ツィゴイネルワイゼン
ツィゴイネルワイゼン


僕の事務所と高田馬場駅の丁度中間ぐらいに、早稲田松竹と言う名画座があります。
古い映画を二本立て1300円でやっていて、以前はよく見に行ったのですが、最近は足が遠のいています。
とはいっても毎日前を通るので、好きな映画をやっていると気になるのですが。
先週は、鈴木清順の二本立てをやっていて、何とか見ようと思っているうちに最終日、二本は無理なので、最後の一本「ツィゴイネルワイゼン」だけ見ました。最後の一本の場合は800円に割引になります。

この映画は昔、東京タワーの下の仮設テントで見たのですが、すごく印象に残る映画でした。クレジットを見ると1980年となっていたのでもう30年近く前ですが、当時、僕の友達の間ではずい分話題になったものでした。

とても奇妙な映画で、生の世界と死の世界の境界上で、話が進んでゆくようなのですがどちらが生の世界なのか死の世界なのか判然としない。鎌倉の切り通しがその境界になって、登場人物が二つの世界を行き来しているようにも思える。
原作は、内田百。いかにも内田百らしい不思議な世界ですが、映画でなければ描けないもっと濃密な空間がここにはあるように思えます。

それから、なんと言っても、原田芳雄、大谷直子、藤田敏八、大楠道代などの俳優陣、特に原田芳雄の演技がすごい。その演技を引き出す鈴木清順もすごい。
実はこの日のもう一本は「陽炎座」この映画の主演、松田優作もすばらしかったことを思い出して、見逃したことが悔やまれました。

映画館は年配の客が多いのかと思ったら、ほとんど若い人で満員でした。やはり良い映画は、世代を超えて支持されるのでしょう。
Posted by kozyken
category:映画
comment(0)    trackback(0)

comment
comment posting














 

trackback URL
http://bwv828.blog31.fc2.com/tb.php/187-d4772db3
trackback