クローンタイル
タイルを補修した外観

8月から始まっていた、上野の駅前のビルの改修工事がこの土曜日ですべて終わり、引渡しに立ち会ってきました。

この建物は僕が設計したものでは無いのですが、友人の紹介で工事見積もりが妥当かどうか見てほしいということから始まったものです。

築27年のビルなのですが、今までに少しずつ改修工事はやって居るのですが、足場を組んでの本格的な外部改修は初めてということでした。
最初の工事を行った大手住宅メーカーのリノベーション部門がいつも工事を行って、ビルのオーナーである女性はすべて任せてやっていたようですが、今回は金額的にもかなり高額な見積もりになるので、第3者の立場で見てほしいという依頼です。

見積りの金額だけでなく、工事の内容が妥当なものかどうかは素人のオーナーにとっては全く分からないわけで、今までは工事会社を信用するしかなかったわけです。

私の方で見積もりをチェックしたところ、2割ほど減額できる要素があり、内容的にも工事の方法、材料等変更した方が良いところもありました。
そうなると見積もりのチェックだけでなく、実際の工事も監理をしないと意味が無いということになり、工事の要点だけでも監理を引き受けることとなりました。

工事の中で比較的費用のかかっているところが、外壁のタイルのひび割れ部分を張り直す工事です。使われているタイルが現在ではないものなので、新たに焼成して作るとなると必要以上の量を作ることになりかなり高額なものになるのです。
その時業者から提案があったのがクローンタイルと言うものでした。形の同じタイルを探して、現場のタイルに合わせて色や模様を特殊な塗装で再現するというものです。これですと1枚から注文することが出来て、微妙な色合いも再現できるというものです。

元のタイルと再現したクローンタイル

写真の割れているタイルは、現場から剥がしてきたものですが、もう1枚はそれを再現したクローンタイルです。確かにほとんど見分けがつきません。クローンとはよく付けたネーミングですね。
現場で何カ所かあった張り替え部分も、出来上がってくるとほとんど見分けがつきませんでした。

コンクリート打ち放し面の補修

もう一つ気になっていたところは、建物の再度一面がコンクリート打ち放しになっているところで、汚れだけでなく鉄筋がさびて、コンクリートが割れているところが何カ所かありました。
今回は、コンクリートの悪いところは削り出して、鉄筋の錆止めを行ったうえでモルタルで補修をしています。さらにその上に、コンクリートの保護を兼ねて、打ち放しを再現する塗装を行いました。
仕上がってみると、こちらも新しいコンクリートの様にきれいに見えます。

これから新築よりもリノベーションが重要な時代になってくると言われていますが、リノベの現場でも、いろいろと新しい技術が出てきていていますね。
Posted by kozyken
category:建築現場
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