田園調布の集合住宅―石膏ボード張り
昨日は田園調布の集合住宅の現場へ行って来ました。

内部はクロス張りの壁の下地となる石膏ボードを張っていまにした。石膏ボードと言うのは10mm前後のボード状の石膏の両面に紙を貼ったものです。木造、コンクリート造を問わず、一番ポピュラーに使われている建材です。この上にクロスを張ったり、ペンキを塗ったり、漆喰を塗ったりと、様々な仕上げ材の下地として使われます。価格が安く、加工が簡単で、燃えにくいなど様々な特徴を持っています。

今回は、これをコンクリートの壁に貼るためにGL工法と言う構法を使っていますが、これもコンクリートの建物ではとてもポピュラーな工法です。

接着剤となるGLボンドを袋から出して水で練ります。モルタルのような感じですが、石膏の中に接着剤を混ぜたもののようです。
GLボンドを攪拌機でよく水と混ぜる

これをコテで、団子状にコンクリートの下地(今回はその上に断熱材が吹き付けられています)に塗って行きます。
下地の壁にGLボンドを塗りつける

塗り終ると、このように点々と団子状のGLボンドが付いています。
団子状のGLボンド

この上にカットした石膏ボードを押えるように取付て行きます。
石膏ボードを取り付ける

張り付けられた石膏ボードを横から見るとこの様な感じです。
取り付けられた石膏ボードの断面

接着剤が乾く前に、下げ振りで垂直を見ながら調整を行います。
下げ振で垂直を見る

現場は外壁の塗装も終わって、今月終わりには足場が外されて、全景が見えるようになります。
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松本の古民家改修工事―大工工事の完了
今週の日曜日には、松本の古民家改修の現場に行って来ました。

大工さんの工事が全て終わり、これで引き渡しになるので立ち会ってきました。と言っても普通の工事の形態とは違って、これで工事が終わったわけではなく、この後は住まい手が自分で工事を行ってゆくことになります。

土間のキッチン
一部先行して施主が工事を進めているところもあります。床を剥がしてかっての土間の位置を台所にしているのですが、このキッチン家具の取付と床の石張りは、お盆休みに住まい手が工事をしたところ。実は、建て主は家具屋さんなので、キッチンを作るのはお手の物なのです。これから吊戸棚を付けて、レンジフードも付けて、壁に漆喰を塗る仕事が残っています。

桧の床と工事中の囲炉裏
土間に面して、食堂になる部屋には桧のフローリングを張り、囲炉裏を設けました。

土間に貼っているモザイクの石
土間の床は、小さな石をモザイク状にネットに貼ったものを接着剤で貼っています。左側の方は目地が詰められていますが、右側はまだこれからです。

オークのキッチンカウンターとガスコンロ
キッチン家具はオーク材で作りました。カウンターもオークの無垢材ですが、木目がとてもきれいです。ガスコンロは国産のリンナイ社のものですがデザインが中々きれいです。

外壁の焼き杉
外側も一部だけですが、焼き杉を張りました。
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ホテル・オオクラ
虎ノ門にあるホテル・オオクラが8月いっぱいで閉館、立て直されると聞いて、ぎりぎりの8月31日に見学に行って来ました。

オークラは谷口吉郎を中心とする設計チームによって設計され、1962年に竣工しました。丁度64年の東京オリンピックに合わせて開館され、今回は2020年のオリンピックに合わせて、2019年に竣工するということですから、二つのオリンピックの間の60年弱の寿命だったことになります。

建物は外観もロビーを中心とする内観も、いたるところに日本的なモチーフが使われていて、華やかでありながらとても繊細な意匠です。

外観
外観もなまこ壁を模したタイルが貼られて、いかにも日本のホテルと言う雰囲気を漂わせています。

メインロビー
この日は最後の日とあって、メインロビーは別れを惜しむ人で一杯でした。

庭に面した開口
繊細な格子模様
メインロビーの庭に面した大きな窓は上下に3分割されて、下が障子、上二つが繊細な模様の格子で覆われて、入ってくる光を巧妙に制御しています。


そして、このロビーを照らす照明は、古代の珠をモチーフにしたという美しいペンダントです。
珠を模したペンダント

二階から見下ろさと梅の花が咲いているよう
天井が極端に低い二階からロビーを見下ろすと、下でくつろいでいる人々が座っているソファーは、誰が見ても梅の花を連想させるもので、花びらを散らすように配置されています。

一通り見て感じたのは、この建物を壊してしまうなんてもったいない!と言うことです。
この様な繊細な日本的モチーフをデザインできる建築家は今ではほとんどいませんから、壊してしまったら、二度とつくるのは難しいでしょう、ちなみにネットで新しく出来るホテルの計画案を見ると、高層のタワーが2本でどこにでもありそうな建築です。
この建物の解体に関しては海外の利用者からも、壊さないようにと言う声が多くあったそうです。
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