建物の実測
昨日今日と、母校法政大学の55年館の実測を行ってきました。

55年館と言うのは1955年に竣工した建物で、繋がっている58年館と共に、元法政大学の教授で建築家の大江宏が設計した、戦後のモダニズム建築の傑作です。
この建物は去年、近代建築の記録と保存を目的とする学術組織「ドコモモ・ジャパン」の選定を受けています。

55年館エントランス外観

4年前に、この建物が解体、立て直しされるという話があり、我々建築学科の卒業生が中心となって、改修しながら使い続けることを提案してきたのですが、残念なことに今年から建て替え工事が始まることになりました。
建物本体部分が解体されるのは、まだしばらく先なのですが、エントランスホール部分だけ3月ごろから解体に入るという話があり、とりあえずその部分だけでもきちっと実測して、記録を残そうということになり、2日間の実測作業を行いました。

解体の話が出てから、僕は何回となくここを訪れているのですが、訪れるたびに新しい発見があります。

55年館エントランスホール内観

このエントランスホールの部分は、つい見過ごしてしまうところなのですが、実に美しい空間です。
今までは、線の細いスチールのサッシのラインの美しさに気を取られていたのですが、床の仕上げの白と黒のパターンの美しさが、この空間に大きな魅力を与えていることに気が付きました。
そのほかにも、実測しながら細部にこだわって見て行くと設計者が何を考えながらディテールを決めて行ったのかが良く解り、謎解きをしているような面白さについついはまってしまいます。

床のパターン実測図

僕は学生時代に、日本の古い集落を実測調査する作業をゼミの研究として行っていたのですが、そのころを思い出しました。
優れた建物を実測することは、いつになっても良い勉強になります。
Posted by kozyken
category:建築
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