「ののの家」の暖房について
1月も後半に入り毎日寒さの厳しい日が続いています。
去年の夏に竣工した「ののの家」の暖房の具合を見せてもらいに、先週土曜日に伺ってきました。

床下にアクアレイヤーを施工中
この家の親世帯、1階には水蓄熱式の床暖房、アクアレイヤーを入れています。床の下全面に厚さ6㎝の水の入った特殊な袋を並べて、その下に敷いた電熱シートで深夜電力を利用して蓄熱するというシステムです。丁度床下に湯たんぽがあると言った感じですね。
深夜電力で夜11時から翌朝7時まで通電して、水の温度を30度になるように設定しています。

床下断面図
通常はこの水の下で断熱して、水に蓄熱した熱を日中放熱するという形なのですが、今回はこの断熱材を入れないで、基礎断熱としています。そのため、電熱シートの熱は下にも放熱して結果として基礎のコンクリートにも蓄熱されるだろうと考えています。

前日にお施主さんのお母さんが室温とアクサレイヤーの水温を測っておいてくれました。
朝の水温が27℃で室温が20℃、夕方5時の水温が21℃、室温21℃、夜の水温が20℃で室温が21℃と言うことでした。
朝7時に深夜電力が切れて、水温が30度になっているはずですが、それから水温は少しずつ下がって夜には20℃になっているということで、室温はほぼ一定で20~21℃と言うことです。とても快適に生活されているということでした。エアコンも設置しているのですがまだこの冬は使っていないということです。
ちなみにこの日の気温をアメダスで調べてみると、最高気温9.4℃、最低-0.5℃、平均気温4.3℃でした。(船橋地方)

アクアレイヤーは1階だけで、2階の子世帯はエアコンが一台だけなのですが、不思議なことにこのエアコンをほとんど使わずに済んでいるということです。僕が伺った時も室温が18℃でした。1階の熱が少しずつ上がってくるのと、日当たりの良い時間帯の熱が残っているということなのだと思いますが、それにしても断熱がかなりしっかり効いているということのようです。

1月の東電の領収書を見せてもらったところ、深夜電力の使用量が578KWHで料金が9700円程でした。1日あたり平均にすると19.3KWHになり、電熱シートの容量が5.7KWなのでこれで割ると、通電していた時間が3.4時間となります。
水温を30℃で設定しているので、30℃になると電源が切れて、深夜時間帯は8時間ですが、実際には3.4時間だけ電熱シートが働いていることになるわけです。
ちょっと比較するものが無いのですが、30坪ほどの住宅全体を暖房する熱量としてはかなり良い結果ではないかと思います。
ただ電熱シートは電気を熱に変換するシステムとしてはかなり効率が悪いので、その辺がこれからの課題ではないかと思います。
実は、このメーカーでは、電熱シートの代わりにヒートポンプで温水を作って、これでアクアセルを暖めるシステムもあるのですが、システムが複雑になり、イニシャルコストが倍ぐらいかかってしまうので今回は使いませんでした。
Posted by kozyken
category:住宅
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comment
はあ・・なるほど、こう説明されて、よおく理解できました。こんな計算のできる素晴らしい技術力の上に、我々のこの上ない快適生活が成り立っているわけですね。 

家を建てるときに、冷房も暖房もいらない家、と希望したわけですが、まさにそのとおりになりました。住む前は、まるで信じられませんでしたが。
2014/01/22 14:24 | URL | edit posted by のののいえ
ののの家の暖房
先日はデータをいただいてありがとうございました。
こうやってデータで見るとわかりやすいですね。
1階は大体予想通りの状態でしたが、2階がほとんど暖房しないで済んでいるというのは、予想外でした。
設計の時は、2階全体で、小さなエアコン一台で十分という計算でしたが、天井が高いのでどうかなと思って天井扇を付けたのですが、予想以上に良い成績になっていますね。
引き続き、1年を通しての住み心地を教えてください。
2014/01/23 11:37 | URL | edit posted by 小島
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