伊丹 潤 展
去年亡くなった建築家の伊丹潤さんの展覧会に行ってきました。

伊丹さんは世の中の建築やデザインの流行に惑わされることなく、常に真摯に自分の内側を掘り下げて行く作業をしていたように思われます。
ジャーナリズムにいつも取り上げられるタイプではなく、しかしだからこそいつも気になるようなタイプの建築家だったと思います。

模型とスケッチ

どちらかと言うと寡作な人でしたが、展覧会で見るとそれでもずいぶん多くの作品を残しています。
図面はすべて手書きのもので、紙が真っ黒になるほど何回も何回も鉛筆を塗り重ねてゆくため、図面の中に考えていることが手を通してすべて表現されているように感じられます。
こうゆうことは今のコンピュータを使ったCAD図面では到底表現できません。

手書きの立面図

ご自身が在日韓国人ということもあり、韓国での作品、とりわけ晩年には済州島に多くの作品を残しています。
僕は三年前に済州島へ行ったのにそのことに気が付かずに、その作品を見てこなかったことが悔やまれます。

済州島ゲストハウス

済州島の民家

彼の作品はとても個人的なものにも見えますが、済州島の作品を見ると、その土地の自然に根を下ろしていることも感じることが出来ます。済州島の一連の施設の中のゲストハウスは、周囲の山並みに形を合わせたようにも見えますが、僕には済州で見た民家の藁ぶき屋根を想起させました。
Posted by kozyken
category:建築
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