街道を行く-韓のくに紀行
韓のくに紀行


旅行に行くときに、先入観を持たずに、自分の五感で感じる為に、何も下調べをしないで行くという人もいると思います。
僕は、それほど自分の感覚を信じていないので、とりあえず、関連する本を読んで、地図を調べて、地形を頭に入れてゆくようにしています。

先日、済州島へ行くときも、本を探していたのですが、済州島を書いた本が見つからず、司馬遼太郎の「街道を行く」シリーズに韓国の釜山を中心にした「韓のくに紀行」があるのを見つけて、行き帰りの飛行機の中で読もうと思って持ってゆきました。

お隣の国なのに、あまりに韓国のことを知らない自分を恥じるとともに、古代からの日本と韓国の関係が想像以上に深いことにも、考えさせられることが多くありました。
それにしても、このような紀行文を書く時の司馬遼太郎の思考の深さと、飛躍にも感心する事が多い本でした。
僕は日本と韓国の関係を考える時に、どうしても戦前の日韓合併と称して韓国を植民地としていたことに思いが行きがちですが、その前に豊臣秀吉の侵略、さらにさかのぼって行けば、百済と新羅の戦いの時にも、日本は百済に要請されて兵を送っている訳です。
さらに、その時に敗れた百済の人々が大勢日本に移住してきて、まだ文明の未開時代の日本に天平の文化が花開くことを考えると、日本と韓国の歴史上関係は、非常に深いものだということが出来ます。

司馬遼太郎の文章は、この長い歴史の流れと、現代の韓国の景色との間を自在に行き来するようで、読んでいて飽きることがありません。(この本が書かれたのが、1971年なので、現在とはたぶんに異なっていることもあると思いますが。)
旅行中も、ホテルのベッドで、ついつい遅くまで、読みふけっていました。
Posted by kozyken
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