日本の広場―復刻版
日本の広場


3日ほど前に出版社から、「日本の広場-復刻版」(彰国社)と言う本が送られてきました。

この本は、1971年に「建築文化」と言う建築雑誌で丸一冊特集として組まれたものを復刻版として、今回単行本になったものです。
伊藤ていじさんや、宮脇檀さんなどが中心となって活動していた「都市デザイン研究体」が当時の建築文化に発表したもので、僕は大学の仲間や先輩たちとその中の挿絵の図面を画いていました。丁度大学を卒業した年で、今から考えると38年もまえのことになります。
その本を送ってきてくれた出版社も律儀ですが、久しぶりに見る本はとても懐かしい。

当時は、建築単体を考えるのではなく、都市や集落といった建築の集合とその外部空間について考えると言うことが盛んに行われていて、その中から広場論が出てきた。

本を開いてみると、“日本の広場は広場化することによって存在してきた。”という有名な言葉がまず飛び込んできます。
広場の分析は、古い集落や、寺社建築などの伝統的なものから、当時の大規模な団地内の広場、新宿歌舞伎町のコマ劇場前広場などにも及び、面白いのは、新宿駅西口広場の反戦フォーク集会などと言う時代を感じさせるものもあります。
新宿駅西口の地下は、今見てみると、単に大勢の人が通過する場所にしか見えないけれど、当時多くの若者たちがここを占拠して、反戦集会を開いて、プロテストソングを合唱したという現象は、まさに“日本の広場は広場化することによって存在してきた。”という言葉そのものと言えます。

この本は、図版がすごく豊富なのですが、今見てみるとどの図面を自分が画いたのか、全く思い出せません。当時、鎌倉の「銭洗い弁天」へ行った覚えがあるので、もしかしたらこの図面かもしれない、などと考えていたら、もう一度「銭洗い弁天」をたずねて見たくなりました。
Posted by kozyken
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