大聖堂
大聖堂

ケン・フォレットの「大聖堂」を読みました。

出版されていた時から気になっていて、NHKでドラマの放送もしていたので一度読みたいと思っていたのですが、最近、建築学科の先輩から、面白いよと、言われてようやく読んでみました。

物語は、自らが棟梁となって大聖堂を作りたいと思っている石工職人のトムと、すっかり衰退しているキングスブリッジの修道院を立て直し、町を豊かにすることに情熱を燃やす修道院長のフィリップを中心に、トムの家族、フィリップとトムに敵対する、ウオールラン司教、シャーリング伯爵ウイリアムなど多くの人物が登場します。
さまざまな事件が起こり、挫折と復活を繰り返し、最後には彼らの目的は達成されると言う物語です。
こう書いてしまうと単なる娯楽小説のようですが、途中にイギリスの史実と実在の人物を登場させて、長い物語を一気に読ませるストーリーの展開はなかなか見事です。

読んでいて、ちょっと思い出したのは、同じイギリスの作家ジェフリー・アーチャーです。アーチャーの「カインとアベル」や、「ダウニング街10番地を」めざせは、同じようなライバルとの戦いに勝利して栄光を手に入れる物語ですが、イギリスにはこのジャンルの伝統みたいなものがあるのでしょうか。

もう一つ我々にとって興味深いのは、ゴシック建築の発展の歴史を、物語の中にトムとその息子のジャックの技術的な工夫という形で組み入れていることです。
天井の形が単純な半円のボールトから、尖りアーチの交差ボールトに発展していった話など、昔一生懸命勉強したことを思い出しました。

シャルトルの大聖堂

本を読みながらフランス、シャルトルにある大聖堂のことを思い出していました。
これが最終的にゴシック建築の行き着いた、最も完成された形であり、この本の中では、トムと、ジャックが苦労をしてこのような美しい大聖堂を夢見るのです。
Posted by kozyken
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