ルーテル学院大学
先日、三鷹にあるルーテル学院大学の見学に行ってきました。

ルーテル学院大学は、1969年に建築家、村野藤吾の全体計画と建物の設計により現在の形に完成しています。その前は中野にあったものを、国際基督教大学の敷地の一部を譲り受けるかたしで、今の場所に移ってきたものです。
礼拝堂外観

基督教大学の敷地の一部とはいえ、うらやましいほど広い土地に、礼拝堂を中心に、各大学の施設、学生寮、研究室などの建物が有機的なつながりを見せて広がっています。

建物はすべて、モルタルスタッコを吹き付けた仕上げで統一されていて、質素な仕上げが、前身の神学校の性格を思い出させます。現在学校の中心になっているトリニティーホールが、建て直されていて、村野さんの建物にそぐわないのが少し残念です。

中央広場と大きな楠の木
敷地の中を歩き回っていて感じることは、建築をデザインすることが、そのまま外部の空間をデザインすることに繋がっていることです。建物の配置によって、大小のいくつもの中庭、通路が生まれ、通路は常に先が見通せないようになっていて、建物の下をくぐったり、直角に曲がると次の広場に出たりと、イタリアの山岳都市を思わせるものがあります。

女子寮の出窓
建物も仕上げは質素ですが、壁の凹凸が多く、窓の取り方にもさまざまな工夫があり、見ていて飽きることがありません。
日本の現代建築はほとんど古典主義をベースにしている中で、村野藤吾という人はロマネスクの人ではないかと思わせるものがあります。

礼拝堂の中が、またすばらし空間です。祭壇の後ろの縦長のステンドグラスから入ってくる光、会衆席の横の坪庭に面した低い窓から入ってくる光、ニッチのトップライトから入ってくる光など、様々な光の競演を楽しむことができます。
礼拝堂内部と主祭壇
坪庭と窓
トップライトの光


この日は、大学の上村先生という方が案内をしてくれ、そのあとのオープンキャンパスの講演も聞かせていただきました。
「キリスト教と日本文化」というテーマで、茶の湯、お能、などの日本文化が当時のキリスト教の影響を強く受けているという、興味深いお話でした。
Posted by kozyken
category:建築
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