一楽荘訪問
土曜日に、「ののの家」のお施主さんのSさんが、長野県の八ヶ岳の麓、富士見に持っている別荘へ伺ってきました。
前からお話を聞いていて、一度行ってみたかったことと、改修工事の相談もあって伺いました。

建物は、Sさんの実家が以前経営していた旅館の一部を移築したもので、「一楽荘」と名付けられています。

母屋外観
写真の玄関のある右側部分が大正時代のもので、すでに100年以上たっています。その左側は新築したものです。

離れ外観
こちらは離れの建物で、これは昭和初期のものを移築したもので、今も来客用に使っているということです。

玄関脇の図書室
古い建物の移築と言うことだけでなく、随所にSさんの考え方が反映されていて、とても興味深い建物です。
玄関を入ったところは広い土間になっていて、その一角が図書室になっています。Sさんとお父さん、叔父さんの蔵書が壁一面に並べられていて、独特な分類がされています。古い家具やダルマストーブが置いてあり、独特な雰囲気がします。以前は富士見町の人たちにこの図書室を開放して、イヴェントを開いたりしていたそうです。

居間と食堂
居間と食堂は新築部分ですが、梁や野地板が表しになっていて、天井の高い気持ちの良い空間です。

集魚灯の照明
照明はイカ釣り船の集魚灯で、配線も昔ながらの碍子を使っています。

プロ用ステンレス調理台
キッチンは、広くて使いやすそうですが、プロ用のステンレスの調理台を使用しています。

両開き猫間障子
これは離れの和室ですが、障子が昔のままで、左右に開くいわゆる猫間障子で、スリガラスに模様が入っているなど、遊び心がいっぱいです。

丸窓
さらに玄関側にある丸窓の障子の桟がとてもきれいです。こういう障子で遊ぶことは、今ではあまり見かけませんね。

一畳台目の茶室
もともとは浴室だったところが、一畳台目のお茶室になっていました。あまり形式にこだわらない、自由で楽しいお茶室です。

Sさんのお話を伺いながら、お昼をご馳走になり、ゆったりした空間で、ついつい長居をしてしまいました。
家と言うものは、そこに住む人の人柄を反映するものですが、この家はまさにSさんならではのユニークな試みが随所に見られる建物でした。
Posted by kozyken
category:住宅
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comment
ありがとうございました。
旅館時代の写真を眺め、「堀田善衛は好きです」とおっしゃった小島さん。
 さっそく読み始めました。きちんと読むのははじめてです、読むに値する文章ですね。

 その他でも小島さんのお話にでてきた本などを追って読み始める私たち夫婦です。
2013/09/25 13:13 | URL | edit posted by すずきくみこ
こちらこそ
こちらこそ、この間はありがとうございました。

堀田善衛は何を読んでいますか?
本当に彼の文章はいいですね。相当読みにくい内容でも、彼の文章になると、スラスラ読めてしまうのが不思議です。
2013/09/26 16:41 | URL | edit posted by 小島
あ、それ、私も驚いています。そう、スラスラ読めちゃうんですよね。この人の文章はなんで古くないんだろう、って考えています。
(図書館員だった私としては、棚にきちんと置くべきだった~、と。)

新潮日本文学全集がいま手元にありまして。
いまは『橋上幻像』。
終わるところです。

と 同時に『イタリア修道院の回廊空間』読んでます。えーっと、この サンカルロアッレクアトロフォンターネ?ですかね、話題にあがったのは・・・いつか見に行きたいね、って話しています。

2013/09/26 21:46 | URL | edit posted by すずきくみこ
「橋上幻像」もいいですね。基本的にものの考え方に共感できるから、彼の本が好きなのですが、文章そのものにそれが表れているような気がします。

「イタリア修道院の回廊空間」も読んでるんですか。あれは僕の知り合いの建築家の竹内裕二さんが書いたものですが、なかなかの力作です。
サンカルロ・アレ・クワトロフォンターネはバロック建築の最高傑作ですが、写真をたくさん取ってきたので、近いうちにブログに載せようと思っています。
2013/09/27 10:38 | URL | edit posted by 小島
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