サヤ管ヘッダー方式
サヤ管


先日、リフォームの現場へ行くと、設備配管の施工図が出てきていました。

良く見ると、僕の設計が、サヤ管ヘッダー方式を取っているのに対して、施工図では分岐方式になっています。理由を聞くとVE提案ですと言う。VE提案と言うのは、予算が合わないときの減額案で、もう予算が決まって、現場に入っているのだから、単に設備業者が利益を上げたいだけの話。それは認められないと却下。

そこで、住宅の給水、給湯設備のサヤ管ヘッダー方式について、少し説明します。

住宅の給水配管は、かっては塩ビ配管を使うことが多かったのですが、今では、架橋ポリエチレン管を、使った、「サヤ管ヘッダー方式」が一般的になりつつあります。
これは、ヘッダーと言う部分で、水、又はお湯を分配して、各室の水栓、設備機器まで配管する方式です。そのときに、架橋ポリエチレンの配管はそのままではなくて、一回り大きな、サヤ管と呼ばれる管の中に納められています。
この方式のメリットは、
① ヘッダーから、キッチンとか洗面室、浴室の水栓まで、一対一で途中で分岐せずに、又、サヤ管の中に入っているので、将来、管が老朽化したり、破損したときに、引き抜いて、入れ替えることが出来ること。
② 配管が、分岐せずに、曲がりの部分も、ゆっくりと曲がっているので、水の抵抗が少なく、水圧が落ちにくい。
③ 架橋ポリエチレン自体が、丈夫な上に、塩ビ管ほど硬くないので、地震などで、大きく揺れたときでも破損しにくい。
④ 基礎コンクリートの貫通部分とか、土間コンクリートの下になるところなど、故障があったときに修理の難しいところでも、管の取替えが出来る。

ヘッダーの部分を水回りの近く、洗面室の床下辺りに納めて、点検しやすくして置きます。そこから、格水回りまで何本も配管が出てゆくので、分岐方式に比べて、使用する配管の量は多くなり、材料代がどうしても高くなるのですが、配管の手間が少なくてすむこともあり、最近ではコスト的にも使いやすくなってきています。
Posted by kozyken
category:建築現場
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