済州島にて(3)-「城邑民俗村」
済州島の2日目午後からは、チェジュ市からは島の反対側、西帰浦へ行く途中の「城邑民俗村」へ行きました。

ここは、昔は県庁があり古い都だったところで、今ではその町並みが、文化財として国によって保護、保存されているということです。
城壁と門

元々は、村は城壁によって囲われていたそうですが、今でも一部が残って、入口の城門が保存されている。(再現されているのかもしれませんが)

町並み

民家は、壁をチェジュの石で組んで、木の小屋をかけて、屋根を茅で葺いている。チェジュではお米が取れないので、藁ではなく、茅なのだそうです。
その茅の屋根が、独特の柔らかい曲面を描いて、いくつもつながってゆく様子は、軒が低く、屋根の勾配も緩いこともあって、やさしい、のんびりとした風景を形作っています。
軒が低い屋根の形は、風が強いことから来ているということです。

コートハウス

家の形は、典型的なコートハウスで、母屋の前に「マダン」といわれる庭があって、その回りを、納屋や離れの部屋が囲んでいます。

チョンナン

庭の入口には、写真のような3本の丸太が置いてあります。これは両脇の石に開けた穴に差し込んで、片側全部がはずしてあれば「家におります。どうぞ」と言う意味で、下1本だけかかっているときは「ちょっと近所に行っています」、二本ならば「半日いません」、3本の時は「しばらく留守にします。皆さんよろしく」と言う意味なのだそうです。
チェジュは島国で、住民の結束が強く、犯罪が少ない為、厳重な門の必要がなく、このような優雅な装置が出来たのだと思います。最近の防犯にうるさい日本の事情を考えると、ちょっとうらやましいことです。

サンバン

家の間取りは、真ん中に「サンバン」と言われる板の間があり、両脇に、台所や寝室があります。寝室はオンドルになっている家もありますが、チェジュは気候が本土に比べて温暖なので、オンドルのない家も多いそうです。
写真の右奥の小さなドアが、オンドル部屋のドアです。

小屋組

屋根の小屋の架け方がちょっと変わっていて、方型に架かる垂木が、棟を中心に唐傘のように広がって架かっています。このために屋根の形が緩やかな独特の曲面になっているようです。でも、どういう曲面になるのか、散々考えても理解できませんでした。その内模型でも作って検証してみようと思っています。
Posted by kozyken
category:建築
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