東京edoをひらく
東京をひらく

先日、東京建築士会が主催する「東京edoを開く」と題されたシンポジュームに参加してきました。

住宅にしても、その他の建築にしても、現在ではほとんどの建物がその建物の中で機能が完結していているわけですが、その機能を街の中に分散して、街を開いてゆけばもっと街の中での人々のコミュニケーションがとりやすくなるのではないか、そのために何が必要かといったテーマのシンポジュームです。
パネラーの一人の小沢詠美子さんは江戸の文化の研究者で、江戸という町が現在よりも開かれた都市だったというお話がありました。
もう一人のパネラーの宮崎晃吉さんは、建築家ですが学生時代から住んでいた谷中のアパートを改装して、カフェとギャラリーにして、そこで展覧会やライブを開いて盛んに谷中の街とコンタクトを取る仕掛けを作っています。そして、最近新たに古いアパートを宿泊施設として改装したことで、ちょうど僕が最近イタリアで経験した、アルベルゴ・ディフーゾによく似た活動を行っています。

もう一人の田辺泰之さんはAirbnb Japanの代表の人ですが、この、初めて聞いたAirbnbがまた面白いものでした。
2008年カリフォルニアで創業ということですからまだ新しい会社です。当時同じアパートに住んでいた二人の若者が、インターネットで募集した海外からの旅行者を自分たちのアパートに泊めたとこが始まりでした。その時の体験から、インターネットを通じて部屋を提供しても良いという人と、泊まりたいという人を結びつけるシステムを考え出して、今では世界190か国以上で200万件の空き室が登録されているということです。
部屋を提供するホストは、お小遣いが稼げるというメリットがありますが、それ以上に世界中から来る旅行者をもてなして、自分の住む街を案内したりするという文化的な行動に興味を持っている人が多いということです。アルベルゴ・ディフーゾとよく似たところもありますが、個人と個人の関係をネットがつないでゆくような感じがあります。
カリフォルニアで若者が思い付きから始めたことがアッという間に全世界に広がってゆくというところは、マイクロソフトやグーグル、フェイスブックの生い立ちとよく似たところがあって興味深いところです。

面白いのは、どれも今ある建物を利用しているというところで、宿泊施設が足りないから新しくホテルを建設するという発想から遠く離れているところです。箱としての施設よりも人と人との関係を変えてゆくことで、今あるものを利用しながら街を変えてゆくという発想に共感を覚えました。
Posted by kozyken
category:建築
comment(0)    trackback(0)

comment
comment posting














 

trackback URL
http://bwv828.blog31.fc2.com/tb.php/952-025f01b2
trackback