宮脇檀さんの住宅―Villa 福村
今週の日曜日に、僕の学生時代の恩師でもある建築家の宮脇檀さんが設計して、1975年に完成した住宅の見学会に那須まで行ってきました。

宮脇さんは、コンクリートと木造の混構造の住宅を多く設計したことで有名です。
固くしっかりしたコンクリートで住まいの周りを守り、人の暮らす内部では木の柔らかさとヒューマンなスケールを感じられるように作るという考えから来ています。

今回見学した住宅もそのような混構造の住宅ですが、自然豊かな那須の環境の中に在って、2階+ロフトのコンクリートのボリュームに住宅の中心になる、キッチン、リビングを含む木造部分がぶら下がるような独特な形をしています。

アプローチ側からの外観

東側から見る
最初に遠くから初めてこの建物が見えたときはこの形がとてもきれいで、ちょっと感激しました。コンクリートと木造部分のバランス、プロポーションがとても良いのです。
実際には木造部分は吊られているのではなく、下から斜めに出ている方杖で支えられているのですが、構造的にちょっと無理があったようで、あとから下に柱を立てていました。
スレート葺きのような屋根もあとからつけたもので、当初は屋根もコンクリートの打ち放しだった様です。

北側のコンクリートのファサード
北側のファサードには小さな窓が規則正しく8個開いていますが、コンクリートのパネルの目地にきれいにぴったり納まっています。これでち密な設計がされていることがよくわかります。

2階のリビング・キッチン

リビングから階段方向を見る
狭い階段を上ると2階の木造部分がこの住宅のメイン部分で、ダイニングテーブルとキッチン家具が一体となって作りつけられていて、周りがすべて木製の建具で解放される気持ちの良い空間となっています。

リビングから階段側を見る
キッチン家具の埋め込まれたガスコンロの脇に灰の入った火鉢のようなものがありました。ここで炭火で、魚や肉を焼くのでしょうか?面白い工夫ですね。

吊り押入れのある和室
居間から少しスキップして畳の部屋が二つあります。

ロフトの書斎
さらに、梯子を上がるとロフト部分に、いかにも男の隠れ家といった雰囲気の書斎がありました。

今回の見学会は、この住宅が売りに出されているということで、不動産屋さんが立ち会っての見学会でしたが、40年以上たっているとは思えないほどきれいに使われていて、これからもこの住宅の価値がわかって大事に住む人が現れるとよいと思います。
Posted by kozyken
category:住宅
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