川崎の複合ビル―施工図
去年から今年にかけて設計していた川崎のビルは、6月から工事に入りました。

工事に入ったといっても、コンクリートの4階建ての既存建物の解体工事から始まりましたので、あたらしい建物の建設工事が始まるのは9月からになります。

コンクリート建物の解体工事

建設会社では現場の近くのアパートの一室を借りて、現場事務所として、すでに工事の準備を着々と進めています。

そこで、今週は現場事務所での定例会議がありました。
建設会社では設計事務所が画いた設計図を基に現場で各職方が具体的な施工の手順がわかるように施工図というものを書きます。
この日は、一期工事の基礎と一階の躯体の施工図の下書き出来ていて、そこでの問題点を書き出したものを元に打ち合わせを行いました。

施工図を基に打ち合わせ

問題点を一つ一つ相談しながら結論を出し、その場で結論が出ないものは持って帰って検討するということで、はじめなので相談することも多く、結局4時間以上かかる長い会議となりました。
現場では、この日の打ち合わせを元に施工図をもう一度作り直して、出来上がったものを僕の方でもう一度チェックするということを繰り返して、工事が始まるまでに正確な施工図を作り上げるようになります。
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夏の便り

梅雨明けも間近となってきて、昔のお施主さんからいろいろとお便りをいただいています。

中庭のデッキから伸びるエゴノキ
9年前に設計した大井町のお施主さんからは、中庭のエゴノキがずいぶんと大きくなり、最近鳥が巣を作り、スズメやアゲハチョウも遊びに来ていますというお便りをいただきました。都会の真ん中でも、ちょっとした緑があれば鳥が遊びに来るのですね。

裏側から撮った家の屋上に見える樹木
もう竣工から18年になる笹塚のお施主さんからは、南側と西側にぴったり立っていたアパートが取り壊されて、今まで見えなかった角度から我が家が見えますと、写真も送ってきてくれました。おかげで今まで暗かった浴室がすごく明るくなったそうですが、近いうちにまた3階建ての住宅が建つそうです。
この家は、僕が初めて屋上緑化を試みた家なのですが、写真を見ると当時屋上に植えた樹木がだいぶ大きくなっているのがわかります。

道路際の植栽

中庭のエゴノキと雨傘
同じく先週、5年前に竣工した根岸のお宅へ伺ってきたのですが、目隠しに植えた道路沿いの樹木と、中庭のエゴノキがこれまた立派に育っていました。5月には花をいっぱいつけて、そのあと実もなっていたそうです。

こうやって見ると、どの家も緑が豊かに茂っていて、梅雨のうっとおしい天気にも皆さんさわやかに過ごしている様子が伝わってきます。
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ミニ講演会-イタリアの街に住むように泊まる
今週水曜日に僕の属している法政大学建築同窓会の主催で講演会を行いました。

去年から、海外で活躍している卒業生に講師をお願いして、海外の建築事情を聞かせてもらうのと同時に、学生たちの卒業後の進路の参考にしてもらえればということで始めたものです。
今回は、2か月前に僕がイタリアを旅行した時にいろいろとお世話になった、ナポリ在住の中橋恵さんが一時帰国するのに合わせて企画を考えました。

講師の中橋恵さん

ナポリでお会いした時に、ちょうど彼女の紹介で宿泊したアルベルゴ・ディフーゾがとても面白かったので、それをテーマにということでお願いしました。アルベルゴ・ディフーゾについてはこのブログで何回か書いているので、そちらを見ていただければと思います。
中橋さんは、アルベルゴ・ディフーゾ協会とも関係していて、6月末にはサルディニアで開催された、アルベルゴ・ディフーゾ協会の総会にも出席してきたので、たぶん日本人では一番アルベルゴ・ディフーゾについて詳しい人ではないかと思います。

会場の建築学科教室

ほぼ満員の会場

そんなこともあって、いつもを法政の学生、OBを中心にこじんまりと開いていた講演会ですが、この日は70名を超す参加者で法政以外の方も多く、予想以上の反応に開催したこちらがちょっと驚くほどでした。最後の質問でも、卒論にアルベルゴ・ディフーゾを取り上げているのですが情報が少なくてこの講演会に来ましたという学生もいました。そんなことで役に立てるのだったらうれしい限りです。
今回は、フェイスブックのイヴェント機能を使って呼びかけたのも効果が大きかったのだと思います。SNSの威力はすごいですね。

講演会の最後にちょっとしたサプライズがありました。これも少し前のブログで書きましたが、東京の谷中で宮崎晃吉さんという方がHAGISOとHANAREというカフェや旅館を運営していて、ほんの2週間ほど前にイタリアのアルベルゴ・ディフーゾ協会から正式に日本のアルベルゴ・ディフーゾ第1号に認定されました。
この日はちょうどこの宮崎さんも来ていて、中橋さんがアルベルゴ・ディフーゾ協会から記念の大皿を預かっていたので、急きょこのお皿の授与式を行いました。

アルベルゴ・ディフーゾ協会からの大皿授与式

そのあとの近くの居酒屋での懇親会も、講師の中橋さんを中心にいつまでも話の尽きない楽しい会となりました。
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ミケランジェロ展―ルネッサンス建築の至宝
ミケランジェロ展

先週の土曜日は、汐留のパナソニックミュージアムで開催されている、「ミケランジェロ展―ルネッサンス建築の至宝」という展覧会に行ってきました。

ミケランジェロの建築作品に焦点を当てて、自身の書いた図面やスケッチ、その他の資料で構成されています。
ミケランジェロというと彫刻と絵画で知られていますが、建築作品も多く残しています。大体、ルネッサンスの芸術家は万能人と知られているので、画家で建築家でもあったという人は多いのです。

サン・ロレンツォの新聖具室
これはフィレンツェのサン・ロレンツォ教会の中に在る新聖具室でミケランジェロが1520年ごろ設計して、メディチ家の墓所として、「昼と夜」「曙と黄昏」という彫刻でも有名です。写真は、ぼくが40年前にフィレンツェに行った時に取ったもので、ちょっと古くて申し訳ありせん。
ミケランジェロはこのサン・ロレンツォのファサードも依頼されていたのですが実現されませんでした。そしてもう一つ大事な建築が、このサン・ロレンツォにつながって立っているメディチ家の図書館とその階段なのですが、これは残念ながら公開されていないので見ることができないません。しかし展覧会では精巧な模型が作られていてこの素晴らしい階段が再現されていました。

サン・ピエトロ大聖堂、クーポラ
ミケランジェロの建築で最も有名なのはヴァチカンのサン・ピエトロ大聖堂でしょう。サン・ピエトロはブラマンテやラファエロが設計を進めていて未完のままになっていたものをミケランジェロが後を継いで完成させています。特にこのクーポラの部分はミケランジェロらしい堂々たるデザインだと思います。

ピアッツア・カンピトリーノ
サン・ピエトロと同時期に古代ローマで最も神聖な場所と言われていたカンピトリーノの広場の設計も行っています。ミケランジェロはルネッサンスの最後を締めくくる巨人であったわけですが、この広場を見るとすでにルネッサンスから次の時代マニエリズムに入り込んでいることがよくわかります。

ファルネーゼ宮殿
ローマのカンポ・ディ・フィオーレに面して建つファルネーゼ宮殿も3層目のファサードだけミケランジェロが設計しています。当時の建築は建設に時間がかかっていたので、途中でクライアントが変わると設計者も変わるということが良く合ったようです。

サンタ・マリア・デッリ・アンジェリ
これは、ローマのテルミニ駅近くにある、サンタ・マリア・デッリ・アンジェリ教会ですが、元は古代ローマのテルマエ(浴場)だったものをミケランジェロが改修したとされています。

ミケランジェロは生前から、神のごとき人と言われ、同時代の芸術家からも尊敬されていたということですが、これらの作品を見ているとそれも当然のことと納得がゆきます。
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谷中散策
先週の土曜日は、午後から谷中を散策してきました。

目的の一つは、しばらく前に東京建築士会のシンポジューム「東京edoをひらく」でお話を伺った谷中の「HAGISO」と「HANARE」を見ることでした。
しばらく前のこのブログでもそのシンポジュームのことを書きましたが、「HAGISO」というのは古いアパートを改修して、カフェとギャラリー、ショップなどと、設計者である建築家の宮崎晃吉さんのオフィスも兼ねています。去年すぐ近くにある、やはり古いアパートを改装してホテルとしたことで、ちょうど僕がイタリアで体験したアルベルゴ・ディフーゾによく似た施設になっています。
そして先週、イタリアのアルベルゴ・ディフーゾ協会が正式にこの施設を日本のアルベルゴ・ディフーゾとして認定したというニュースが入ってきました。

HAGISO外観

建物の外観はアパート時代の外観のままですが黒く塗られて入り口にロゴとマークがついてちょっとモダンな感じがします。
内部の1階は部屋の壁が取り払われて、左側にカフェのスペース、右側にギャラリー、その奥に小さな展示スペースがあります。ちょうどお昼時で、我々もランチと思っていたのですがずいぶん人気があるようで、30分ほど待たされました。しかし、ギャラリーがあるので、展示されている作品を眺めたりして、待たされるのはそれほど苦になりません。

HAGISOのカフェの様子

ギャラリーの展示

2階のショップ

このギャラリーはただで貸し出しているそうですが、カフェの宣伝にもなるのでということでしょう。
我々は外のテラス席で食事をしましたが、テラスといっても建物と塀の間の狭いスペースです。隣のお寺の庭が借景となり、涼しい風も抜けるので、こんな狭い所でも上手に利用していると感心しました。

HANARE外観

食事の後に、すぐそばにある宿泊所、「HANARE」も覗いてみました。「HAGISO」と同じく黒く塗られた外壁で木の引き戸に暖簾が掛かって、日本的な雰囲気を演出しています。中は見られませんでしたが畳に布団を敷いて寝るようになっているようです。

谷中のお寺
谷中は道が入り組んで木造住宅が密集していますが、お寺が多くその庭の緑も多いので楽しく街歩きができます。

和菓子店「桃林堂」にて
街歩きに少し疲れて、和菓子のお店があったので入ってみました。古い和風のつくりのお店は落ち着いた感じで、抹茶と和菓子で疲れが癒されます。

若者もお年寄りも楽しめる街として、谷中の良さを残して街が発展してゆくとよいと思い
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