ホテル・オオクラ
虎ノ門にあるホテル・オオクラが8月いっぱいで閉館、立て直されると聞いて、ぎりぎりの8月31日に見学に行って来ました。

オークラは谷口吉郎を中心とする設計チームによって設計され、1962年に竣工しました。丁度64年の東京オリンピックに合わせて開館され、今回は2020年のオリンピックに合わせて、2019年に竣工するということですから、二つのオリンピックの間の60年弱の寿命だったことになります。

建物は外観もロビーを中心とする内観も、いたるところに日本的なモチーフが使われていて、華やかでありながらとても繊細な意匠です。

外観
外観もなまこ壁を模したタイルが貼られて、いかにも日本のホテルと言う雰囲気を漂わせています。

メインロビー
この日は最後の日とあって、メインロビーは別れを惜しむ人で一杯でした。

庭に面した開口
繊細な格子模様
メインロビーの庭に面した大きな窓は上下に3分割されて、下が障子、上二つが繊細な模様の格子で覆われて、入ってくる光を巧妙に制御しています。


そして、このロビーを照らす照明は、古代の珠をモチーフにしたという美しいペンダントです。
珠を模したペンダント

二階から見下ろさと梅の花が咲いているよう
天井が極端に低い二階からロビーを見下ろすと、下でくつろいでいる人々が座っているソファーは、誰が見ても梅の花を連想させるもので、花びらを散らすように配置されています。

一通り見て感じたのは、この建物を壊してしまうなんてもったいない!と言うことです。
この様な繊細な日本的モチーフをデザインできる建築家は今ではほとんどいませんから、壊してしまったら、二度とつくるのは難しいでしょう、ちなみにネットで新しく出来るホテルの計画案を見ると、高層のタワーが2本でどこにでもありそうな建築です。
この建物の解体に関しては海外の利用者からも、壊さないようにと言う声が多くあったそうです。
Posted by kozyken
category:建築
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