フランク・O・ゲーリー展
会場風景

昨日の土曜日に、六本木ミッドタウンにある21-21DESIN・SIGHTで開始されている建築家、フランク・O・ゲーリーの展覧会、「I have an idea」へ行ってきました。

ゲーリーは70年代から活躍を始めたアメリカの建築家で、97年に完成したスペイン、ビルバオのグッゲンハイム美術館のデザインで世界に衝撃を与えました。そのデザインは今までの建築の概念を超えた有機的で彫刻的な形が特徴です。その後も、ゲーリーは世界中に次々と新しい形態の建築を作り続けています。

そのゲーリーの建築がどのようにして出来上がってゆくのかを展示しているのが今回の展覧会です。普通建築の展覧会というと模型とともに詳しい図面が展示されるのが一般的ですが、今回の展覧会では一切図面がないことが目を引きます。複雑な形態をしたゲーリーの建築は二次元の図面では表現できないことから、模型と最初の発想の元となっているオブジェなどが展示されています。

二次元の模型で表現できないということは、設計作業も図面ではなく模型で行われています。最初の模型から次々にいくつもの模型で形態が変化する様子が展示されていてとても興味深いものでした。

しかし実際に建設工事を行うためには模型を見ながら工事を進めるわけにはゆきませんし、構造設計、設備の設計も必要になってきます。それをどのようにやっているのかというと、模型を三次元スキャナーで3D図面に起こし、同時に構造、設備の配管等も3Dで設計してゆくのです。さらにすごいのは、3Dの図面で複雑な形態の建築材料をすべて制作可能な形に捉えて、積算まで行いコストの調整まで行うということです。

ゲーリーは、これをゲーリー・テクノロジーというコンピュター専門の別会社を作り、そのためのソフトの開発まですべて自前でやっています。このように材料の分析からコストまでトータルでとらえることによって無駄をなくし、あの複雑で奇妙な形のビルが、普通のビルと同じ予算でできると言っています。(僕はちょっと怪しいと思っていますが)

設計の方法について語るゲーリーのビデオ
発想のもととなるオブジェの展示と、ビデオでゲーリーが設計の過程について語ります。

設計途中の模型の変遷
設計が進むにしたがって、模型はどんどん形を変えてゆき、模型の材料も、紙から、布、金属などさまざまなテクスチャーを駆使して作ってゆきます。

模型

フォンダシオン・ルイ・ヴィトン
パリに最近竣工した、ルイヴィトンのビルの模型。

段ボールの椅子
ゲーリーは椅子のデザインも行っていて、このダンボールによる椅子は断面の模様がとてもきれいでした。

会場の21-21デザインサイト
会場の21-21デザインサイトは、名前の通りデザイン関係の展覧会専門の美術館で、建築家安藤忠雄の設計です。
Posted by kozyken
category:建築
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