とりかえばや物語
とりかえばや物語

とりかえばや物語を読みました。
僕は、古典に詳しいわけではないのですが、なぜかテーブルの上に、息子の読み掛けの、この本があったので、読んで見ました。
もちろん、対訳付きで、正直に言えば、ほとんど対訳を読んでいたわけですが。
時々、原文のほうも訳がわからず読んでみるのですが、訳がわからないながらも、この時代の文章は、リズム感がとてもよいですね。

話は、平安時代後期に書かれたようですが、舞台はそれよりも200年ほど昔になっています。
左大臣家に生まれた、兄と妹が主人公です。兄は物静かで女性的な性格、妹は活発で男性的な性格で、父親は心配しますが、大人になっても返ってその傾向が強くなります。
結局、妹は男装して、宮廷に上がりますが、才気活発な為に、あれよあれよと言う間に出世して、右大将にまで上り詰めます。兄は、女装して東宮に使えるようになりますが、絶世の美女として、周囲の男達の憧れの的となります。

二人とも、性を偽って世に出たために、さまざまな事件がおきるのですが、最後には人に知られないように、兄と妹が入れ替わって、全ては上手く納まり、兄は関白の位にまでなり、妹は帝の后に納まることで、話はめでたく終ります。

100年近く昔の話だというのに、読んでいて不自然な所は無く、今も昔も人間は代わらないものだと感じます。もっともこの時代の貴族は、色恋のことしか考えていなかったのかと、あきれる所も有りますが、元々が、貴族の女性達のためにかかれたものだということなので、現代の女性が、恋愛小説に夢中になるようなものと思えば、納得できます。

対訳は、小説家の文章ではないので、直訳風で、読みにくいところもありますが、中村真一郎、田辺聖子など、の書いたものもあるようなので、今度はそちらを読んでみようかと思っています。
Posted by kozyken
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