ルイス・ポールセン ショールーム
先日、現在設計中の川崎の住宅の照明器具を確認するため、照明のショールームへ行ってきました。

ルイス・ポールセンのショールーム

行った先は、六本木にあるデンマークのメーカー、ルイス・ポールセンです。
照明計画は、こちらであらかじめ作ったものを前回の打ち合わせの時に、お施主さんに説明してあるのですが、やはりカタログの写真だけでは器具の大きさや、光の広がり方などわからないことも多いのでショールームで実物を見てもらうことにしました。

今回は、リビング・ダイニングがかなり広いことと、天井も高いところで4m近くになるので、どのような照明をするのか、だいぶ迷いながら時間をかけて計画しました。(照明計画だけで1週間ほど掛かってしまいました。)
天井が高いと、天井に取り付けるシーリングライトでは光が手元に届きにくいので、キッチン、ダイニング、リビングとも天井から吊り下げるタイプのペンダントライトを多用しています。ペンダントライトは器具によって光の出方がずいぶん違います。
そんな中で、ルイス・ポールセン社のものは、僕の好みの器具が多くあります。

PH3
これは、ポール・へニングセンというデザイナーのPH3、手作りの厚いガラスのシェードがきれいな光かたをするので、大きめのダイニングテーブルの上に、これを3灯下げるように設計していました。お施主さんより、地震で揺られたときに器具同士が当たって割れるのではないかという意見があって、同じ作家のPH5という器具に変更しました。

PH5
PH5は金属製のシェードですが、花びらのように重なったシェードの間から出る光が金属とは思えない透明感のある軽やかさを感じさせる器具です。これはPH3より大振りなので2灯下げるようにしました。

Pakhus
キッチンの上には、このパークフースといわれる器具を、3灯高さを違えて吊り下げるようにしています。

PH Hat
寝室のベッドサイドには国産の器具を選んでいたのですが、このPhHatといわれる器具が気に入ったので、急きょ変更しました。普段は壁面を照らして間接光が出てくるのですが、シェードの角度を変えると光の向きを変えることができます。ベッドで本を読むときなどは、本のページを照らすように向きを変えられるので便利そうです。

今回選んだのはその3点でしたが、ほかにも使いたいと思わせる照明が多くあり、やはり北欧のデザインは優れたものが多いと思いました。


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「村野藤吾の建築」展
先日、目黒区立美術館で開催されている「村野藤吾の建築」―模型が語る豊饒な世界―、と言う展覧会に行って来ました。

会場風景(1階のこの場所だけ撮影が可能でした。

副題がついているように、これは村野藤吾と言う建築家の作品を主に模型で見てもらうという展覧会です。

村野藤吾は日比谷の日生劇場、広島の世界平和記念聖堂、一連のプリンスホテルなどの建築で有名ですが、かっての千代田生命の本社ビルを目黒区が買い取って区役所としていることから、目黒区とも縁の深い建築家です。

モダニストでありながら、形にとらわれない自由な形態を追求した人で、日本の現代建築家の中では特異な位置を占める人です。

今回の展覧会は図面や写真もありますが、なんといってもその模型の精巧なことと数の多いことで圧倒されます。多分50は下らない数の模型だったのではないでしょうか。それだけ村野藤吾の作品が多いということでもありますが。

これらの模型は、京都工芸繊維大学の学生さんたちが、毎年課題として長い時間をかけて作ってきたものだということです。これだけの模型を作るには正確に図面を読み込むだけでなく、いろいろな資料を調べねばならず、とても良い勉強になったのではないかと思います。

建築は実物を見ることが一番ですが、模型を見ると実物では解らないところが解ることもあります。特に規模の大きな建築は、その中に入って見ても全体がどのような構成になっているのか把握しにくいのですが、スケールダウンされた模型で見るとその辺がとても良く解ります。
又面白かったのは、村野建築は屋上の搭屋のデザインがとても凝っていて美しいことです。これも普段は実物を見てもなかなか気がつかないところですが、模型を上から見るととても良く解ります。
専門家でなくても楽しめる展覧会なので、一度見に行っては如何でしょうか。

現在、目黒区役所の旧千代田生命本社ビル

旧日本興行銀行

日生劇場

日生劇場の塔屋
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働く場所
お盆休み前に、松本の古民家改修の現場に行って来ました。

壁と天井の貼られた現場

施主自製のキッチン

土間に貼るモザイクの石

大工さんと電気屋さんが二人でやっていた工事が、一部を残して終わったということでその確認に行ったのですが、この後この家のオーナーが自分で施工するところがまだいろいろあるので完成は少し先になります。オーナー自身が家具屋さんなので、キッチン周りの家具は自分で作るのは当然として、台所回りの土間の石張り、壁の漆喰塗りなどが自身で施工することになっています。

源池設計室入口

この日は、午前中に現場の打ち合わせが終わったので、松本市内の設計事務所「源池設計室」を訪ねてみました。
源池設計室は、轟真也さん、洋子さんご夫妻の主催する設計事務所です。奥さんの洋子さんが僕の大学の後輩に当たる関係で、しばらく前からメールや、フェイスブックでのお付き合いをしていましたがお会いするのは初めてでした。

事務所は松本市の市民芸術館や美術館のある近くで、ご自宅と事務所を兼用していますが、現在事務所は別の場所に工事中ということでした。
轟さんは、きめの細かい、住みやすそうな住宅を何軒も作っているのを、ホームページを見て知っていましたが、ご自宅も塗り壁と木の香りのする気持ちの良い空間でした。

仕事はほとんど松本の近くで、車ですぐ行ける範囲と言うことで、地域に密着した仕事のスタイルのようです。
地域で、口コミで来る仕事を決して無理をせずにお二人で出来る範囲で丁寧に進めているという話には、とても共感を覚えると共に、少しうらやましい感じもしました。
僕の様に東京で仕事をしていると、どうしても地元との関係が希薄になります。僕が事務所を開いた頃は、まだ地方では建築家が住宅を設計するという認識が少なく、宣伝をする手段も限られていたので、東京にいた方が、仕事がやりやすいという感覚があったのですが、その辺は今ではだいぶ状況が変わってきています。今ではインターネットを使って、誰でも簡単に自分の仕事をアピールすることが出来ます。

そして松本と言う町が独特の文化を持っていることと、個人で仕事をするのにちょうどよいスケールを持っているのではないかと思いました。
街の中心部はほとんど歩いて回れる大きさで、時間をかけてしっかりと良い仕事をしてアピールを続けて行けば、そのコミュニティーに根を下ろすことが出来るスケールです。
轟さんご夫妻は、そのようにして松本と言う町に根を下ろしてきたのではないかと思いました。
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オスカー・ニューマイヤー
昨日は、木場の東京都現代美術館で開催されているオスカー・ニューマイヤー展へ行ってきました。

ニューマイヤー自邸

パンプリャ・コンプレックスの聖堂

ブラジリアの大聖堂構造模型

オスカー・ニューマイヤーは国連ビルや、ブラジリアの設計で有名なブラジルの建築家です。
3年前に104歳という高齢で亡くなりましたが、100歳を超えても新しいプロジェクトを発表して意気盛んなところを見せて、当時は大変驚いたものでした。

イビラブエラ公園内の建物のラセン階段

オスカー・ニューマイヤーの建築は曲線を多用した魅力的な造形で知られていますが、彼はそれを自然の観測の中から生まれたといっています。建築は常に自然と一体となって考えられねばならないとも言っています。彼の自邸はそのように優雅な曲線で囲まれたプランで、緑の豊かな
敷地の中に溶け込んでいます。

上映されている映像なのかで100歳に近いニューマイヤーがフェルトペンで裸婦のスケッチを描きながら、いかにも南米人らしく、「女性がいなければ人生に何の意味がある」と語っているシーンがあります。そして、その手の先から生まれる女性の体のラインがいかにも彼の建築のラインを思わせることに思わずニンマリしてしまいました。
リオ・デ・ジャネイロで生まれ、リオの自然を愛し、イパネマやコパカパーナの女性を愛することが、彼の建築を創造する力になっているのかも知れないと思いました。

イビラブエラ公園の模型

展示の中で面白かったのは、このイビラブエラ公園の模型でした。広い公園全体の道路や緑地が絨毯に織り込まれて、前面に敷き詰められた上に、そこに点在する建築の模型が配置されています。見学者は裸足になってその中を歩くことによって、公園を散策しながら建築を体験するような構成になっています。床が絨毯なので、そこに寝転がってアイレベルで模型を見ることもできます。

会場の構成は妹島和代と西沢立衛のsannaが担当したということですが、そういえばsannaの建築は、ニューマイヤーの自邸の影響があるようにも思えました。
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田園調布の集合住宅―断熱工事
昨日は田園調布の現場へ打合せに行って来ました。

5日前に行ったばかりですが、明日から現場がお盆休みに入るということなので、その前にと言うことで、防水工事の業者、塗装業者と打ち合わせをしておく必要がありました。

システム床の施工

現場はこの5日間でずいぶん進んでいて、大工さんが床の下地工事を行っていました。地下室は排水管が横に通るので床がコンクリート面から30cmほど上がっています。このようにスチールの足を持つシステム床を設置して、その上に合板を張って下地を作り、フローリングを張るようにしています。

施工の終わった壁の断熱材

前回、内部の壁はコンクリートの打ち放し面が見えていましたが、昨日は断熱材が一面に吹き付けられていて、薄いグリーンの壁になっています。厚さが30mmあることを確認しました。

防水の終わった屋上

屋上も土曜日に防水工事が終わっているのですが、今回はコンクリートに浸透して、コンクリート内部でコンクリートと反応して結晶化するという防水を採用しているので、見た目では全くわかりません。近いうちに水張り試験を行うつもりです。排水ドレインに蓋をして、50mmほどの水をためて、丸一日置いて漏水が無いかどうか調べるものです。

外壁のコンクリート

L型のプランなので、部屋の中からはこのように外壁のコンクリートが見えます。コンクリートはきれいに打設されているので、この上に塗装するのがちょっともったいない感じもします。
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田園調布の集合住宅-サッシ取付
一昨日は田園調布の現場へ定例打ち合わせに行って来ました。

ようやく型枠のとれた外観

先週、最上階(2階)のコンクリートを打設したところですが、外側の型枠が外れて外観がようやく見えるようになりました。それと共に、地階と1階のアルミサッシが付けられていました。
今回は、外壁は打ち放しではなく、白い塗装を掛けるつもりなので、仕上がる又少し感じが変わります。頭の中でイメージしながら白の色調についても検討しています。

居間と水回りの間仕切りの下地

内部では大工さんが入って、地下と1階で間仕切り壁の下地を作っていました。
ほとんどワンルームのマンションなので、間仕切りは水回りだけですが、その中では排水、給水、給湯の配管工事が行われていました。給水、給湯は、ヘッダーから分かれて、さや管と言われる保護の管の中に実際に水やお湯の通る配管が入っている、さや管ヘッダー方式と言う配管方法を採用しています。こうすることで、配管が保護されると同時に、将来のメンテナンスもやりやすくなるように考えています。

水回りの配管

取り付けられたアルミサッシには、大工さんが枠を取り付けていました。この後コンクリートの壁に、現場発泡のウレタンフォームと言う断熱材を吹き付けてから、石膏ボードを取り付けて壁を仕上げて行くようになります。

サッシと枠の納まり
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