30歳からの国際化
大学の教室を借りての講演会

僕の大学の後輩でベルリンの設計事務所で働いているK君が先日一時帰国したので、ドイツでの建築事情などを話してもらう講演会を企画しました。
最近、若者が海外へ出たがらないという話も良く聞くので、主に現役の学生に話を聞いてもらおうというつもりで、僕の所属する法政大学建築同窓会の企画で、海外で活躍する卒業生を招いて話を聞く連続講演会の第一回目でした。

K君は大学を卒業後日本の建設会社の設計部で働いていましたが、思うところあって5年目にその会社を退職して、単独ドイツへ渡りベルリンの設計事務所に就職して3年目になります。
「30歳からの国際化-ドイツへ-」と題したその講演会で、前半はいかにして日本の企業をやめて、知己のないベルリンで就職先を見付けて働くようになったかと言う話をしてもらい、後半はドイツにおけるエネルギー革命と建築、街づくりについてのしてもらいました。

彼が背水の陣で先の見えない海外での生活を選んだ勇気と行動力にも大変感心させられましたが、後半のドイツのエネルギー問題に対する取り組みにもいろいろと考えさせられるところが多くありました。
ドイツは原発を完全に廃止したことでも有名ですが、2050年には全てを再生可能エネルギーで賄うことを目標にしているということで、すでに現在でも使用エネルギーの20%は再生可能エネルギーで賄っているようです。
そのためには、使用エネルギーの削減も欠かせない課題で、建築においても厳しい基準を設けて技術革新を展開しています。
又、建築自体を作らない、つまり古い建物のリノベーションを中心にして、新築工事は現在では建築工事の5%ほどしかないそうです。そして建物のリノベーションは新築と同じ省エネルギー性能と建築の質要求されるもののようです。
ドイツでは、建物の工事費も設計料も日本よりもだいぶ高く、設計、工事の期間も長いのですが、一度作ったものは長く使い続けて行くという伝統があるため、結果的に安くつくと考えるようです。
この辺は、いまだにスクラップアンドビルドを続けている日本では、これから考えて行かなくてはいけない問題だと感じました。
Posted by kozyken
category:建築
comment(0)    trackback(0)

comment
comment posting














 

trackback URL
http://bwv828.blog31.fc2.com/tb.php/889-b1042198
trackback