「日本の戦後住宅伝説」展
北浦和にある、埼玉県立近代美術館で「日本の戦後住宅伝説」という展覧会が開催されているので、昨日の土曜日仕事帰りに寄ってみました。

戦後の住宅史の中で話題になった作品16が取り上げられています。この16人の建築家のうち11人はすでに亡くなっているので、テーマの通りすでに伝説になっている作品群と言っても間違いではないのでしょう。

丹下健三の自邸や菊竹清訓の自邸、スカイハウスなどは1950年代で僕にとって同時代とは言えないけれど、それ以降の60年代後半から70年代前半の作品は僕が学生時代から仕事を始めたばかりの若いころのものなので、すべて雑誌に発表された時のことをよく覚えているし、そのうちの多くは強いインパクトを受けた記憶がありありと蘇ります。
その中でも、宮脇檀の「松川ボックス」は僕の先生でよく知っているので特別としても、東孝光の「塔の家」、坂本一成の「水無瀬の家」は今見ても強い印象を与えてくれます。
宮脇檀「松川ボックス」

東孝光「塔の家」

坂本一成「水無瀬の家」

石山修「幻庵」

安藤忠雄「住吉の長屋」

そして、全体を見終わって感じたことは、“ごつごつしている”という印象です。
ちょうど先週「かしこい家」展を見たときに感じたのは、柔らかくてしなやかという印象でしたから、まるで正反対ですね。
今と50年前では世の中がずいぶん変わっていますから、当然と言えば当然ですが、当時の若い建築家たちは、器用にスマートに物を作ることを良しとしない、というところがあったような気がします。

それは同時代の音楽や映画美術などにも共通して言えることかもしれません。とりあえず今までの既成の秩序をすべて疑ってみるところから始めるという態度があって、四苦八苦して自分の言葉で表現しようと試る結果が“ごつごつ”という印象となっているのではないかと思います。
そのごつごつ感は、なぜか僕にとっては懐かしいものでした。
Posted by kozyken
category:住宅
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私も宮脇さんに一年の時デザイン演習で指導を受けました。
デザイン才能が無いことを思い知らされ、構造系に進路変更しました。「都市住宅」宮脇ボックスシリーズを見るのが楽しみでした。安藤忠雄さんがデビューしたのもこの頃でしたね。
2014/07/13 20:13 | URL | edit posted by 本間正彰
Re: 私も宮脇さんに一年の時デザイン演習で指導を受けました。
本間さん、コメントありがとうございます。
あの頃、宮脇さんや東孝光さん、鈴木洵さんの住宅が雑誌に発表されるたびに食い入るように見ていました。


> デザイン才能が無いことを思い知らされ、構造系に進路変更しました。「都市住宅」宮脇ボックスシリーズを見るのが楽しみでした。安藤忠雄さんがデビューしたのもこの頃でしたね。
2014/07/14 16:35 | URL | edit posted by 小島建一
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