ヴァインランド
ヴァインランド

トマス・ピンチョンの「ヴァインランド」を読みました。
ピンチョンの小説を読むのは初めてで、最近「メイソン&ディクソン」が評判になっているので、これを読もうと本屋に言ったのですが、あまりの本の厚さに、ちょっとたじろいで、隣にあったこの本を買いました。

60年代、カリフォルニアのヒッピーとフラワーチュドレンと言う、帯の文句につられて買ったのですが、読み始めると、いきなり頭の中をぐるぐるかき回されている感じで、最後までそのパワーが衰えない、こんな小説を読むのは初めて。

話は1985年のカリフォルニア、ピッピー崩れの男ゾイドとその14歳の娘プレイリーの話から始まって、時代は60年代末の反体制学生運動、ヒッピームーヴメントの時代とを行き来しながら進んでゆきます。その時間が勝手に入れ替わって、話の対象もくるくる変わるので、慣れるまでは訳がわからないのですが、その豊穣な語り口に翻弄されているうちに、いつの間にか物語にのめりこんでいる自分に気が付きます。
ゾイドの別れた妻、フレネシ、その友達で日本で忍者の修行を積んだDL、フレネシに付きまとう麻薬捜査官のブロック・ヴォンド等など、登場人物がかなり変わっている上に、死んでいるのに死に切れない、シンデルロなどと言う集団まで出てくる。

言葉は、ヒッピー連中の俗語や、独特の言い回し、60年代の音楽、TV番組にあふれているので、翻訳は相当に大変だったと思うのだけれど、相当過激に訳していて、当時の感じが良くわかります。

次は「メイソン&ディクソン」と思っているのですが、少し間をおいた方がよさそう。
トマス・ピンチョンは作品集の形で、続々と新しい役で出版されるようなので、これから楽しみです。
Posted by kozyken
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