ピラネージ展-牢獄
ピラネージ展ポスター

土曜日は根岸の家に行った帰り、上野の国立西洋美術館で開催されているピラネージ展を見に行きました。

ピラネージは18世紀、イタリアの建築家であり版画家だった人です。
実際には、ほとんど建築を建てたことはないようですが、その版画を通してさまざまな空間を描いています。実際に建てないから、さまざまな制約から逃れて、自由に自分の想像力に任せて空間を描くことが出来たともいえます。

西洋美術館には、このピラネージの版画、牢獄シリーズ第一版14枚と、第二版16枚が所蔵されているということで、この展覧会は常設展の一部として行われていました。
その第一版と第二版の同じシーンをそれぞれ並べて、比較できるように展示しています。
第一刷と第二刷の比較展示

同じところを描いた絵でも、第一版と第二版は明らかな違いがあります。第一版は線の数が少なく、全体に軽く、明るい感じがするのですが、第二版は線が多く、エッチングの版に黒く色を乗せたりする技法を使って、全体に暗く、陰影が強い感じに仕上がっています。
どちらも素晴らしいのですが、第一版のエッチングの線が鋭く見えるほうが僕の好みに近い気がします。

連続する階段とアーチ

すべて牢獄を描いているのですが、実際に存在する牢獄ではなく、ピラネージの好きだったローマ建築のモチーフを使って、自由な空想の中で描かれたものです。いくつものアーチが空間を横切り、階段が上へ上へと上ってゆく様子は、空間の上昇性と、光の下降性を感じさせます。

西洋美術館は、第2・4土曜日を常設展に限って無料にしていて、この日はただで見られたのでちょっと得をした気分でした。
5月20日まで開催されているということなので、ぜひ土曜日に行ってみてはいかがでしょうか。
Posted by kozyken
category:日記
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