大江宏賞公開審査会
昨日は、母校法政大学建築学科の大学院卒業設計に与えられる大江宏賞の公開審査会に行って来ました。

一月には学部卒業生の卒業設計審査会に行きました。学部の場合は学校が行う行事ですが、この大江宏賞は卒業生が中心となって運営しているものです。今年で11回目になるのですが、僕は第一回目から関係しているのですでに10年以上のお付き合いになります。

今年は20数名の卒業設計の中から優秀作品6名があらかじめ選ばれて、昨日はその6名の中から最優秀作品を選ぶ審査が行われました。

難関をくぐってきた6名だけにどの作品も甲乙つけがたい力作ぞろいです。

学生のプレゼンテーション

模型と図面、そしてパワーポイントを使ったプレゼンテーションの後、審査員と学生の質疑応答が続きます。

模型を使っての質疑応答

これはシャッター街となりつつある神戸の商店街を再生する案で、とてもきれいに出来ていて個人的にはぼくの気にいった案でした。

作品模型

これは、谷根千として人気のある、谷中、根津、千駄木地域の持つ特性を自分のイメージの中で再構築して一つの建物にするという案で、非常に込み入った空間をうまく表現していて、今回の大江宏賞を獲得した案です。とても力の入った力作ですが、このスケールの建物が谷根千地区に建つのはちょっと疑問を感じました。

大江宏賞運営委員会会長から受賞者に優勝の盾と賞金の授与

受賞者には記念の盾と賞金30万円が贈呈されます。この30万円で、海外の建築を見て回る旅をしてほしいという願いを込めて、卒業生から集めた寄付金によって賄われています。
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田園調布の集合住宅-基礎の型枠検査
今日は田園調布の現場へ行って来ました。

ここの所お天気に恵まれて現場は順調に進んでいます。先週基礎の配筋検査をして、基礎のベースになる部分だけコンクリートを打っているのですが、その後地中梁と言われる部分の型枠を組んで、明日コンクリートを打設する予定なので、その型枠を図面通りに出来ているかどうか確認に行って来ました。

地中梁
この様にベース部分のコンクリート(フーチンと言います)の上に地中梁の型枠を組んでいます。

地中梁の寸法をチェック
この型枠が設計通りになっていることを確認して行きます。

躯体図
現場では監督さんが設計事務所の設計図を基にこのよう躯体図と言うものを書きます。これを見ながら型枠大工さんは型枠を組んでゆくわけですね。解りやすいように色分けしていました。
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春の到来
日曜日の今日は、春の到来を告げるような穏やかな良いお天気です。

我が家の庭にも、いろいろな花が一気に咲き始めました。
我が家の庭は落葉樹が主体なので、冬の間はちょっとさびしいのですが、その分春になるといろいろな木々、草花が芽を出し始めてにぎやかになってきます。

モクレン
我が家の春を告げる一番の花がこのモクレンです。

スズラン水仙
スズラン水仙も可憐な花を付け始めています。これからまだまだ花が増えてゆくのが楽しみです。

ユキヤナギ
玄関の前にあるユキヤナギも満開になりました。

椿
椿の花は紅とピンクの花を咲かせています。
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田園調布の共同住宅―基礎の配筋検査


今日は田園調布の現場へ、基礎の配筋検査に構造設計の担当者と一緒に行って来ました。

配筋の終わった基礎鉄筋

先週、墨出しの終わった捨コンの上に鉄筋がきれいに組まれていました。
この鉄筋が、設計通りに間違いなく配筋されていることを確認するのが配筋検査です。写真は撮って置きますが、コンクリートを打設してしまうと鉄筋は見えなくなっていしまうので、コンクリート打設前に配筋の検査を行うのは大事な監理の工程になります。

配筋を見る現場監督と構造設計者

鉄筋の種類、本数、ピッチ、補強鉄筋の入り具合などすべてを見て回ります。とはいっても小さな現場なので30分ほどで検査は終わり、特に問題になるところはありませんでした。

これで木曜日にはフーチンと呼ばれる基礎の下の部分のコンクリートを打設することになります。
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田園調布の集合住宅―墨出し
田園調布の集合住宅の現場は杭打ちが終わった後、根伐り工事を行い、墨出し作業を行ったので、昨日はその確認に行って来ました。

捨コンに墨出し作業

今回は建物が半地下になっているので、根伐りもずいぶん深く3m弱あります。これは基礎の底のレベルなので、実際に地下室の床は地面から1.3mほど下がっているだけで、全面にドライエリアもあるので、地下室とはいっても十分日が差し込んで明るい部屋になる予定です。

墨出しとは、基礎の型枠工事を始める前に建物の形を正確に墨で地面に描いてゆく作業です。型枠大工さんが、墨ツボで正確に線を引いてゆくのですが、土の上に墨は引けませんから、まずコンクリートを打ってその上に書いてゆきます。このコンクリートを捨コンと呼んでいて、あくまでも墨を打つためのものなので建物の構造とは関係がありません。その為に5㎝ほどの薄いコンクリートになっています。

捨コンに墨出し作業

こんな感じで、墨の線が引かれていてこれに合わせて型枠を組んでゆくわけです。

現場は型枠の前に鉄筋を組んでゆくので、来週にはその鉄筋の検査に行く予定になっています。
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「イスタンブール―思い出とこの町」
イスタンブール

オルハン・パムクの「イスタンブール」(和久井路子訳―藤原書店)を読みました。

オルハン・パムクはイスタンブールで生まれ、現在に至るまでこの町で暮らしていますが、子供時代から作家になる決心をした20歳までのこの町との関わり合いを描いたのがこの本です。
自分とこの町の関係だけでなく過去の作家たちがイスタンブールをいかに描いたか、19世紀にこの町に来た西洋の作家、画家たちがこの町をいかに描いたかを様々な角度から書いていますが、その根底に流れるのは憂愁の感覚だと言います。
19世紀にオスマントルコが崩壊して以来、町に、そして人々の心の中に流れている憂愁の感覚をトルコの言葉でヒュズンというそうですが、この言葉の響きがいかにもこの町の持つ独特な感覚を表しているように感じます。
この本の全体に素晴らしい街の写真がちりばめられています。その古いモノクロの写真が、ヒュズンとは何かを絶えず語りかけて来るようです。

パムクは子供のころから絵を描くことが好きで、将来は画家になることを夢見ていたそうですが、大学では建築科に進みます。しかし大学2年のころから学校には行かなくなり、夜な夜なイスタンブールの裏町を彷徨し、貧しいうらびれた街の空気を表現するためには画家ではなく作家になろうと決心したと言っています。

「わたしの名は紅」「無垢の博物館」でも、舞台になっているイスタンブールの街が小説の大事な要素になっています。
この本を読んで、作家の創作にとってイスタンブールという場所がいかに大きな意味を持っているのかがよく解ります。
まだ読んでいない彼の作品をもう少し読んでみたいと思います。
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カサ・ブローテ改修工事
カサ・ブローテ外観

僕の事務所の入っている建物、カサ・ブローテの改修工事が今日から始まりました。
この建物は僕が設計をして17年前に竣工したもので、僕の事務所はこの建物の一部をテナントとして借りています。

この17年間大きな問題もなく、外観も特に劣化が見られると言う訳ではないのですが、15年を過ぎたら一度メンテナンスをしておいた方が良いということでオーナーと相談して改修することにしました。

主な工事は、コーキングの打ち直しと塗装関係の塗り直しです。

コンクリートの打継部分やアルミサッシの周りは、コーキングと言うゴム状のもので防水しているのですが、これは紫外線や温度の変化などで少しずつ劣化してきます。これは将来の雨漏りの原因になるので、一旦全て取り除いて新しいコーキングを打つようにします。

外壁はコンクリート打ち放し仕上げでコンクリートの保護塗料を塗ってあるのですが、ここも一旦きれいに洗浄を行ったうえで同じ塗料を塗るようにします。

バルコニーの手すりなど、鉄骨を使っているところは全て亜鉛溶融メッキを掛けています。これは丈夫なもので15年経ってもほとんど錆は出ていないのですが、それでも一部施工上の問題で錆が出ているところもあるので、亜鉛メッキと同等の効果が出る塗装で補修するようにします。

ここの所昔設計した建物のメンテナンスの相談を受かることが多いような気がしますが、長くこの仕事をしていれば当然のことかもしれませんね。
Posted by kozyken
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