大江宏賞審査会
土曜日は、法政大学の建築学科で大江宏賞の公開審査会がありました。

学生と作品を挟んでの質疑応答

毎年3月の最終土曜日に、大学院の卒業設計の中から最優秀の案を選んで表彰する審査会として開催されており、今年で10回目になります。
僕はこの審査会の第1回目と2回目で審査員をやった関係でその後も運営委員を務めています。第1回目に緊張して審査員をやってから10年経ったと思うと感慨深いものがあります。

休憩時間にも質疑が続きます

今年は5人の学生がエントリーして、どの作品もとても質の高いものでした。
面白かったのは4人の学生がどれも街の中に建つ、利用者と建物と町の関係を緻密にスタディーした案だったのに対して、1人は北海道、根室の岬に海に面して小さな建物がアットランダムな線を描いて伸びて行くという、ちょっと詩的な提案でした。
これは票が割れて混戦になるかなと思っていたら、あっさり根室の案を作った学生が票を集めて賞を獲得するという結果になりました。
審査会は、審査員によって票の入れ方が異なって、見ていて面白いものです。

優勝盾の授与

この日は審査会の後の懇親会、そして2次会と、学生、審査員、我々運営委員と夜遅くまで、お酒を飲みながらの楽しい議論が続きました。
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内外装材活用シート 2014-2015
内外装材活用シート

去年の夏から制作作業を行っていた「内外装材活用シート 2014-2015」(エクスナレッジ社)と言う本がようやく出来上がり、早速今日出版社から届けられました。

この本は住宅の設計を行っている仲間たち7人で作った本で、僕はその中の4つの章を担当しています。「外部床」「緑化」「建具」「樹脂系建材」の4つです。

一軒の住宅を作るのには、大変多くの建材の組み合わせで出来ています。そのすべてを網羅することはプロと言えども難しいことですが、それを実際に設計に携わっている我々の経験と目線から書いてみようということで、30代から60代まで年代もまちまちな7人で最初は4年前にこの本を作りました。
出版社では、ある程度売れれば2年ごとに改訂版を作るという話だったのですが、何とか最低限の販売ラインは確保しているということで、今回で3回目の改訂版です。

巻頭の特集を書き直すために、メーカーに取材に行ったり、コラムを書き直したり写真や図面を入れ替えたりと、普段の設計とは畑の違う仕事ですが、結構本づくりを楽しむことが出来ました。
7人で共同作業をすると、自分の知らなかったこともあり、良い勉強になります。

すでに本屋さんには並んでいると思いますが、目にすることがありましたら手に取っていただけると嬉しいです。
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八幡山の家-第3期工事の耐震補強
昨日は八幡山の住宅リフォームの現場定例打ち合わせでした。

現場では大工さんが3期工事部分の耐震補強の工事にかかっているのですが、ここでまた問題が起きていました。

腐食した柱

一つは雨水が少しずつ入り込んでいたらしく、建物の角の柱の下の方が腐っていました。大工さんが腐った部分を取り除いて補修していてくれたのですが、これだけでは心もとないので、横にもう1本新しい柱を沿わせて新旧の柱をボルトでつないでもらうようにしました。
柱の腐っている件はそれで解決できるのですが、実はもっと困ったことがありました。
写真を見てもらうと解るのですが、基礎と土台がずれているのです。基礎の幅が12cmあるのですがその半分ほどずれていて、土台が6㎝ほどしか基礎に載っていません。

外れた位置のアンカーボルト

そしてこの写真の様に、本来ならば土台を貫通して固定するためのアンカーボルトが土台の脇に飛び出しています。
これでは、壁の耐震補強をしても効力が半減してしまいます。だいぶ現場で悩んだのですが、少し大変な工事になりますが基礎の内側にコンクリートを打って、新たにアンカーボルトを入れて土台を固定するようにしました。

雨もりで腐食した柱

他にももう一ヶ所柱の腐食しているところがあり、ここも新しい柱を横に一本抱かせることで解決しました。
旧い住宅の改修は現場に入って解体してみないと解らないところがどうしても出て来るものですね。
いずれも柱は腐食はしていますが、シロアリが付いている気配のなかったのが幸いでした。

2階の洗面室

2階の洗面室にガラスの壁が入り、ようやくすべて完成しました。ここは洗面とトイレが一緒になっているのですが便座に座った時に落ち着くように間に曇りガラスを入れました。
手前に浴室があり、ドアの向こうが着替え室でその向こうに寝室があります。着替え室はクロゼット兼用で、お風呂上りにここで着替えて、そのまま寝室に戻るという動線になっているわけです。アメリカの住宅などではよく見かけるプランで、一度やってみたかったのですが、今回は家が広く余裕があったので実現できました。
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フラニーとズーイ
フラニーとズーイ

J・Dサリンジャーの「フラニーとズーイ」(村上春樹訳)を読みました。

「ライ麦畑で捕まえて」の10年後にサリンジャーが書いた小説で、世の中の欺瞞的な大人たちに我慢のできない若者が主人公という点でライ麦畑と共通するところがあります。
僕は、ライ麦畑を学生時代に読んで、何年か前に村上訳で読み返して、これはやはり若いときに読むべき本という感じがしたのですが、このフラニーとズーイは、多分世代を超えて、だれが読んでも面白い小説だと感じました。それは、小説としての面白さとともに最後のシーンに救いのようなものがあるせいかもしれません。

グラス家の7人兄弟の末2人、兄のズーイと妹のフラニーは両親とともにマンハッタンのアッパーイーストのアパートに住んでいます。フラニーとズーイは幼い頃、年の離れた上2人の兄たちの宗教的な感化を受けて、欺瞞に満ちた世の中とうまく付き合ってゆけないことに悩んでいます。
特にその時幼かったフラニーはその傾向が強く、彼女は長兄たちが読んでいた「巡礼の道」という本を読んで、ひたすら神に祈ることで救われるのではないかと考えています。
そんなフラニーを心配する母親とズーイとの長い会話、そのあとでのフラニーとズーイとのこれまた長いやり取りがこの本の中心を形作っています。
どこからこんなにいろいろな言葉生まれて来るのかと思うほど、様々な言葉が会話の中に紡ぎだされて、読む者はほとんどストーリもない話なのに、ぐいぐいと話に巻き込まれて行くところが圧巻です。
そして最後に、自殺した長兄がかって二人に言った何気ない言葉の中に、二人は自分たちが陥っている出口のないと思っていた世界に救いを見つけることが出来るのです。

あとがきで、村上春樹はこの本の面白さは、その文体の面白さと、パワフルで生命力溢れる文章の妙にあると言っています。それは多分基本的には原文で読まなければ解らないのかもしれませんが、読んでいて十分それが読者に伝わってくるのは彼の訳が優れている証拠だと思います。

村上春樹の翻訳は、原作の持っている文章の細かいニュアンスだけでなく、文章のリズム、強弱を見事に写し取っているところにあるのだと思いますが、それは小説家としての文章力にあるのかもしれません。
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八幡山の家-3期工事
昨日は八幡山のリフォームの現場の定例打ち合わせでした。

ようやく2期工事が終わり、工事の終わった2階へとお施主さんに引っ越してもらい、3期工事が始まりました。

3期工事はキッチンとユーティリティーが中心で、範囲は狭いのですが一番手間のかかるところです。

サッシ取り換え工事

現場では大工さんがまず既存のサッシを外して新しいサッシを取り付ける工事をしていました。今回サッシは全て取り換えて、Low-Eガラス入りの断熱サッシに取り換えています。

キッチン家具の打ち合わせ

キッチン内部の解体も終わって、新しいキッチンを作るためにいつも家具を頼んでいるCampの二人が寸法を取りに来ていました。今回はダイニング側の収納を残してキッチンを解体、新しいキッチンをその収納と一体になるように作り直すので、解体の方法から、新しいキッチンの詳細まで現場で考えなければならず、細心の注意が必要でした。

キッチンの配管工事

キッチンを解体した後、水道屋さんが新たなシンクや食洗機の給排水の工事を行っています。

浴室土台の腐食

この日問題になったのは、旧い浴室のサッシを取り外したところ、その下の土台に水が回っていたようでだいぶ腐食していたことでした。幸いシロアリの被害などは無かったので、この土台を取り換えることで対処することにしました。
丁度窓の横にシャワーがあるような配置になっていたので、シャワーを浴びるたびにここに水が当たり、サッシとタイルの間から水が入り込んでいたようです。
窓の位置と、シャワーの位置の関係はよく考えないといけないということですね。
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カーテンセレクション
今日は八幡山の家のカーテンを選びに、初台にあるフジエテキスタイルのショールームへお施主さんと一緒に行って来ました。

カーテンを選んでいるところ

フジエテキスタイルは、一般にはあまり知られていないかもしれませんが、質の良いカーテン生地をそろえているので、僕がよく利用しているところです。

家が出来上がってきて、最後にカーテンと家具を選ぶようになりますが、住宅のインテリアの中でこの二つはとても大事な要素なので、なるべく僕もそのセレクションには立ち会うようにしています。

この日は、いつもカーテンの制作を頼んでいる人と、ショールームのコーディネーターの女性にも立ち会ってもらいました。

カーテンを選ぶときには、もちろんお施主さんの趣味もありますが、設計者として部屋のインアとの関係も考える必要があります。とはいってもショールームにあるたくさんのサンプルを見せられるとどうやって選んだらよいのか迷うことも事実です。そんな時にショールームのコーディネータの方の意見はとても参考になります。

選んだカーテンのサンプル

2時間半程かけて、各部屋のカーテンをこんな感じで選びました。このほかにも場所によって、ブラインドや、ロールスクリーンにするところも全て選び終わりました。
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category:住宅
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朝食、昼食、そして夕食
スペイン映画「朝食、昼食、そして夕食」を見ました。

日々の生活の中で我々が抱えている問題は、他人から見れば些細なとるに足りなことに思えるのかもしれません。でも大方の人々はそんな問題を抱えながらも、やがてそれを解決するかまたはそれを忘れさって、また次の問題に囚われながら生活を続けて行く。そんなことを食事をすることを通して語りかけるような映画でした。

朝食、昼食、そして夕食

場所はスペインのガリシア、サンチアーゴ・デ・コンポステラ。大聖堂と巡礼で有名な小さな町で暮らす人々の話です。
大聖堂裏の広場でギターを弾きながら歌を歌う男、夫とかわいい子供に恵まれながら満たされない主婦、料理を作りながら恋人を待ちわびる男、ゲイのカップルとその兄、初老の男と若い愛人、歌手を夢見る女性、等々、大勢の人々が登場して、朝食を食べ、昼食を食べ、そして夕食を食べながら彼らの問題が展開してゆきます。

朝食、昼食、そして夕食2

現代は18comidas、18の食事。ちゃんと数えてはいなかったけれど多分6つの食卓を囲む話が3食分ということでしょうか。と言ってもこれは決して料理を巡る映画ではないので、豪華な料理が出てくるわけではありません。食事を通して、ある一日に人々の生活やら問題やらが展開して、関係ないと思っていた登場人物がやがて微妙に絡んで、やがて一日の終わりにたどり着くという話になっています。

僕がスペインという国が好きなこともありますが、最近のスペイン映画には佳作が多いような気がします。
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category:映画
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八幡山の家-照明の取付など
昨日は、八幡山の住宅リフォームの現場で定例打ち合わせでした。

2期工事も引っ越し寸前なので大勢の職人さんが入って、先週から一気に工事が進んでいました。

越前和紙の壁

先週、石膏ボードの下地処理をやっていたところの越前和紙の壁と天井が出来上がっています。写真では塗装と見分けが付きませんが、和紙独特の細かいシボが入っています。
斜めに入っているのは火打ち梁で、普通は木でつくるのですが、なるべく目立たないようにと、スチールパイプで出来ているものにペンキで白く仕上げました。

階段の手すり壁、オーク合板

同じく先週は骨組みだけだった階段の手すり壁にもオークの合板が貼られて手摺が付いていました。

ボール型照明器具

この照明は、高さを決めるのに電気屋さんに、何度も調整をしてもらいました。そのほかにもすでに配線の終わっている照明の位置を何カ所か移動してもらったりと、この日は電気屋さんにはだいぶ無理をしてもらいました。感じの良い電気屋さんで、こちらの無理を嫌な顔一つせずに聞いてくれましたが、内心では相当恨まれているかもしれませんね。

設備器具の取り付け

設備屋さんは洗面室の洗面器や便器を取り付けていました。そのほかガス屋さんも入って湯沸かし器の配管をやっていましたから、この後お湯も出るようになっているはず。

玄関のベンチ取り付け工事

大工さんは、玄関に靴脱ぎ用のベンチを取り付けていました。丸く空いた穴には天井まで届く木の丸棒を取り付けて、手摺になる予定です。

換気棟の取り付け

屋根の上では板金屋さんが最後の仕上げをしています。棟の一部に見えるのは棟換気の部分で、ここから屋根裏を上ってきた熱い空気を排出するもので、この上にカバーをかけるようになります。

太陽光パネル取り付け金具と雪止め

南側の屋根には太陽光発電のパネルを取り付けるための金物が並んでいます。この金物は屋根のハゼの部分を挟むようについていて、屋根に穴を開ける必要がないので雨漏りの心配がないというものです。
黒いアングルが見えるのは雪止です。東京でも先日の様に結構雪が降ることがあり、雪が落ちるときに樋を壊したりするので、必ず雪止は必要です。
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category:建築現場
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ペンダントライトの高さについて
天井からコードで吊り下がっている照明器具をコードペンダントと呼んでいます。
よく食卓のテーブルの照明などに使われていますね。
食卓テーブルの上に付ける場合は、テーブル面を照らすのが目的なので高さを低めにとり付けます。

Kさんのオープンハウスで

先日、大学の後輩のKさんの設計した住宅のオープンハウスに行きました。彼らしい簡素ながらもいろいろな工夫があって気持ちの良い家でした。何よりもいつも彼の設計で感心するのは、窓の開け方が適切で、光の入り方を検討して、一つ一つの窓の開け方に細心の注意が見られることです。
その時ちょっと気になったのが、テーブルの上のペンダントライトがずいぶん高い位置についていたことです。余計な事とは思いながら、彼に話してテーブルから60cmほどの高さに下げてもらいました。最初はそんなに低くするのですかと言っていたKさんも、下げてみると確かに落ち着いた感じになりますね、と納得したようでした。

日本人は、このペンダントライトを高い位置につけたがる傾向があるようです。僕の設計でもテーブルから60cmというと、最初はみんな低すぎると思うようです。それは多分一つの器具で広い範囲を明るくしようと思うからだと思います。
北欧製のペンダントライトはもともと広い範囲を明るくする目的で作られていないので、高い位置に付けると、テーブル面が少し暗くなってしまいます。
これを低い位置に付けると、テーブル面が明るくなって、テーブルに並べた料理がきれいに、おいしそうに見えるのです。その代りテーブル面以外は少し暗くなりますが、部屋の明暗の差が出て温かい雰囲気が出てくるわけです。

この絵のように、テーブルの周りだけ光がこもった感じになるわけですね。
光の広がり

その時の光は、暖かい色でないといけないので、僕の先生の宮脇さんは絶対蛍光灯はダメ、と言っていたのですが、今では省エネを考えると白熱電灯を使うことは難しいので、電球色の蛍光灯を使っています。できればLED電球が良いのですが、まだ色が納得できないところがあります。いずれLEDももう少し改良されてくると思うのですが。

上尾の家のテーブル、照明

照明に関しては、部屋が明るくなれば良いと考えがちですが、窓の開け方と同じで、そこから出る光がその部屋をどんな感じにするのか考えることだ大事なのです。
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八幡山の家―壁紙
昨日は八幡山の家、リフォーム現場の定例打ち合わせでした。

2期工事もあと一週間の工期となり、大工さんの工事と並行して内部ではペンキ屋さん、壁紙を張る内装屋さんが工事をしていました。

僕はビニールクロスが好きでないので、壁の仕上げはいつも、塗装仕上げにするか漆喰仕上にしています。ただ今回はリフォームで2階部分は旧いビニールクロスを剥がして仕上げるところもあるので、クロス張りとしました。
とはいってもビニールクロスは嫌なので、越前和紙の壁紙を貼ることにしています。これは、和紙の風味を残して、汚れにくいように撥水加工をしており、かつ吸湿作用があるというもので、一度機会があったら使ってみようと思っていたものです。

石膏ボードのジョイントのパテ処理

写真は、石膏ボードのジョイント部分やビス止めの後をパテで埋めて、クロス張りの下地処理をしたところです。この日はまだ貼り始めていなかったので、和紙の感じが見られませんでしたが、来週には全て張り終っているはずです。
内装屋さんも、ビニールクロスと違って和紙の場合は微妙なところがあるので、使用する糊などに気を使っているようでした。
糊付けの機械

この写真の真ん中にあるのが、クロスに糊を付ける機会です。内装屋さんが糊のセットをしていました。右の方に在るのが筒状に巻いた越前和紙の壁紙です。

クロス糊付けの機械

先週から工事中だった階段はほぼ出来上がっていました。真ん中の手摺壁はこの上にナラの合板を張って仕上げるようになりま
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宮脇檀さんのこと
僕が僕であるがままに・・・・・

宮脇檀さんのことを少し書かないといけないことがあって、事務所にある宮脇さん関連の本を取り出してきて読んでいます。
その中に、1980年の別冊新建築「日本現代建築家シリーズ① 宮脇檀」と言う本があって、「僕が僕であるように僕の建築はできる」と言う文章がありました。これがいかにも宮脇さんらしくて面白いので、ついつい読んでしまいました。

宮脇さんは、僕よりも11歳年上で僕が大学3年で宮脇ゼミに入った時はまだ32歳という若さでした。若くてかっこよくて、話が上手くて、そして何よりも矢継ぎ早に建築雑誌に発表していた住宅がどれも美しいものだったので、ゼミの内容も良く解らずに、宮脇さんにあこがれてゼミに入ったというのが本当の所でした。

そんな宮脇さんも、建築家の世界では、発言や書くことが軽すぎる、作品の表面的なかっこよさが目立って深みが無いという批判があったことも事実で、我々生意気盛りの学生にも一面、そう見ているところがあったことも否定できません。

本のこの文章では、そういった周りの批評を全部引き受けて、徹底して自己批判と同時に自己弁護をしています。
建築家仲間だけで通じるような、一見難しいに言い回し、コンセプトばかりが先走った奇妙な形態の建築が宮脇さんには我慢が出来なかったところがあったのでしょう。
普段の生活から出てくる設計のコンセプトや、誰にでもわかり易く説明するということを大事にして、僕はあるがままの自分の言葉で語り、作るものもその自分そのままに作るのだと言っているようです。

宮脇さんが亡くなってから早いもので、すでに16年経っています。僕もすでに宮脇さんが亡くなった歳を超えて、改めてこの文章を読むと宮脇さんの言っていることが良く解るような気がします。
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