ヴォーリズの建築
今朝は、NHKの日曜美術館で、ヴォーリズの特集をやっていました。

ヴォーリズは、明治の末にキリスト教の宣教の為にアメリカから来日して、近江八幡で宣教の傍ら住宅の設計をはじめ、その後学校建築、教会など数多くの建築を関西を中心に残しています。その数は千を越えると言われ、そのうち100以上が今でも残っているそうです。
僕はヴォーリズの名前は知っていましたが、その作品についてはあまり知りませんでした。
ゲスト出演していた建築家の隈研吾さんが言っていたように、学校の授業で取り上げられることもなく、作品が関西に多いと言うこともあり、同じようにアメリカから渡ってきた、レイモンドほどは親しみを感じていませんでした。

ヴォーリズは、住宅を設計するときは、家族の健康を考えることが一番大事だといっていたそうです。同じように公共建築を設計するときは、社会にどれだけ貢献できるかを考えることが大事だと言っていたそうです。
思想的にも技術的にも時代の先端を行く、革新的なことをやっていたわけではないので、今までクローズアップされることが少なかったのかもしれませんが、逆に人間と建築についての根源的なところからデザインを考えていたことで、今でも忘れられることなくその作品が数多く残っているのではないかと思われます。

テレビの画面に映される建物はどれも魅力的ですが、神戸女子学院のチャペルが特に印象的でした。ロマネスクの教会を思わせる、素朴で柔らかな暖かさが感じられます。

建築写真家の下村純一さんのコメントも印象的でした。
ヴォーリズの設計したある住宅を彼は38年前に撮影したそうですが、今回もう一度撮影をさせて貰おうと伺ったところ、建物が38年前と全く変わっていなかっただけでなく、そのときから家具の配置も同じままだったそうです。変わったのは、当時若かったその家の奥さんが、お婆さんになっていたと言って笑っていましたが。それだけ住まい手に愛された住宅と言うことなのでしょう。

一時、保存問題で新聞を賑わした豊郷小学校も素晴らしい建物です。
解体の話が出たときに、地元の人たち、卒業生たちの強い反対があり、結局保存されることになりましたが、ここで学んだ卒業生たちに、この建物がどれだけ愛されていたのかが良く解かります。
最近、東京や大阪の中央郵便局の解体で、近代建築の保存が問題になりますが、その建物を使う人たちにどれだけ建築が愛されているかが、大事なのだとつくづく考えさせられました。
Posted by kozyken
category:建築
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comment
僕もみました。ゲストの隈さんとは対照的な人なので違和感あったけど。マスコミに振り回されることなく、名声を求めるわけでなく、キリスト教の教えに従って、計画を練ったのでしょうね。
2009/05/24 20:57 | URL | edit posted by iss
いいですね
ヴォーリズの建物はどれもいいですね。
issさんは関西なので、実際にずい分見ているのでしょうね。
僕もぜひ見に行きたいと思っています。
2009/05/25 10:12 | URL | edit posted by 小島建一
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