隈研吾さんの特別講義
隈研吾

法政大学の建築学科では、「モダニズムをめぐって」と言うテーマでこのひと月半ほどの間に著名な建築家を呼んで全8回の特別講義を行っています。

在学生に向けたものですが、OBの参加も出来、その講師陣が豪華なので僕もなるべく参加するようにしています。
全8回すべては難しいのですが、先週の土曜日には建築家の隈研吾さんが講師と言うことなので聞きに行って来ました。
隈さんは、最近では築地の歌舞伎座や、丸の内のキッテなどで一般の人にもすっかりおなじみの建築家ですが、日本だけでなく世界中で活躍して高い評価を受けている人です。

そんな隈さんも、建築関係者の間では評価が大きく分かれるところがあります。その理由は、彼の建築がモダニズムの方法から少しずれているところにあるように思います。
モダニズムとは何かと話し始めるときりが無くなるのですが、簡単に言うと1920年代ごろから始まった、合理的で装飾をはぎ取った形態の建築と言うことが出来ると思います。

隈さんの建築が装飾的かどうかというとこれがまた難しいところなのですが、少なくとも今までのモダニズム建築とは違って、木や竹、石、土、瓦などの素材を使って複雑で手間のかかるファサードを作っていることは確かです。
この日の講義で、隈さんはこれを構造的な合理性を使ってうまく説明していました。
とても話の旨い人なので、納得しそうになるのですが、一連の作品を見ていてけしって合理的な理由ではなく、やはり一種の装飾なのだと僕は思いました。とても巧妙に作られた抽象的な装飾と言ったらよいでしょうか。

ただ、装飾があることが悪いわけではなく、建物が魅力的で人々に受け入れやすいものであれば良いと考えると、隈さんの建築は最初からモダニズムの教条的な考え方を飛び越えているのかもしれません。

この日の講義を聞いて、僕は隈研吾と言う建築家にとても魅かれるものを感じたのですが、まだまだ評価の難しい建築家であることに代わりは無いのかもしれません。
Posted by kozyken
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comment
どんなお話だったのだろう・・・と とてもとても気になっていました。
少しでもその世界をのぞけたような、そんな気分になりました。
ありがとうございます。
2013/12/18 16:59 | URL | edit posted by のののいえ
隈研吾の特別講義
のののいえさん

興味を持っていただいてありがとうございます。
こういう話を短い文章でまとめるのはとても難しくて、ちょっと中途半端なところがありますが、これからも時々書いてみたいと思っています。
今週の土曜日は、やはり建築家の伊藤豊雄さんの特別講義を聴きに行ってきます。
2013/12/19 10:32 | URL | edit posted by 小島建一
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