図板
図板

日曜日は、今設計中のリフォームのお宅へ打ち合わせに。

設計を始めて二ヶ月ほどたち、そろそろ基本設計が終わり、来月から実施設計と言う段階なのだけれど、既存住宅の図面が全くないのが困ったところだった。
目に見えるところは、現場で実測して、平面図、断面図、立面図を起こしました。2階の天井裏も、潜れるところがあり、天井懐が十分にあるので、ほぼわかるのですが、2階の床下は入れるところがなく、構造が全くわからない。壁の中も見えないので、どこに柱があるのか、大方の検討はつくのだけれど、正確なところが解らない。
おおよその想像で、詳しくは現場が始まって、解体しながら検討するしかないだろうと思っていたところ、この日お施主さんから「図面がありましたよ」と言われた。

見せてもらうと、比較的詳しく図面が書いてあり、床の構造を示す、床伏せ図も入っている。さらに嬉しかったのは、大工さんの書いた「図板」が一緒に残っていたこと。
「図板」とは、大工さんが構造の検討と、墨付けの為に現場に入ってから、木の板に墨で伏せ図を書いたもの。
最近では、大工さんが墨付け、刻みをすることが少なくなり、プレカットと言って、コンピュータで書いた図面を元に、工場で機械が材木を刻んでしまう為に、このような「図板」を作る大工さんも減ってきている。
この「図板」は現場で最終的に書かれたものなので、図面よりも現状を正確に反映していることが多い。今回も図面で見ていると、1間半飛んでいる梁の背が6寸になっていて、こんなものでは持たないだろうにと思って図板を見るとちゃんと8寸となっていた。設計者が、よく解っていないところを大工さんが修正しているのがわかる。
このように古い資料があると、助かると同時に、謎解きをするような楽しみがありますね。

これで、間取りの変更に伴う補強工事の検討がより正確に出来ます。一安心。

追記
この文章を書いた後で、ちょっと気になって、「図板」について調べてみたところ、他に「板図」「手板」とも言うようです。
そういえば、以前現場で、大工さんが「手板」と言っていたのを思い出しました。
この中で「手板」と言う言い方が、いかにも職人ことばのような気がするのですが、どうでしょうか。
Posted by kozyken
category:住宅
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