは、料理学校を卒業してフレンチレストランで修業したのち、現在は女子栄養大学の大学院で栄養学の勉強をしています。
料理がおいしいだけでなく、栄養学的にも優れて、人間の体に良いものを目指しているということです。
この日の料理も、それぞれのレシピに加えて、数十種類の栄養素の分析表がついていました。コース全体を合計しても900Kcalに満たないカロリーに収まっていました。
フランス料理というと、こってりして食後も消化に時間がかかるイメージがありますが、この日の料理はしっかり食べたつもりでも食後はすっきりした感じでした。

我田引水ですが、ここでちょっと考えたのは、建築で考えるとデザインが優れているだけでなく、住みやすく、気持ちの良い家を設計することに似ているなということでした。
今まで建築雑誌に出てくる住宅は形がきれいで、写真写りが良いものが多く、実際に住み心地が良いかどうかは二の次にされているものが多かったような気がします。
しかしこれからは、デザイン的に優れていてかつ、気持ちよく住める住宅が大事なのだと思います。というか、もともと住宅のデザインというときには、気持ち良く生活ができるということが大事な要素として含まれているのではないかと思います。

松崎さんの料理教室は写真のような、マンションの一室を改修したスペースで、少人数で行われ、出来上がった料理を楽しみながら、松崎さんの料理の話が聞けるという楽しいものでした。
その松崎さんの話を聞きながら、ついつい住宅の設計にも思いを馳せてみました。

鶏胸肉のロースト・プロバンス風味
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八幡山の家―屋根瓦の解体
今日は午前中に八幡山のリフォームの現場に行って来ました。

屋根瓦の解体工事

丁度朝から屋根の瓦の解体工事に入っていました。
写真の様に瓦桟に掛けてある瓦を一枚ずつ外して下で待機しているトラックに積み込んでゆきます。

この家では、屋根の瓦を一度葺き替えているので、まだそんなに古くなく、解体するのはもったいない気がするのですが、耐震上なるべく屋根を軽くしたいので、ガルバリューム鋼板の屋根に葺き替えます。
1階の壁を耐震上かなり補強を入れているのですが、それでも限度があるので屋根を軽くして、全体でバランスを取るようにしています。
計算をしてみると屋根を軽くすることでだいぶ効果が出る事が解ります。

天井と断熱材

内部では天井が貼られていて、壁を剥がしたところに断熱材が取り付けられていました。
改修工事をすることの大きな目的は、耐震性能を上げることと、断熱性能を上げることにあるので、現場でも一番気を使うところです。

斜め天井と化粧梁

2階の、元子供室だったところは2部屋を一つにして、天井を斜めに張るなどの変更をしています。
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category:建築現場
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冬の逗子の家
昨日は、先日出版された「東京の経験豊富な建築家とつくる家」と言う本に逗子の家が出ているので、これを持って久しぶりに逗子の家を訪問しました。

竣工して1年半、去年の冬は経験しているのですが冬の寒い時にお伺いしたことが無かったので、パッシブソーラーシステムの効き具合も確認したいという目的もあって伺いました。

集熱した熱い空気を床下に送り込む小屋裏のファンとダクト

昨日はあいにくあまりお天気が良くなく、パッシブソーラーの「そよ風」は屋根からの集熱は出来ていないようでしたが、室温はほぼ20℃で、セーター一枚で快適な環境でした。
もちろん集熱していないので、エアコンは付けていますが、34坪ほどの家に1台だけ20℃の温度設定で十分室温を保っています。
この家では、お天気が良くても悪くても朝起きた時から寝るまでエアコンは20℃の温度設定で付けっぱなしにしているそうです。ただ、お天気の良い時は屋根からの集熱があるので室温が20℃になればエアコンはセンサーが効いて勝手に止まっているという状態になるということです。
夜寝るときエアコンを切っても、床下のコンクリートに蓄熱しているので室温は2度ぐらいしか下がりません。
つまり、一日中室温は20℃付近でフラットに保たれているということです。

これは、先日伺った「ののの家」とほぼ同じ状態です。
暖房の方式、熱源は違っても家の断熱をしっかりして、家の中に蓄熱する部分を作ることが、温熱環境を快適に保つ条件であることが良く解りました。

子供スペース南側

子供スペース北側

2階の子供スペースは、特に間仕切りもなしに二人の女の子が仲良く使っていますが、下の子も来年は小学一年生なので、それを機会にもう少し部屋を仕切ろうかという話が出ました。
現在可動式の収納家具を一つ部屋の真ん中に置いているのですが、奥の壁際にあるもう一つの収納家具をこの隣りへ持ってくると今よりも部屋が分割されてきます。本箱も移動できるので、これも間仕切りに利用することが出来ます。
子供スペースのモビール
Posted by kozyken
category:住宅
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