ONECE-ダブリンの街角で
昨日からやっと夏休みに入る。
と言っても、土日を入れて三日間。しかも明日は、デザインサーヴェイ図面展の準備で一日会場で作業なので、まともな休みは今日だけ。

onece

ツタヤが誕生日半額サービスというメールが来たので、早速ビデオを借りてくる。
「ONECE-ダブリンの街角で」と言う、アイルランド映画を見ました。
これが中々いい映画だった。ダブリンの街角でギターを弾いて、歌を歌っている男。彼は恋人と別れたばかり。そして、夫をチェコに残して、子供と母親と移住してきた女性。ふとしたきっかけで二人は知り合い、一緒に音楽を作り始める。
お互いに少しずつ惹かれあって行くけれど、結局彼は、自分の音楽の可能性を信じて、デモテープをもってロンドンへ。彼女の元にはチェコから夫がやってくることになる。
お互いを思いやって、深い関係にはならずに分かれてゆく二人の話が、すごく共感が持てていい。
二人ともプロのシンガーソングライターで、アイルランドとチェコでは有名らしいけれど、映画の中で歌われる歌もとてもよかった。

映画の内容とは関係のないことで、面白いと思ったことがふたつ。
ひとつは、デモテープを作る為に二人がまともな音楽スタジオを借りようとするところ。
一日3000ポンド掛かるところを2000ポンドに値切るところまではいいのだが、貧乏な二人はとてもそんな大金は持っていない。どうするのかと思ったら、銀行へ行くんですね。自分たちの歌を吹き込んだテープ(デモテープ以前のデモテープですね)を銀行の融資係の男に聞かせて、少し音が悪いけれど、ちゃんとした録音をすれば、いい音楽なんですよ、と一生懸命に売り込む。その融資係の男が、たまたま音楽好きで、OK!2000ポンド融資しましょうと言うわけです。ちょっと話がうますぎるけれど、日本の銀行だったら考えられないこと。向こうの銀行では、投資しても可能性があれば、売れないミュージッシャンにでも融資してくれると言うところが面白かった。

もうひとつは、最期のシーン。彼から贈られたピアノを弾きながら微笑んでいる彼女の姿を、カメラが引いてゆくと、そのまま窓の外に出て行き、窓が額縁のようになって、彼女の姿を映してゆく。カメラはさらに引いてゆき、窓がだんだん小さくなってゆく。とても洒落たラストシーンです。
僕はここの所、来月開かれる「きもちいい窓展」のことをよく考えているのですが、いつも部屋の中から見る窓についてばかり考えていたように思う。実は外から見て、「きもちいい窓」と言うのもあるんだと気が付きました。
ふと、家の中の様子が見える窓が、道行く人の心を和ませると言うこともあるはずですね。
それが、ピアノを弾いている美しい女性ならなおさらですが。
Posted by kozyken
category:映画
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