1984年
1984年ージョージ・オーウェル

ジョージ・オーウェルの「1984年」を読みました。「1Q84」ではありません。

村上春樹の「1Q84」は、このオーウェルの作品の題名をもじったものですが、内容的には全く関係はないと言われています。
しかし全く関係がないはずはなく、オーウェルの作品を読んでみると村上作品に近い雰囲気を感じます。それは、現実とは何か、人間が存在しなくても、客観的に現実が存在するのか。又は、現実は人間の心の中にあるのか、といった問いかけ。言いなおしてみれば、世の中に起こっている事象と人間との関係は絶対的なものなのか、相対的なものなのかと言う問いかけなのかもしれません。

小説の舞台は、オセアニアと言う全体主義国家。ナチスドイツ、ソ連よりもさらに進化した一党独裁の国家と言う設定です。
国民の生活は全て国家によって統制されており、党の発言だけが真実とされています。「真理省」に勤める主人公ウインストンは、現実に合わせる為に、絶え間なく過去を書き換える仕事をしています。つまり、党が発言し、行うこと、又その結果に間違いは絶対なく、つじつまの合わない場合は、過去の記録が間違っているということになるわけです。
密かに党に疑問を持つウインストンは、やがて秘密警察に捕まり、徹底した洗脳が行われます。その洗脳の仕方がすさまじい。ウインストンはやがて、何が真実なのか、架空の出来事なのか判断が出来なくなってしまいます。

この小説が発表された時は、冷戦のさなかで、反全体主義、反共産主義のバイブルのように読まれたと言うことですが、ナチはもちろん、ソ連も崩壊し、中国もずい分変わりました。
そんな中で、我々がこの世界に一番近く感じるのは、北朝鮮のような気がします。
Posted by kozyken
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